【人狼】標準役職ってどれ?
やぁこんにちは。
今回は「標準役職」とその成り立ちについて語っていきますよ。
「標準」って それつまり「広く採用されている標準規格」ということなのだけど、さてでは それってどの役職?というのが今回のお話。
◆基本役職
まず標準の前に基本役職は何かってことからなんですが、これの結論は人狼 狂人 守護者(狩人 騎士 ボディガード) 予言者(占い師) 霊能者 村人の6役ですのです。
この6役は後述する人狼を形作る基本構造を綺麗に収めていて、それ故に ほぼどの環境でも存在してる役職と言えるからですね。
狐が恋が猫がって意見もあるだろうけれど、これらについては後で諸々 言及していきましょう。
◆基本役職の成り立ち
それで基本役職の成り立ちですが、これから話すのは歴史を辿るわけではなくて単に考察の域です。実際に基本役職ができた順番や理由は違う可能性が大きいので留意してくださいね(前置き)
・最初は村人と人狼だけ
最初は「正体隠匿」の形を最低限 構成する要素である、"大勢の村人"と そこに"紛れ込む人狼"がいただけ。
互いに互いを滅ぼそうという対立構造だけがある。
・投票と処刑と襲撃
投票と処刑と襲撃を設けた。これにより勝利条件を目指す手段を手に入れたのでゲームの形にはなった。
が村と狼しかいない灰一色で狼を探す手懸りがない。
単なる盲撃ちの的当てになるため極論 印象ゲーで面白味は薄い状態。
・予言者
なので狼を探す手段として予言者を作った。
・守護者
予言者を作ったはいいが、すぐ食われるか 食われるのを避けるために表になかなか出てこられないので、守護者を作った。
これにより予言者の情報を元に狼を探すことができるようになった。
・狂人
だが今度は狼側に課題が生れた。守護者を作ったことで牙で予言者を崩すことが難しくなった。
なので攻略の手段を増やしすために「騙り」に使いやすい狂人を作った。
・霊能者
しかし狂人は予言者と見判ることが直にはできないため、騙りの対策に その判別方法として霊能者を作った。
…と まぁこんな感じで村狼に占→守→狂→霊と役職を継ぎ足し々々して戦略性を増やしつつ小さめに収めたのが この6役なのではないでしょうか。
各役職の役割関係が綺麗にまとまっているため、今後 標準役職でなくなっても この基本役職としての構図は変わらないと思います。
しかし時に、人狼は起源を遡ればロシアンマフィアが人狼以前にあり、その中では(予言者 守護者に当たる役職はあったものの)共有者に当たる役職があったり、霊能者はなかったり。
ですので正確に歴史を辿るとこうとは全くならないはずですが、今を渡る基本6役それぞれの役割相関を見比べると、こう説明ができるだろう と思っています。
まぁ考察は後付けですし、ここでは一先ずは基本役職が基本役職たる相関が解れば良しとしましょう。
◆"準"標準役職(?)
標準があれば特殊があります。
しかし「特殊」役職と一口に言っても、その知名度や基本役職との親和性はさまざまで、その中でも世間で よく見聞きするものは「"準"標準役職」と呼んでも差し支えないでしょう。
一部 紹介に並べると、共有者、妖狐、猫又、猟師が これにあたります。
これらは環境次第では標準役職として数えられるものでもあります。
◆原理主義
標準役職と準標準役職の違いは単に知名度 登場の頻度です。どの環境でも採用されるとして役職(あるいは別名同役)として罷り通るのが狼狂守占霊村6役なだけ。
今後の世代で もしかしたら基本役職から霊能者が外れて標準落ちしたり、逆に共有者が標準役職として認知されたりするかもしれません。
では標準と準標準の違いとは何か?
根本的には「標準役職」は今超使われるいるだけの役職、に過ぎません。
では世間の標準ではなく、真の意味での「原理的に人狼の根幹となる基本の役職」があるとすれば、それは村人と人狼です。
人狼の根っこの構造は大きく3つあり…
・頭数による勝敗
・投票と処刑(と襲撃)
・正体隠匿
…で構成されています。
これらは村人と人狼の2役があれば十分に満たせます。
逆に言えば原理的には村狼以外の役職は全て構造上の修飾ということで、要は"味付け"ということです。
そして、素体の味を活かすために味付けでなく調理法を変えたのが これから お話しします「無役編成」です。
余談ですが、私自身は霊の味付けが大好物です。
◆無役編成
無役編成は村人と人狼のみで編成が組まれています。(調整のために狂が入ることも一部あります)
が、"探す者"の項でも語りました通り、村と狼だけの全面灰一色では狼を探す手懸りがないため、(探す役職とは別の)探す手段を設けます。
例えば「毎晩 各人が起きて、その中に狼がいるかいないか」が判る機能の"夜遊"や、
「全PLを3人組に狼が仕分け、各組に狼が最大1頭潜り込む」灰乱戦特化の"彩"、
更には「吊られたPLは星占い(※)と遺言ができる」"流星"
、等々。
※星占い:2人を選んで狼がいれば黒、いなければ白と判る占いの強化版
役職に依存しない機能を全PLに平等の条件で与えます。
役職は村と狼だけなので陣形の概念はなく、機能を使って狼を探したり探されたりしながら陣営の優位を取り合うのが主眼となります。
この"人狼"の素材の味を できる限り簡潔に楽しめるように作ってあるのが無役編成の特徴です。
複雑にして重ゲー化したり、はたまた根っこの構造から換えて別の正体隠匿ゲーム(アヴァロンやタイムボム等)にしたり、の簡易版である と考えれば解りやすいかもしれません。
◆標準度
無役編成の話から戻って役職の話ですが、ここまでを踏まえまして「村と狼以外の役職は装飾」な訳です。
つまりは標準か特殊かは"程度の違い"で、他全ての役職は知名度や親和性を評価して標準寄りか特殊寄りかを諧調で表すことができます。
まぁその諧調順も各々で意見があるでしょうが、掻い摘んだ私見ではこうです。
皆さんとしては どこまでが標準?で どこからが特殊?でしょうか。
◆まとめ
・人狼構想上の基本役職は狼狂守占霊村の6役
・原理的な基本役職は村狼の2役で、それ以外の役職は修飾
・標準役職とは単に「よく採用されている役職」のこと
・標準か特殊かは知名度や親和性次第で階調
「基本役職」は構想6役か原理2役かの違いはあるものの不変で、「標準役職」は環境や時代ごとに異なるってことですね。
では好い人狼生活を。
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「まずはじめに彼は只の人と獣とを創造された」
「村に役職なく、むなしく、牙が獣の力にあり、刑の声が皆の権利にあった」
「彼は『探す者あれ』と言われた。すると探す者があった」
「彼はその者を見て、良しとされた。建村者は その者を生かすための護る者を造られた」
「彼はまた騙る者を造って言われた、『敵の中に嘘吐きがあって、真と嘘とを見分けよ』。そのようになった」
「彼は判る者を造って、過去を判る者と未来を探す者とに分けられた」
「彼はこれら6つを基の役とされた。夕となり、また朝となった。第一日である」
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