社会保険クイズ④~陽葵さんを襲った不運!
このnoteでは、シリーズで社会保険に関するクイズを出題させてもらっています。
簡単すぎる問題もあるかと思いますが、皆様の知識の上塗りとして少しでもお役に立てれば幸甚です。
さて今回も前回に引き続き「労災」についてのクイズになります。
よろしければ一緒に考えてみて下さいね!
1.主な登場人物
○蓮(れん)君・・・20歳
大学2年生。高校時代から同じレストランでアルバイトをしている。
仕事は楽しいが店長が厳しく、職場では怒鳴られることもしばしば。
○陽葵(ひまり)さん・・・23歳
大手企業に入社して3年目。
おとなしい性格で自己主張が苦手。残業が多いのが悩み。
結菜さんの後輩。
○結菜(ゆいな)さん・・・年齢不詳
陽葵さんと同じ会社に勤める新婚さん。
勤続7年目。
2.問題
第4回目の今回は、再び社会人3年生、大手企業で働く陽葵(ひまり)さんに登場してもらいます。
それでは問題です。
陽葵さんは一日の仕事が終わり、電車のホームに向かっていましたが、途中の階段でころげ落ち、足を骨折してしまいました。
仕事の帰り道でのケガは、「仕事中のケガ」ではないので、
「労災」ではなく「健康保険」での治療になるのでしょうか??
と言う問題になります。
それではお考え下さい。
3.解答編
では正解にまいります。
「労災保険は仕事中のみ使える制度」との勘違いもあるようですが、実際は通勤中のケガの場合でも使うことができます。
これを俗に「通勤災害」と呼んでいます。
この「通勤」と言うのは、例えば
① 家と働く場所との往復
② 働く場所から、ほかの働く場所への移動
③ 単身赴任先の家と帰省先の家との間の移動
などのことを言いますが、
通勤災害に該当するには、通勤のために常時利用する経路であることなどが一般的には必要になります。
ですので今回の場合、陽葵さんが、通常、通勤として利用しているルート上にある駅の階段でのケガであれば通勤災害として認められ、「労災」の対象となり、
「健康保険ではなく、労災保険で治療が受けられる」と言うのが正解になります。
但し、このケガをした場所が、通常の通勤ルートから大きく離れた、例えば家とは逆方向にある街などに寄り道した際のケガであると、
「労災の対象にはならなくなり、健康保険での治療になってしまう」
と言うことになりますので、この辺はご注意下さい。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?
前回同様、今回も少し簡単すぎたかもしれませんね。
この辺のお話は以前、このnoteでも記事をアップしておりますので、
もし興味のある方は、そちらも参考にしていただければと思います。
このコーナーでは毎回、このようなQ&A方式で、社会保険に関する簡単なクイズを出して行きたいと思っています。
よろしければ次回もお付き合いいただけると嬉しいです。
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