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スーパービジョンを受けて来た話。

皆さん、こんにちは。
鹿児島でフリーランスのキャリアコンサルタントをしている和山です。

本日はタイトルの通り、私自身が先輩キャリコンの方にお願いして、スーパービジョン(以下:SV)を受けて来たので、その振り返りを書き残していきたいと思います。
※守秘義務にかからないよう、事例の概要などには触れません。あくまで私が先輩キャリコンの方から頂いたお話を中心に書いていきます。


そもそもスーパービジョンとは?

私のnoteを読んで下さっている方々は、同じキャリアコンサルタントの方をはじめ、対人支援職についている方も多いので、ご存じの方も多いかと思いますが、スーパービジョンについて簡単に説明すると「キャリアコンサルタント自身のレベルアップ」と「クライアントへより良い支援を行う」ことを目的とし、指導者(スーパーバイザー)から定期的・継続的に受ける訓練のことです。
主に指導を受ける側(スーパーバイジー)が対応したケースをスーパーバイザーへ報告し、それに対するアドバイスなどを頂きます。

今回は私が対応した、1つのケースについて、概要を報告をしてスーパーバイザーの方からご意見を頂きました。

カウンセリング終了からSVを申し込むまで

これまでにも多くのクライアントさんにお会いしてきて、やればやるほど、知らない世界があることや自分の実力不足を思い知らされるのですが、今回のケースも個人的にもひっかるものや反省している点は多分にあり、対応が終わった後、速攻で申し込みました。
最悪、「なんで、そんな関わり方したんだ!!」と怒られたり、「キャリコン向いてないからやめてしまえ」なんて言われることも少し覚悟して…。

そんなこんなでSV面談スタート

そんなモヤモヤした気持ちをもって、オンラインで面談スタート。
前半はひたすら私からケースの顛末について説明をさせて頂きました。

一通り説明を終え、フィードバックを頂きます。
まずは初歩的なことですが、ケースの説明の方法について、抑えるべきポイントを教えて頂きました。(この時点で胸がキリキリ痛む…)

そして、いよいよケースの内容についてですが、以下、具体的なところはオブラートに包みつつ書いていきます。

ラポール形成=都合のいい人になるではない

まず、最初に言われたことは「和山さんはクライアントさんに少し振り回され過ぎでは?」ということです。
私としては面談に当たり、まずはクライアントとの信頼関係(ラポール)を形成しようと、とにかくクライアントの話を聞くことに集中しました(今回のケース以外でも基本的にはそうしていると思います)。

ただ、今回の私の場合はクライアントさんに話して頂くこと、吐き出してもらうことだけを優先してしまい、主訴から話がそれても、しっかりと修正ができないまま進めてしまいました。

特にキャリアの問は多かれ少なかれ、他の問題とも関連しており、芋づる式に話がどんどん広がりがちになるので「寄り添うことは大切だが、なんでもかんでも受け入れて『都合のいい人』になることとは違う。」と教えて頂きました。

たしかに「何でも話して下さい。受け入れます」という気持ちで聞き始めた結果、収集がつかなくなったり、途中からよく分からない感情が混ざっていくことがこれまでにもあり、「本当にその通り!!そこから少しズレてたんだ!!」と内心、思わされました。

受容と親切

それでなくても、私は「(極端に言いますが)ラポール形成をするために、まずは何でも受け止める」と考えている節もありました。
しかしながらそれに対しても「それは一歩間違えれば、需要や共感ではなく、親切の類で、やればやるほど自分が苦しくなる」とお話頂きました。

傾聴・共感し、受容することは大事ですが、当初の目的から外れそうなときには修正したり、クライアントが避けて来た問題にあえて触れるようなことをしなければならないこともありますが、これが「親切」でやっているとクライアントから見ても自分自身が「カウンセラー」というよりも「ただの良い人」となり、避けている問題に触れることも「嫌なことをやろうとしている。裏切られた。」と感じさせてしまうこともあります。

昔からよく「カウンセラー=優しい人、いい人ではない」というのを聞いてきましたが、「こういうことか!!」と自らが実感することとなりました。

厳しいこともお話頂きましたが、全体的には穏やかな口調で「ただ、かなり難しいケースではあったと思う。関わりとしては全体的には合格点ですよ。」と温かい言葉も頂き、落ち込みもしつつ、自己肯定感は回復し、少しだけ前向きにもなった気がするという何とも言えない心持ちとなりました。

今回の面談の中でも「クライアントとの関わりを通して、自分自身もカウンセラーとして変わって成長していくべき」というお話を頂きましたが、まだまだレベルアップしたいと思わせて頂き、とても密度の濃い時間となりました。

「こういう体験を自分が提供できる側になりたいなぁ」とパソコンを閉じて少しぼーっとしながら考えていました。

ということで、今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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