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ぐるっぺ ~恐怖のどんでん返し~


 皆さん、こんにちは。ミステリーもホラーもSFも大好き、木賃ふくよし(芸名)です。
 さて。以前にも書いたと思うのですが、ワタクシはミステリーが好きで、好きな理由の一つが、物語の起承転結を、

 ・事件が起きる。
 ・調査が始まる
 ・犯人を間違う。
 ・真犯人を特定。


 という美しい流れで見せてくれるからです。ミステリーというジャンルが好きかどうかは別にして、物語は起承転結に沿ってさえいれば、ある程度見られる形に出来る、という好例だと思う次第なので。ええ。
 そして、ミステリーと親和性の高いジャンルがある。
 そう。ホラーである。
 本項ではミステリーとサスペンスとスリラーとホラーの厳密なジャンル分けをしないが、要するに「限定的シチュエーション」で「人が次々と殺されていく」なかで「解決策を探し求める」のだ。そういう意味では、ミステリーやサスペンス、スリラーやホラーは非常に親和性が高いと言えるだろう。

 ただ、この中でミステリーとホラーの決定的な違いがある。
 それは、起承転結のミステリーに対し、ホラー作品は、

 ・【起】脅威との邂逅。
 ・【承】脅威との対峙。
 ・【結】脅威を退ける。
 ・【転】解決してない。


 という起承転結ならぬ、起承結転なのである。
 人々を恐怖に陥れた、あの殺人鬼はもう死んだのだ。
 嵐の夜に崖から海に落ちて、、、。
 だが、死体は見つかっていない。もし、あの嵐の海から生還したとしたら、、、?

 これぞホラーって感じじゃないですか。

 英語のラスト(LAST)って言葉には、「終わり」という意味と「続く」と言う意味がある。
 そう言った意味では、ホラー映画なんかはまさに「ラストシーン」に相応しいと言えるだろう。

 さて。ここで少し話は変わりますが、かつてパソコンゲームに、

 「ぐるっぺ」

 というゲームがありました。
 先ほど調べたら1985年です。
 PCとアーケードでは「ハイドライド」や「ドルアーガの塔」が出たのが1984年ですから、ようやくゲームが複雑化し始めた頃だと言えます。家庭用ゲーム機ではドラゴンクエストⅠの発売が1986年なので、ビデオゲームの主流はアクションゲームだと断言できる時代でしょう。

 その中で、この「ぐるっぺ」はギリギリ最後の世代のアクションパズルゲームだったと言えるでしょう。
 と言うのも、基本的にTVゲームは反射神経や操作技術を問うアクションゲームが主流でした。
 しかし、敵を避けたり、敵を撃ったりするだけのゲームでは何もかもが似通い、独自のゲーム性が出ません。似たり寄ったりでは客数を稼げないのだ。
 そこで、取り入れたのがパズルゲーム要素。
 パズルゲームは面白い一方、知的思考に乏しい子供は寄り付かないため、客層が減る。だからこそ、パズルの要素を加え、アクションパズルゲームというジャンルを確立した。
 アクション要素の薄い「倉庫番」から、アクション要素の強い名作「ロードランナー」などが生まれたのはこう言った背景がある。
 特に年齢層が高く、知的探究心の強いPCユーザーにはアクションパズルゲームが広く受け入れられていたと言えるだろう。少なくともファミコンよりは。

 1985年以降、PCスペックやプログラミング技術の向上でロールプレイングゲームやシミュレーションゲームが主流となっていく、そんな最後の世代のアクションパズルゲーム、それが「ぐるっぺ」である。

 この時代はRPGもSLGもパソコンもコンシューマも、とにかく数字でスペックを自慢するのが流行だった。
 例えば、モンスターが100種類いる!アイテムは200種類!てな感じだ。
 今とは時間の流れが違うのもあるが、じっくりこってり遊び尽くしてもらいたい気持ちよりは、とにかくわかりやすく数字がデカい方が偉い!!ってなもんである。

 特にアクションゲームやパズルゲームは、そのステージの多さで競い合っていた。
 全50面とか、全100面とか。
 ちなみに前述したブローダーバンドの「ロードランナー」は150面。ちなみにワタクシは全クリアした。148面はトラウマ。

 そして、この「ぐるっぺ」は全300面。


 確か、「ぐるっぺ」君を操作して、回転扉を利用し、敵を回避し、「ぱすた」君救出し、脱出するゲームだった筈である。
 で。プレイヤーキャラクタは、主流だった可愛らしい謎の生物(例:フラッピーやちゃっくんぽっぷ)の「ぐるっぺ」でドット絵もまあまあ可愛いのだが、


 ジャケ絵が何か
 怖いのである。

 ロード中の1枚絵も、
 なんか怖いのである。


 なお、PC性能の問題でビビッドな8色しか使えないから余計にキッチュでホラー感が凄い。

 外部リンクでご確認ください。

 ぶっちゃけ何かキモいし怖い。

 そりゃ当時のゲームなんて大半は外部からデザイナーやイラストレーターを雇ってるケースの方が稀で、お抱えのイラストレーターどころか、社員の中で一番絵が上手い奴が描かされるなんてザラだったのである。
 そんな訳で「ぐるっぺ」のパッケージ絵やイラストは、エキセントリックな色使いに、可愛いと断言するには躊躇いを覚えるビジュアルという仕上がり。

 更にパッケージには、


 君は仕事人集団から「ぱすた君」を救えるか!!

 恐怖のどんでん返し!!


 と言うキャッチコピーがあり、恐怖倍増。(´・Д・)」マジで。

 そんな訳でワタクシは、この「ぐるっぺ」が妙に怖いのである。
 ゲーム自体はアクションパズルゲームなので怖くはないが、300面もあるという徒労感は割とホラーである。
 なお、300面をクリアしても、

 感動のエンディングとかはない。

 あっと驚く恐怖のどんでん返し


 も、ない。


 てか、ストーリーもないので、どんでん返しとかある訳がない。300面クリアしても1面に戻るだけである。


 え? じゃあ何がどんでん返しなの!? パッケージ詐欺なの!?


 と、思うかも知れないが、パッケージ詐欺ではない。

 先ほどちゃんと伏線を張っておいたが、このゲームのパズル要素は「回転扉」なのである。
 いわゆる強盗返し(がんどうがえし)つまり、比喩でも何でもなく、どんでん返しがこのゲームの主軸という訳だ。いや、マジで。


 いやあ、何という美しい伏線回収でしょう、、、。


 ところで、何故この「ぐるっぺ」の話を始めたかと言いますと、ウチのこのnoteでほぼ唯一の購買読者(購読者ではなく、購買読者。つまりほぼ毎日投げ銭してくれてる)であるおくの君から先日、こんな体験談を聞いた。




 見知らぬおっさんに大音量の屁をかまされて、『コ口ナ渦中だぞ!』ってなった後、『いや、そういう問題ではない』ってなった。と言う話なのだが、


 「コ口ナっ屁」って言葉で
 可愛く言ってもダメかな?


 って言った後に、「ころなっぺ」から「ぐるっぺ」を思い出しただけの話なんですけどね。ええ。



 (´・Д・)」 あれ? なんか「ぐるっぺ」の話で終わっておけば綺麗に終わったのに、蛇足感満々に話を続けちゃった、とか思ってません?


 話のオチはコレカラデスヨ?


 (´・Д・)」 このコ口ナ渦という未曾有の事態で皆様もマスクを御着用のことと思いますが、

 マスクには着用者自身の感染防止効果はほとんどありません。

 微粒子大のウイルスがスカスカの布マスク程度で防げる筈がありませんから。ええ。いやいや、ワタクシはノーマスク派ではありません。ちゃんとマスクします。

 じゃあ、なんでマスクを着けるのかってーと、


 感染者からの飛沫感染などによる拡大を防ぐ効果があるんです。防御するより、攻撃させない対策。
 つまり、罹ってるかどうかわからない状態でも、マスクを着用することによって飛沫感染を防ぐ訳ですね。



 と、言う事はですよ?


 実際にあるのかどうかはわかりませんが、


 ウイルスが屁からも感染するとなったら、




 (´°Д°)」 コ ロ ナ っ 屁 を 前 に


 マ ス ク は 何 の 役 に も 立 た な い 。




 と考えると、割とホラーじゃないですか、、、?



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 なお、この先には更なるどんでん返しが書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。