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【人狼】弱い占い師の話

急に「弱い占い師」と言われても意味が解らなかろうと存じます。
なので先ずは 何でそれに至ったかの経緯から。

とりあえず占が強過ぎるのが問題で、それを解決をしたい。が今回の本題です。
ではなぜ占が強過ぎると思ったのか。それは速力にあります。

村内における情報発信の力は「速力」に置き換えて表現されることがよくあります。
速力とは、知識力と情報力と想像力の複合です。
持ってる知識に情報を加え、想像をして生み出した「思考」が村内における「速力」と言えます。
知識力と想像力はPLに由来するもので、情報力は役職や村内機構ギミックに由来します。

そして、速力の成分は初速と加速でも分類できます。
狼は最初から狼同士を知っており、村よりも初期情報量が多いので初速に優れます。
そして村は初期情報がほとんどないものの、占霊の能力や役職のCOにより追加情報が多いため加速に優れます。
なので、狼ははじめこそ速度で村に優位を取りますが、時間が経つにつれて追い上げてきた村に比べ相対的に遅く弱くなります。

占は上記の分類で「情報加速力」が強くて……否、強過ぎて私評ではやや壊れバグています。

占1手には1灰を潰す価値があるので、(白圧殺運用下では)占1手は吊1本と等価であり、
それを単独で放てる占は強い影響力を抱えています。
故に、狼は「信用を得た占が生き残り続ける」と必ず敗けるため、吊か牙かで屠らねばならず占の攻略が狼陣営の第一関門であるのが事実です。

その現行の占を丁度良く●●●●弱くして占亜種を作りたい というのが今回の主旨です。
前置きが長くなりました。始めていきましょう。


◆修正箇所

占のどこが壊れているのか、ひとまず分析から。
・1吊相当の能力を単独1手で使える
これに尽きます。
分解すると…
・占1手が吊1本相当になり得る
・単独で使える
・狼か非狼かが明らかになる
…と換えられます。
それぞれに対策を考えてみましょう。

◆対策案

・1占≒1吊に対策

吊は1日1本ですが、この回数を減らしてみましょう。
例えば回数上限を設けて①1戦中に占W回(W:初期狼頭数)だけ。
あるいは2日に1回……②奇数日ごとに占1回も良いかもしれません。
これで単純に占の威力を減らすことができます。

・単独使用に対策

占1人で成り立っている能力をばらばらにします。つまり2人で1占機能を組みます。

風水師という役職があり、これは風と水の2役からなる1機能で、③風が指名し水が結果を見ます。(※風と水は互いを知りません)
どちらかが欠けると機能しなくなります。

他に、占を2人用意して④「毎晩2人揃って占1手」とし、片方でも欠けたら能力なし とします。

更に、その派生に ある役職──「水晶売り」としましょう──を用意し、⑤水晶売りが死亡すると占能力がなくなるというものもあります。

・狼が判る に対策

これはとても簡単な発想。占の能力そのもの──情報確度を弱体化させるものです。
既存のものだと南瓜カボチャ魔という狂役職があり、これは「それまでに指名した人は占っても白黒が判らず南瓜判定になる」という妨害役職です。……がこれは占の弱体化ではなく狂強化なので今回は参考程度に。

今回 考案したのは⑥最初の黒が白になる案です。
これで直に狼が見付かる時期が遅れます。

◆評価(雑感)

では案①~⑥それぞれの評価してみましょう。
使い勝手の良さそうなものは建てる際に使ってみたいですし。

①1戦中に占W回

1回や2回の固定数にしなかったのは良いでしょう。狼頭数に依存して可変ですので配役数が変わっても伴って変わります。

ただ予想では初日から使い切るつもりで投げ込んでしまうのではないかと思っており、占の加速力は序盤こそ脅威であるのに そこが削げていません。
仮に15人 狼4頭の村で7日間の内 頭4日に占を撃たれたら充分 占は仕事ができることでしょう。
まぁ仕事が頭打ちになるのもすぐなのは救いですが。

「さっさと食う」方針の際には通常の占と差程の違いはなさそうです。

②奇数日ごとに占

そも日数=⌈(P-2)/2⌉で約P/2であるのに対し、狼頭数Wは配役の約1/4が基本です。
ですので狼頭数は日数に対しておよそ半分あるのは一般的なので、実は①と②は回数制限の上ではほぼ同じです。

違いは②は序盤 全連射ができないこと。
加速を序盤に集めることはできませんが、ずっと加速が続きます。通常の半速ではありますが。

回数の見積もり自体は①とほぼ同じですが、速力を弱めることには成功していそうです。採用するならこちらでしょう。

③風水師 ④占共有 ⑤水晶売り

いずれも「片方が欠けると占機能を失う」ことと「名付きネームド役が2人いるので配役枠を2つ使う」ことの2点で共通しています。

前者の観点から占機能の破壊の難度が下がっていますが、名付き役が増えてるので灰が狭くなり要求される騙り枚数も増えています。つまり狼にとっては厳しくなっています。
どれも良い案とは言えなさそうです。

余談ですが、3案は陣形戦術には違いがあります。
風水師はいずれかを騙れば良く、2-2でも2-1でも1-2でも騙りが利きます。
占共有は対抗2枚が必須になるので偽の費用が超重くなります。
水晶売りはそもそもCOせずに潜るので直の騙り枚数は偽占1枚で構いませんが、水晶売りがいつ消えたかの確認が直接はできないので水晶売り騙りを控えていないと偽占破綻の危険があります。連携できない狂では難しいでしょう。
まぁいずれにしろ大なり小なり問題はある訳ですが。

⑥最初の黒が白

情報確度を下げることには成功していそうです。
初めて黒を見れるのが2手目からなので、少なくとも加速1手目は遅らせていることになります。
初めて見る黒がいつかによって「それ以前の白の中に1黒」の幅が変わりますが、占い直しをする猶予はないと思いますので直に見付けるのは事実上できなくなるでしょう。
これは弱体化の方針で採用できそうな気がします。

◆結論

②奇数日ごとに占
⑥最初の黒が白
の2案は使えそうです。
(③④⑤は特殊編成として別趣旨コンセプトでなら採用できるでしょう)

実村で使ってみて感触が良ければ標準編成の占として普及 布教していきたいです。

では良い人狼生活を。
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