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第100回全国高校サッカー 選手権大会決勝プレビュー

【決勝日程】

1月10日(月/祝)成人の日 14:05∼
会場:国立競技場
熊本県代表大津高校 vs 青森県代表青森山田高校

<放送スケジュール>
・日本テレビ
1月10日(月)  14:00∼ 大津vs青森山田
1月10日(月)  16:10∼ 決勝直後ハイライト

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【大津高校】

史上初の決勝進出

<ここまでの勝ち上がり>
1回戦  中部大第一(愛知) 5-0
2回戦  東福岡(福岡)   4-0
3回戦  佐賀東(佐賀)   3-1
準々決勝 前橋育英(群馬)   1-0
準決勝  関東第一   不戦勝
4試合13得点1失点

【登録メンバー】

GK
1 / 佐藤瑠星 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 1失点
16 / 毛利優太 / 3年 / 0試合出場 / 先発0
21 / 西星哉 / 2年 / 0試合出場 / 先発0
30 / 南太童 / 2年 / 0試合出場 / 先発0

DF
2 / 和田理央 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 /0得点
3 / 日髙華杜 / 3年 / 0試合出場 / 先発0
4 / 川副泰樹 / 3年 / 4試合出場 /先発4 / 0得点
5 / 寺岡潤一郎 / 3年 / 4試合出場 /先発4 /0得点
12 / 岩本昌大郎 / 3年 / 4試合出場 /先発4 /0得点
22 / 大和田空 / 2年 / 0試合出場 / 先発0
23 / 坂田東梧 / 3年 / 3試合出場 /先発0 / 0得点
24 / 梅木耀司 / 3年 / 0試合出場 / 先発0
26 / 野田翔升 / 2年 / 0試合出場 / 先発0
27 / 日置陽人 / 1年 / 0試合出場 / 先発0
29 / 田辺幸久 / 1年 / 0試合出場 /先発0

MF
6 / 薬師田澪 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 1得点
7 / 川口敦史 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 2得点
8 / 碇明日麻 / 1年 / 4試合出場 / 先発0 / 2得点
10 / 森田大智 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 0得点
13 / 佐藤歩夢 / 3年 / 0試合出場 / 先発0
14 / 田原瑠衣 / 2年 / 4試合出場 / 先発4 / 0得点
15 / 宮川央佑 / 3年 / 1試合出場 /先発0 /0得点
17 / 農祥英 / 3年 / 3試合出場 / 先発0 / 0得点
25 / 浅野力愛 / 2年 / 0試合出場 / 先発0
28 / 稲田翼 / 1年 / 3試合出場 / 先発0 / 2得点

FW
9 / 小林俊瑛 / 2年 / 4試合出場 / 先発4 / 2得点
11 / 一村聖連 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 2得点
18 / 上塚蓮 / 3年 / 0試合出場 / 先発0
19 / 髙畑涼 / 3年 / 3試合出場 / 先発0 / 2得点
20 / 山下基成 / 2年 / 0試合出場 /先発0

登録メンバー内訳
1年生4人 2年生8人 3年生18人
交代カード
1回戦 5人(52分×2 60分×2 75分)
2回戦 5人(55分 71分 74分×2 80分)
3回戦 4人(53分 59分 73分 81分)
準々決勝 3人(57分 62分 82分)
FW3回 MF11回 DF3回 GK0回

スタメンは4試合で1人も変更なし。交代出場も6人のみと比較的メンバーは固定して臨む。
交代のタイミングも試合ごとの変化はそこまでなく、スタイルを貫いている印象。
全13得点中途中出場の選手のゴールは6得点。
切り札は唯一全試合途中出場の1年生碇明日麻か。

<注目選手>
MF 森田大智(3年) 背番号10

松木が青森山田の王様なら大津の王様は森田。
史上初の決勝進出を果たした公立の雄を支えた絶対的エース。
彼がボールを持った時が攻撃のスイッチ。あらゆる場面に絡みゲームを支配する。
準々決勝の前橋育英戦では無念の負傷交代。想いを背負った仲間が見事勝利で繋いだ。その怪我の状態はまだ不透明。決勝に出場できるかすら決定していない状況。
大津の王様がチームを悲願の初優勝に導くか。

【コメント】

公立校として2011年の選手権覇者市立船橋以来の決勝進出を果たした西の横綱。
今季はプレミアリーグwestで最後まで優勝争いに絡み、高体連最高順位の4位で終えた。
1∼3回戦は複数得点で試合を優位に運びながらの勝ち上がり。準々決勝は相手に主導権を握られながらも前半に奪った1点を守りきり優勝候補・前橋育英を撃破した。
カウンターサッカーがチームの特徴でその強固なブロックは青森山田でも崩すのは容易ではない。
準々決勝で負傷したエース森田の状態は心配だがそれを加味しても過去最高のメンバーが揃う。
最強世代で全国制覇という結果が欲しい。
さらに大津には背負うべきものがある。
志半ばで大会を去った関東第一の想いだ。
本来であれば準決勝でしのぎを削ったはずの相手
こんな形で初の決勝進出を決めることは誰一人として望んでいなかっただろう。
それでも規定は規定。関東第一の勇気ある決断を意味あるものにするためにも、王者青森山田に一丸で挑む。熊本県勢初の全国制覇をかけて。
様々な人の想いを背負って、いざ国立決戦へ。
恐れるものは何もない。

【青森山田】

4年連続6度目の決勝進出

<ここまでの勝ち上がり>
2回戦 大社(島根) 6-0
3回戦 阪南大高(大阪) 3-1
準々決勝 東山(京都) 2-1
準決勝 高川学園(山口) 6-0
4試合17得点2失点

【登録メンバー】

GK
1 / 沼田晃季 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 2失点
12 / 鈴木尋 / 3年 / 0試合出場 /先発0
30 / 代田昂大 / 2年 / 0試合出場 /先発0

DF
2 / 大戸太陽 / 3年 / 1試合出場 / 先発0 / 0得点
3 / 中山竜之介 / 2年 / 4試合出場 / 先発4 / 0得点
4 / 三輪椋平 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 0得点
5 / 丸山大和 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 3得点
13 / 福田南波 / 3年 / 0試合出場 / 先発0
19 / 阿部秀哉 / 3年 / 0試合出場 / 先発0
21 / 渡邊来依 / 2年 / 0試合出場 / 先発0
22 / 三橋春希 / 2年 / 0試合出場 / 先発0
24 / 西脇虎太郎 / 2年 / 0試合出場 / 先発0
26 / 小林康人 / 2年 / 0試合出場 / 先発0
27 / 笹生幸利 / 3年 / 0試合出場 / 先発0
28 / 齋藤隆仁 / 3年 / 0試合出場 / 先発0 

MF
6 / 宇野禅斗 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 1得点
7 / 小原由敬 / 3年 / 4試合出場 / 先発0 /0得点
8 / 本田真斗 / 3年 / 2試合出場 / 先発0 / 0得点
10 / 松木玖生 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 3得点
11 / 藤森颯太 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 0得点
14 / 小野暉 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 0得点
15 / 田中栄勢 / 3年 / 3試合出場 / 先発0 / 1得点
16 / 田澤夢積 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 1得点
20 / 寺田律稀 / 3年 / 0試合出場 / 先発0
23 / 相原エリキ真二 / 3年 / 0試合出場 / 先発0
29 / 石井新大 / 3年 / 0試合出場 /先発0

FW
9 / 名須川真光 / 3年 / 4試合出場 / 先発4 / 3得点
17 / 渡邊星来 / 3年 / 4試合出場 /先発4 / 1得点
18 / 小湊絆 / 2年 / 4試合出場 / 先発0 / 3得点
25 / 秋元泰喜 / 3年 / 0試合出場 / 先発0

登録メンバー内訳
1年生0人 2年生7人 3年生23人
交代カード
2回戦 4人(63分 64分 71分 77分)
3回戦 3人(68分×2 75分)
準々決勝 2人(76分 82分)
準決勝 5人(66分 76分 80分×2 86分)
FW4回 MF9回 DF1回 GK0回

先発の変更はなし、交代出場もここまで5人(うち一人は怪我明けの大戸)と大津以上の固定っぷり。
最初の2枚の交代カードは必ず小原と小湊で、切るタイミングは大津に比べると少し遅め。
全17得点中途中出場の選手のゴールは4得点。
切り札は途中出場のみでチームトップタイ3ゴールを挙げている2年生ストライカー小湊絆。

<注目選手>
MF 松木玖生(3年) 背番号10

ただ一人4年連続で全国決勝の舞台を経験する絶対的エース。
そして同時に、全中も合わせて3年連続準優勝と、負ける悔しさを最も理解する選手だ。
プレーはもちろん精神面でも超高校級。
圧倒的なフィジカルで相手を吹き飛ばしたかと思えば、的確な判断力と高い技術力でチャンスを演出する。そしていとも簡単にスーパーゴールを沈める。
名実共に伝説のエースとなるために。
そして、この先何十年松木玖生という名が高校サッカーの歴史に刻まれるために。
最後の戦いに挑む。

【コメント】

4大会連続の決勝進出を決め、先日亡くなられた名将・小嶺監督率いる国見が達成した戦後最長記録に並んだ。
今年は既にインターハイ、プレミアリーグeast(ファイナルは中止)を制し、3冠に向けてあと一歩まで迫る。
大会前には両SBの大戸、多久島が大怪我を負うアクシデントにも見舞われた。
それでもこれが王者の意地というべきものか、主力の不在を感じさせない圧倒的な強さで決勝まで勝ち上がった。
準決勝では“トルメンタ”使いでセットプレーを得意とする高川学園相手にCKを一本も与えず強者ぶりを見せつけた。
相手の長所を消し、自らの長所を最大限に発揮する青森山田の強者たる所以。
絶対王者と称される最強軍団だが、2年連続準優勝という悔しさは誰一人として忘れていない。
3度目の正直で、伝説となれるか。

【見どころ】

3冠達成で伝説になろうとしている青森山田。
それに対するは公立の雄大津。
今年青森山田はeastで、大津はwestで、それぞれ高体連勢最高の成績を残した。
言うなれば“東西頂上決戦”。
どちらが勝っても全く不思議でない程両校の実力は拮抗している。
全国を制すのは初優勝を狙う西の横綱か、3度目の正直を誓う東北の巨人か。
1秒たりとも見逃せない熱いゲームになる。