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悪の華


 皆さん、こんにちは。ボードレールって聞くと、ボードゲームと鉄道模型が頭の中に出てきます。木賃もくちんふくよし(芸名)です。

 さて。ボードレールと言えば、「悪の華」を書いた事で知られるフランスの詩人です。
 ちなみに、詩人について何かを語るなら、ボードレールから読み始める事をオススメする。


 理由は簡単だ。


 代表作が「悪の華」ぐらいなのである。
 有名な詩人で、著作も、誰に聞いても名前ぐらいは知ってて、しかも代表作らしい代表作が1つしかない。
 詩とかサッパリわからないけど、とりあえずわかった風を装うなら、



 ( ´_ゝ`) 不勉強で恐縮ですが、
 詩はボードレールぐらいしか
 たしなんでないんですよね、、、



 って、即席知識人が出来ちゃうわけですよ。インスタント・インテリジェンス。略して、インリン。まさにインリン・オブ・ジョイトイですよ(意味不明)

 しかも、タイトルが「悪の華」ですから、もはや言うことナシ。
 あまつさえ、その内容が公序良俗に反するとして摘発を受けたなんて、ハンバーガーにフライドポテトってぐらいに完璧ですよ。まさにインリン・オブ・ジョイトイですよ。(意味不明)


 え? ボードレールを馬鹿にしてんのかって?


 (´・Д・)」 いいえ。少なくともワタクシは読んでますし、好きですよ。

 ワタクシゃ、詩であれ、酒であれ、タバコであれ、コーヒーであれ、スポーツであれ、ギターであれ、


 (´・Д・)」 モテたいから
 始めたっていいじゃない。


 と思ってる。入り口なんて何でもいい。モテたい、カッコつけたい。そんな低俗な理由から始めたっていいじゃない。
 そして、そんな事ではモテないし、カッコイイと思ってるのは自分だけだ。
 それに気付いたら、無理して続けるほどの趣味なんてない。やめちまっていいんだ。

 ひょっとしたら、その面白さに気付いて、趣味に目覚めるかも知れない。そんな程度でいいと思う。
 その趣味を、実は微塵も面白いと思ってなくても、そのまま意固地になって続けてもいい。

 趣味なんて、所詮は趣味。他人にどう思われようが知った事じゃない。逆に、他人に良く思われようと続けてる趣味があってもいい。そんなモンだろ?

 だって、たかだか趣味だ。

 本質的に低俗も高尚もない。


 ん? 同じ趣味でも、世界的名画と、エロ同人を同列に語るのは流石に無理がある、、、?



 (´・Д・)」 いや、
 まるで一緒ですよ?



 今現在、漫画やアニメ、特撮なんかの美術展が開かれまくってる。
 それどころか、来客数が多いのだろう、広告も多い。
 ゲームミュージックのコンサートも増えた。
 つまり、それらは美術・芸術と見なされたのである。

 え? 美術館で美術展が開催されたら美術ってのは乱暴すぎないか? だって?


 (´・Д・)」 じゃ、美術の
 定義とやらを教えてくれ。


 何をもって高尚とするんだ? 何をもって低俗とするんだ? 明確な基準があるなら教えてくれ。
 多くの人に認められたから、ってんなら、認められたから美術展が開かれるんだろ?

 金額? いくらで売れた、ってのが重要なら、オークションで高額取引されるアニメキャラクタの立像も美術になっちまうぜ?

 あとは時間ぐらいか? 発表から何年? 作者の死後何年? 集団芸術なら誰を作者にするんだ? 商業品として作られたものは芸術じゃないのか? じゃ、映画は芸術じゃなくなっちまうな?

 何が芸術なのか、それを明文化する事は困難を極めると言えるだろう。

 漫画やゲームの美術展が開催されまくってる今、かつてそれらを「芸術ではない」と鼻で笑って扱き下ろしてた知識人たちは、この惨状(笑)をどう思ってるのか聞きたいぐらいだ。
 究極的に言って、


 この世には
 俗悪な大衆娯楽
 しかねえんだよ。


 あるいは


 そのすべてが
 芸術なんだよ。



 悪いけど、ちょっと調べりゃわかる。
 かつては能は芸術、歌舞伎は低俗なんて言われてた訳だ。
 短歌や俳句、漢文は文芸で、小説なんて俗悪って言われてた訳ですよ。小説なんて女々しい物を読んだら頭が悪くなる、とね。
 浮世絵も俗悪だったし、掃いて捨てるほどあったとか。春画なら尚更だ。
 神様扱いされてる手塚治虫も有害図書だと騒がれた。

 しかし今じゃ全て芸術美術。
 何なら、売れず、相手にされず、淘汰され、廃れ、消えた文化でさえ芸術扱いだ。

 つまり、落書きであれ何であれ、ファンの数の多い少ないも関係ない。何年経過したかも、個人か集団かも関係ない。
 美術か否かは、その時の、その人が決めればいいだけのこと。
 逆に言えば、何ひとつ芸術なんかじゃないし、どれもが芸術でいい。


 要は何であれ、好きなモンに他人の価値観は必要ない。


 (´・Д・)」 で。

 この文章の雛形になる内容をツイッターに投稿したが、笑えるぐらいに反論は来なかった。

 結局、こーゆー呟きに真っ向と意見をぶつけてくる自称・文化人なんていなかった訳だ。
 しかし、あんなものは芸術じゃないって嘯く連中は後を絶たない。

 悪いけど、知識人・文化人気取りで、不利になると意見を明文化する事も出来ず、ただ優越感に浸る為だけに他人を攻撃するスノッブって事だ。
 相手にする価値もない。矮小な存在である。

 さて。
 ここでワタクシが言いたいのは、漫画やアニメの勝利宣言などではない。
 そこは勘違いしないでもらいたいのだ。

 かつて自分に向けられた白い目を、次の世代、次の芸術、次の娯楽に向けて、向けることだけはして欲しくないのである。
 それを行う事はむしろ、漫画やアニメ、ゲームの敗北宣言なのだ。


 ファンや、そのジャンルを、
 老害にして欲しくはないのである。


 と、まぁ長々書いたが、一番言いたい事はコレ。


 (´・Д・)」 他人の趣味に
 口出ししてる暇があるなら、
 自分の趣味に没頭してたいわ。


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 なお、この先には何が芸術かはわからん例が書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。