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BLEACHを観た。


 皆さん、こんにちは。全部、月島さんのおかげじゃないか。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 はい。本日は、昨日の「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」に続き、レビューです。

 そうです。
 ジャンプを代表する漫画は色々ありますが、ドラゴンボールなき後のジャンプを支えた、幾つもの作品がありました。

 ONE☠️PIECE、NARUTO、トリコ、そして、


 (´°Д°)」 BLEACHですよ。


 '90年代末期から'00年代を支えたジャンプ看板漫画の中で、実はワタクシ、


 (´・Д・)」 BLEACHが
 一番好きかも知れない。


 いや、色々とオシャレすぎてネタにされたり、確かに色々と物語として酷い部分がある事は否めませんが、


 (´°Д°)」 1シーンごとの
 格好良さは群を抜いている。


 と言うのが、ワタクシのBLEACHへの評価なのです。連続したストーリーとしては何かとダメダメなんですが、この1話、この1シーン、この1セリフって切り抜きをすると、漫画界でも屈指の格好良さだと思うんですよ。ええ。

 前後の物語があるから「重みが違う」って説もありますが、この前後が色々破綻してたりするのに、1シーンの格好良さで破綻を吹っ飛ばすだけの格好良さがある。


 (´・Д・)」それがBLEACH。


 そんな訳でワタクシ、BLEACH大好き。いや、ネタとして好きな部分が4割ぐらいある事は認めるが、6割は真剣に言ってるんですよ。ホントにカッコいいって。

 そう。そんなBLEACHのアニメ完結編として、昨年末から「BLEACH 千年血戦編」がスタート。
 BLEACH好きとしては、このタイミングに観るしかないじゃないですか。




 (´・Д・)」 実写版「BLEACH」を。




 (´・Д・)」 えっ? 何か間違えました?



 えっ? 実写版なんかあったの?


 一体いつからーーー、実写版BLEACHが存在していないと錯覚していた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 いや、実写版があった事は知ってるけど、どう考えてもクソ映画だろ?

 漫画原作の実写化は失敗する。信じると言う事は、思考を放棄すると同義だよ。
 それは弱者の行いだ。

 知っているか。作品を観ずに貶す人間ほど御し易いものはない。
 いい機会だ。ひとつ覚えておくといい。

 実写化は憧れから最も遠い存在だよ。


 例外もあるが、憧れや期待など抱かずに、それを承知で観る。クソ映画、クソ実写化、クソ改変。もう何度経験したかわからない。だが、その痛みはいずれ記憶になり、思い出に変わる。その先に待つのは回顧だ。
 そのうちに、あの痛みが欲しくてたまらなくなる。その痛みを感じている間は、生きている事を感じられるんだ。
 面白い例外に当たったとて、それも快楽。それに当たらずとも、駄作を欲するようになる。


 (´°Д°)」 あのBLEACHの
 実写版がそこにあるなら、
 観ない訳がないだろう!?


 てな訳で、観ました。実写版BLEACH。


 (´・Д・)」 ものすごく
 悪い意味でビミョー。


 ハッキリ言って全く面白くない。かと言って、酷過ぎて笑える迷作でもないのだ。魂が口から漏れ出るような駄作でもない。観ていて腹が立って来るようなクソ映画でもなく、しかし、眠気が襲って来るほど退屈な映画でもなくーーー、


 ただただ (´・Д・)」 面白くない。


 毒にも薬にもならない、漂白され切った、何の味もしない映画だった。
 コレがBLEACHでなくば、観る必要がそもそもない。
 BLEACHだからこそ観る価値があり、BLEACHでなくば観る意味もない。
 BLEACHであるが故に不満が溢れ、BLEACHだから許される部分もある。


 (´・Д・)」 ビックリするぐらい
 観ても観なくてもいい映画。


 (´°Д°)」 それが
 実写版BLEACH!


 何がダメだったか失敗だったか、何が救いとなっていたかを列挙していくが、


 ・まず、ルキア役の杉咲花。


 可愛いし、演技が下手な訳じゃないんだが、絶望的に合ってない。
 ルキア役が合ってないのも事実なんだが、ルキアという役に合った演技が出来てない。普通の学生役なら、別に演技が下手って事はないんだが、「貴様は修行をして霊圧を上げねばならぬ」ってな時代掛かった台詞がヘタ。
 あと、アクションシーンの叫び声とかがヘタ。ぶっちゃけ織姫役の方が向いてたと思う。


 ・アクションシーンの衝突部分が抜けてる。


 予算の都合なんだろうけど、虚(ホロウ。本作における悪霊・怪物)がCGで表現されているため、人物との絡みがあるシーンを多く描くと予算を食ってしまう。
 なので、虚が攻撃するモーション → 人間が吹っ飛ばされるモーション と言う、起点と帰着点だけを描くシーンが多用されており、多用ってか、頻発・連発するため、もはやギャグ。つらい。


 ・俳優の無駄遣い。


 父親役に江口洋介。母親役は長澤まさみ。謎の仲介人(浦原喜助)が田辺誠一と、超豪華キャスト。しかし、豪華なだけで、別にこのキャストである意味は特に感じられない。
 ぶっちゃけ大した出番もないので、無名の俳優を使って予算をCGに回した方が良かったのではなかろうか。

 ちなみにチャド役の俳優さんはかなりの男前で、チャドっぽさも押さえてるので素晴らしいのだが、ワザとなのか、ヘタなのか、演技が噴飯ものである。

 「一護、、、後ろ、、、」


 とか言い出した瞬間、お前は「北斗の拳イチゴ味」(一護だけに)の山のフドウかよ!!って言ってしまったぐらいだ。(実際に言った)


 (´・Д・)」 り、、、リス、、、


 主人公である黒崎一護を演じるのは福士蒼汰。まあ、頑張ってるとは思うんだが、一護っぽいかと言われると返答に困る。単行本1巻の頃の一護って事なら理解できなくもない。

 なお、本作でのライバルに位置する阿散井恋次役は早乙女太一が演じているのだが、彼だけ結構ハマってた。残念なのは、恋次がカッコ良くなってくる前の初期の恋次なので、ただのヤンキーって事ぐらいだろう。

 あ。ライバルと言えば、仮面ライダー・フォーゼで福士蒼汰と共演していた吉沢亮が石田雨竜役で再共演。しかし、映画の尺の都合で、特に大した事はしなかったりする。


 ・脚本のペース配分が悪い。


 面倒臭い部分をすっ飛ばして、割とすぐに主人公がヒーローに変身するスピーディな展開で、そこは実に好感が持てるのだが、全然感情移入させられてないため、スピーディと言うよりは唐突に思える。
 しかも、その後の学園パートが冗長なので、だったら変身までを丁寧にやった方が良かったのでは? って感じである。

 また、原作だと8巻分ぐらいの内容を108分。物語としてもキャラクタとしても面白くなってくるのが9巻以降なため、割とどうしようもない。
 無論、次の一区切りが21巻ぐらいになるので、詰め込み映画にならないよう、8巻分で切ったのは英断である。そこは認める。
 しかし、この時点では織姫もチャドも石田も父親も妹もオマケ感しかない。更にはそれを108分の尺で描くから、キャラがぺらぺら。つらい。


 ・殺陣はかなり良い。


 敵である虚(ホロウ)との戦闘シーンは色々とガッカリなのだが、対人の殺陣のアクションはかなり良い。ぶっちゃけ、上手に物語を組み替えて、殺陣のアクションをメインにしてたら、アクションとしては良い映画になってたと思う。


 ・すべてはMIYAVI様、、、!


 あえてココまで触れてこなかったが、本作の重要人物である、朽木白哉を演じるのは、かの、


 (´・Д・)」 MIYAVI様なのである。


 え? って、、、「キングコング 髑髏島の巨神」の冒頭の日本兵を演じたMIYAVI様ですよ?
 天下のハリウッド俳優が朽木白哉を演じてるんですよ。


 コレがなんてーか、


 (´・Д・)」 ダメダメなのよ。


 まあ、MIYAVI様ってば偉大なロックミュージシャン(ギタリスト)だし、アンジェリーナ・ジョリーとも面識がある大物ハリウッド俳優な訳です。
 なので、演技自体は堂々たるモノで、決して上手くはないけれど、「コイツ、コレでも俳優なのか?」って残念な棒読み俳優に比べたらマシ。相当にマシな演技なんですよ。
 マシなんですが、何一つとして上手な訳ではない。

 なので、原作における最高にクールなキャラクタである朽木白哉が、


 (´・Д・)」 感情を顔に出しちゃう
 残念なナルシストにしか見えない。


 チャドが山のフドウ(イチゴ味)なら、MIYAVI様は裏切りの星、妖星のユダが似合うと思った。

 まあ、そんな訳でネタにするのも難しいぐらい、フツーに全然面白くない映画。それが実写版BLEACHなのである。

 ちなみに、本作の怪物である虚(ホロウ)は、面のような頭部を持つ。
 また、本作のタイトルであるBLEACHは、漂白を意味する。


 (´・Д・)」 面も白もあったのに、
 とにかく面白さには欠ける映画。


 (´・∀・)」 皆も観て、虚を感じようぜ?


 ※ この記事はすべて無料で読めますが、ワタクシのBLEACH愛を感じた人も感じなかった人も投げ銭(¥100)をお願いします。
 なお、この先には月島さんなら何とかしてくれる話しか書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。