皆さん、こんにちは。関西人は「歯」って言えません。「歯ァ」です。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
　歯に限らず、目とか手とか背とか血とか、単体で発音するとか、「てにをは」を省略すると、

　(´°Д°)」 目ェ、
　手ェ、背ェ、血ィ

　になります。「胃が痛くなる」も「胃ィいとなるわ」です。マジで。

　さて。なんか、このところ芸能界が色々騒がしいようです。ぶっちゃけ、ワタクシは芸能界にも芸能人にもゴシップにも興味がありません。ないんです。全然。
　そして、芸能人に興味がある人にも興味はありませんし、ましてや芸能人のゴシップが大好き！ って言う人には、

　(´･∀･)」 蔑みすら覚える。

　それぐらい芸能人には興味がありません。ないんです。しかしワタクシ、芸能界に限らず、色んな世界を広く浅く知るのは好きで、どんな業界の仕事でも「こんな風に成り立ってる」と知るのは好きです。芸能界じゃなくても、その業界のシステムや金の流れを知るのは面白いと感じるのだ。

　芸能人で「金の流れ」と言うと、数年前に、

　(´°Д°)」 闇営業！

　という言葉が流行った事がある。この発端となった事件がヤクザ絡みだった事から、

　(´･Д･)」 闇営業を
　ヤクザとつるむコトだと
　勘違いしている人が続出。

　(´･Д･)」 違う。

　ものすごく簡単に説明するが、芸能人は、所属事務所からお仕事を貰って仕事をし、その報酬をもらう。
　わかりやすく言えば、仕事先に派遣されて、派遣元である所属事務所から給料をもらう感じ。
　端的に言えば、給料制の日雇い派遣労働者なのである。

　(´･Д･)」 正確には色々と違うんだけど、簡単に説明するとそーゆーコト。

　先日も家庭教師センターのピンハネって話を書いたが、正しくはピンハネじゃない。家庭教師センターも芸能事務所も「仕事を斡旋する仕事」をして、その取り分を取ってるだけだ。

　それが嫌なら、自分で芸能事務所を設立すれば取り分は100%になる。もっとも、雑務も経費も増える事になるが。

　そもそも、無名の芸能人は居酒屋チェーン店のようなもの。芸能人の力で客を呼んだり、仕事を取っているのではなく、芸能事務所の看板の力で仕事を貰っている形だ。
　しかし、芸能人に実力があれば、事務所に関係なく仕事が貰えるため、逆に有名タレントがいる事務所は、有名タレントの看板で仕事を取れるようになる。

　バスクリンとかホッチキスとか、会社名より、商品名の方が有名な感じ。

　しかも芸能人は自分の力で仕事が取れるようになると事務所から独立する事が多い。

　だが、独立できるほどにバリューのある芸能人は極少数。まあ、それぐらい有名な芸能人ばかりが表に出るので勘違いしやすいが、大半の芸能人は、

　しがない派遣社員と
　大差ないのである。

　つまり、超薄給。かと言って独立してる芸能人は「自営業」と一緒なので、リスクも伴う。
　で。逆に言えば、売れてない芸能人でも、めちゃくちゃ売れてる芸能人でも、

　(´･Д･)」 事務所に
　所属してたら給料制。

　のようなモノなのである。正確には違うが、簡単に言うとそんな感じ。
　で。当然の事ながら、工場勤務の派遣社員と違って、芸能人に「安定供給される仕事はない」のである。
　だから、芸能人は「闇営業」に手を染めるのだ。

　闇営業。ようやく話が戻ってきた。闇営業。言葉だけで言うと如何にもヤクザや裏社会と繋がっていそうだが、違う。
　事務所所属の芸能人が、事務所を通さずに仕事を取ってくる事である。

　要するに、派遣の仕事だけじゃ食っていけないから、黙ってこっそりバイトする感じ。無論、バイトの収入だけでも食っていけないから、派遣元に黙って副業する。

　コレは主に「結婚式の司会」とか「結婚式の余興」なんかがそれに当たる。

　(´･Д･)」 え？ いや、マジで。

　普通の大きなイベントに出ちゃったら、事務所に知られるから「結婚式」が最適なのよ。

　あくまで、「知り合い」の「結婚式」に呼ばれたから行って、「結婚式のお手伝い」をしたら、「謝礼」が出た。

　そーゆー体裁だと事務所に知られても突っ込まれない。てか、暗黙の了解なワケです。

　無名でも、それで5~10万円(非課税)ぐらい貰えるので、食い繋ぐには大変有り難いお仕事なのである。
　なので、芸能人という全体で言えば、こーゆー闇営業で食い繋いでる人が大半になる訳だ。自分のネームバリューだけで食っていける人は極少数だからね。

　さて。つまり、芸能人って儲かってるんでしょう？ なんてのは、

　(´°Д°)」 社長は儲かってる！

　って言うぐらいの寝言。社長が儲かってるなら倒産する会社なんかないわ、って話。全体で見れば、潰れる店や会社が50%以上。芸能人も半数以上が苦しい生活を送ってる。てか、平サラリーマンより儲かってないのが現実だ。

　だからこそ、名目上「知り合い」の「芸能人」に「手伝って」もらって、クローズドだけど派手に「結婚式」やら「宴会」を何度もやってくれるのは、

　(´°Д°)」 ヤクザ。

　なのである。つまり、闇営業と裏社会は直接関係ないが、闇営業で金払いが良く、表に出ない相手が裏社会のお仕事が多いって事だ。

　で。なんか、この辺のシステムや金の流れを全然理解してないのに「芸能人は儲かってる！」「派手な暮らしをしやがって！」と勝手に幻想で芸能人を叩く人がいるけど、

　(´･Д･)」 アホなん？

　芸能人のゴシップを調べる前に、その辺を調べたら、別に羨ましくも何ともないと思うんだけどな。
　そりゃ成功してる人は稼いでるだろうけど、そんなのどの業界でも同じだし。

　なお、芸能人の場合は、そこそこ名が売れれば、財源となる道筋が増える。
　もっともわかりやすいのが、

　(´･Д･)」 印税。

　ゴーストライターに書かせてでも、芸能人が「自伝」や「暴露本」や「エッセイ集」を出したがるのはコレである。
　写真集はちょっと印税率が変わるってぽい。
　
　それと同じで、芸能人が機会さえあれば、

　(´･Д･)」 歌を歌う。

　(´･Д･)」 コレも印税が稼げるからである。

　なお、アルバムを出せた場合、これまた才能がなかろうと、ゴーストライターに書かせてでも「作詞」だの「作曲」だのを本人が手掛けるのは、

　(´･Д･)」 印税。

　歌唱印税と、作詞・作曲印税があり、カラオケだとかの場合は歌唱の印税が入らない模様。
　また、編曲は基本的に一曲いくらで支払いが済んでいるため、印税は入ってこない。

　ちなみに「飛んで飛んで」「夢想花」でしか知られない知られる円広志だが、カラオケだけで印税が年2000万円にものぼるらしい。
　まあ、「越冬つばめ」をはじめ、氷川きよしや前川清、梅沢富美男なんかにも曲を提供してるから、そーゆー意味では当然のリターンなんですけどね。ええ。

　(´･Д･)」 てな訳で、芸能人の

　ゴシップなんか知ろうとする前に、

　システムを知れば、叩きたくなる気持ちも減るんじゃねえの？ と思う次第である。

　芸能人にはてんで興味もないが、なんか芸能人を「無料で叩けるサンドバッグ」みたいに思ってる連中は、

　(´･∀･)」 蔑みすら覚えるわ。

　って事が言いたいのである。
　なお、ワタクシは、「マッチョ・ドラゴン」で知られるプロレスラー藤波辰爾(藤波辰巳)が、このレコードでどれぐらいの印税を稼いだのか知りたくて仕方ない。