見出し画像

ルビコン川を越えろ


 皆さん、こんにちは。サイは投げられた。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 サイってのはサイコロの事で、動物のサイじゃないですよ。
 さて。世間ではアーマード・コア6の発売でざわめいておりますね。ええ。ワタクシは6どころか、1と2。3は途中までしかプレイしてませんが、


 (´・∀・)」 いいよねぇ。


 なんて言うかね?

 鉄と硝煙の匂いがしてくんのよ。うん。
 なんて言いますか、ワタクシがACで最も好きな所は、


 全然リアルじゃないのに、
 リアルを感じさせてくれる所だと思うのよ。


 ガッチガチの戦争モノではなく、ロボットアニメみたいにスタイリッシュじゃない。
 でも、戦争の悲壮感や凄惨さは表現されてて、兵隊たちの生き様を感じさせてくれる。

 究極的に言うと、求めていた、


 (´°Д°)」 ごっこ遊び。


 の完成形だと思うんですよね。
 例えば、ワタクシは格闘技が好きなんですけれども、格闘技に興味がない人が、


 ガタイのいいおっさん2人が、
 リング中央に寝そべって、
 身体をくねらせ、絡ませている。


 (´・Д・)」 何がおもろいんや?


 いや、ワタクシは面白いんだけど、興味がない人にとっては何やってんの? って感想を抱いて当然なのである。
 残念だが、格闘技に興味がある人の半数近くが打撃技にしかそそられないし、寝技や総合格闘技が好きな人でさえ、寝技の膠着した状態に対し「いいぞ! そうだ! もっとやれ!」なんて思う人は稀。
 稀ってか、多分1%未満だと思う。
 ワタクシは少し齧った経験があるのと、格闘技が好きなのでその1%側だと思うが、寝技の攻防を理解しているかと聞かれると、


 (´・∀・)」 あんまり
 わかってねーっスわ。


 より詳しい人に解説されて、「あー、今の脚を相手に絡めたのには、そーゆー意味があったのか」ってなる事だらけ。そーゆーレベル。
 残念だが、ガッチガチのリアル路線に舵を切ると、マニア以外は楽しめない作品になるのだ。
 例えば、皆が大好き「ガンダム」的なロボットアニメだって、何ひとつリアルじゃない。
 わかりやすい話、主役ロボが1機で、何機もの敵を撃墜するなんてのは、リアルでも何でもないのである。そーゆー例外的なイレギュラーがいたかどうかは別の話として、だ。

 そもそも考えていただきたい。
 ほぼ実力が拮抗している10人の格闘家が、5on5で乱闘したとする。
 開始直後に、不意打ちを食らって1人がK.O.されたとしよう。


 (´・Д・)」 5対4やで。


 1人が沈んだ時点で、ほぼ勝敗が決定するのである。残された4人のうち1人は、2対1で戦う事になるんだから、まず勝ち目がない。そうなるとまた1人削られて、5対3。もはや戦況を覆すことが不可能に近くなる。
 喧嘩で想像しづらいようであれば、バスケットボールで、自陣の選手の2人が退場を食らったと思えばわかりやすいだろう。
 サッカーでもいい。フィールドにいる選手が3人も欠けたら、勝ち目がないに等しい。

 実際の戦闘もそんなもんで、自軍の損耗率が30%を超えたら「全滅」というのはソレなのである。
 ワタクシは戦略シミュレーションゲームも好きなのだが、その多くは相手を「殲滅」しないと勝利にならない。
 しかし、現実は10%も損耗した時点で撤退を余儀なくされる訳だ。
 無論、実際の戦闘ってのは相手との兵力が拮抗などしている訳がない。さらに、攻撃側なのか防御側なのかでその数値は大きく変わる。だが、いずれにせよ10%の損耗ってのは作戦遂行が極めて困難なレベルであり、20%も損耗すれば、撤退さえ困難になるのだ。

 なので、ロボットアニメで、戦場にてライバルと交戦するも「あと少しで倒せるのに!」って所で逃げられたり逃げたりするのは、逆にリアルだったりしちゃう訳です。
 まあ、ロボアニメのソレは脚本と演出の問題だとは思うけどね。ライバルとの戦いがあっさり決着したら話が続かんし。

 そして現実だと、態勢を立て直したり、補給を受けたりしない限りは再戦など不可能なのである。
 つまり、現実では◯◯日耐えれば、相手の食料や弾薬や燃料が尽きるから勝ち、なんて勝利条件が存在する訳だ。
 しかし、エンターテイメント的には、やっぱりちゃんと敵を倒してスッキリしたい訳ですよ。
 耐えたところから逆転したいのがエンターテイメントですから。

 要するにまあ、コレはあらゆるゲームどころか、色んな漫画や小説にさえ言える事だが、


 リアリティの追求と、
 面白さは関係がない。


 荒唐無稽、破天荒、常識が通用しないから面白いってのと、リアルだから、史実現実、物理法則的に正しいから面白いってのは、まるで別。なのに、面白さというパラメータは同じなのである。
 そして、大体の場合において、リアルな方に舵を切ると、


 (´・Д・)」 マニアは喜ぶが、
 人気はイマイチなのである。


 その昔「ボクサーズロード」ってボクシングゲームがあってな?
 選手のトレーニングメニューを決めるどころか、


 (´・Д・)」 選手の
 食事メニューまで
 決める有様でな?


 (´・∀・)」 デザートメニューもあるよ!

 マニアは喜んだが、爽快に殴り合うボクシングゲームを期待した人には全然ウケなくてな?
 いや、ゲーム自体は面白いし、発売から30年近く経つ今でも、プレイ動画が公開・再生されてたりはする人気ゲームではあるんだが。

 さて。ようやく「アーマードコア」に話を戻すが、アーマードコアは、このリアルと空想と妄想の塩梅が実にいいのである。
 もっとリアルな方がいい人、もっとロボアニメってぽさが欲しい人、もっと俺の思い通りにしたい人らで、それぞれベストな塩梅は変わるだろう。
 しかし、ワタクシが思うに、


 (´°Д°)」 ロボアニメの
 主人公になりきって
 ロボットをガンガン
 思い通りに動かしたい欲


 (´・∀・)」 ミリタリー趣味で、
 血と硝煙とハードボイルドを
 味わいたいロマン。


 (´・Д・)」 自分の考える
 最強ロボットを作る喜び。


 (´;ω;`) 操作が下手だと、
 ぜんぜん勝てない悲しみ。


 (`・ω・´) 腕前が上がれば
 作戦に不向きな機体でも、
 倒せちゃったりするバランス。


 (´・口・)」 けっこう
 絶妙な匙加減だと思う。



 そんな訳で、知人の中にも新作アーマードコア6にどっぷりと浸かっている人が幾人かいるようです。うんうん。
 え? なんで突然アーマードコアの話をしてるかって?


 (´・Д・)」 そりゃ、
 アーマードコア6発売で、
 毎晩の配信の視聴者が
 減っているからですよ。



 (´・ω・)」 ん?


 (´・ω・)」 もともと
 視聴者は少ないし、
 特に減ってないって?



 (´・Д・)」 騙して悪いが、
 騙せてなかったようだ。


 ※ この記事はすべて無料で読めますが、AC6をやってる人もやってない人も投げ銭(¥100)をお願いします。この記事だけでPS5とAC6が買えるぐらいの投げ銭がありますように。
 なおこの先には、ACの話しか書かれてません。


ここから先は

57字

¥ 100

(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。