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小売市場と暗号資産決済|「Slash Web3 Payment」を活用したトークンゲートコマースについて

世界的な大手コンサルティング会社Deloitteが発表したレポート「Merchants getting ready for crypto」によると、下記のように米国の小売業者が暗号資産決済について高い関心を持っていることを明らかにしています。

・今後2年間で暗号資産とステーブルコインの支払いを受け入れる予定がある:75%

・暗号資産決済が 5 年以内に小売業界で広く普及すると考えている:85%・顧客ベースの成長やブランド認知度など、ビジネスの顧客指標にプラスの影響をすでに経験:93%※米国小売企業上級管理職2,000人を対象にした調査(2021年12月3–16日)

このように米国においては小売市場における暗号資産決済に対する需要が高まっており、今回は小売市場と暗号資産決済をテーマに「Slash Web3 Payment」を活用したCryptoによる新たな文化形成について解説していきます。
Slash Web3 Payment テストネットはこちら👇

Slash Payment

Slash is the next generation of decentralized payment methods that supports any token payment. With Slash payment…

testnet.slash.fi

小売市場と暗号資産決済について

Deloitteの調査に回答した米国の小売業者は、

・顧客体験の向上

・顧客ベースの拡大・最先端のブランドイメージの訴求

暗号資産決済インフラの実現に向けては、

年間収益5億ドル以上の企業:約100万ドル

年間収益10–100億ドル以上の企業:平均 10–100万ドル

の投資をこれまで行ってきたと回答しています。
そして、2022年12月までに暗号資産関連のソリューションに対する投資を50 万ドル以上増加させると約60%以上が回答しており、小売市場においては暗号資産への積極的な取り組みが進んでいます。
一方、従来の決済システムとの統合が普及への最大の障害であると43%の小売事業者が回答しており、

・規制の変更

・セキュリティ上の懸念・資産価格の変動

などが懸念点として挙げられています。
Venmo、Paypal、Stripeなど大手のオンライン決済事業者が暗号資産決済に対応しており、給与支払いやインセンティブ設計などCryptoが企業文化に与える影響は大きくなっています。
ここからは小売市場で実際に展開されているCryptoによる新たな文化形成についてみていきましょう✌️

①Gucchi

Gucchiは、米国の一部の店舗でBored Ape Yacht Club(BAYC)の独自トークン「ApeCoin」を決済手段とすることを発表。
すでに今年の5月からBitcoinなど12種類の暗号資産を決済手段として受け入れていたGucchiは、Cryptoと統合された新たなカルチャーを構築しています。
公式Twitterでは下記のように発表が行われました。
「BitPayを介してApeCoinでの決済を受け入れるようになり、米国の一部のグッチブティックでは、店舗での購入に利用できる暗号資産の範囲が拡大されました。これは、メゾンの Web3 の調査における新たな一歩です。」

BAYCは、
Jimmy Fallon
Paris Hilton
Steve Aoki
Seth Green
など著名な俳優やアーティストがNFTを保有していることを明かすなど、ラグジュアリー市場における新たなブランドとして人気を集めてきました。
Gucchiは、NFTプロジェクトとのコラボレーションといったCrypto領域に既存の企業が参画する際の最適な取り組みを続けており、今後もその動向に大きな期待が寄せられています。

②Starbucks

Starbucksは、Bakktとのパートナーシップによって2021年3月にビットコイン決済を導入。
スターバックスアプリとウォレットを接続することで、ビットコインをスターバックスカードにチャージすることができます。
また、今年5月にはStarbucks独自のコレクティブNFTの発表を行うなど、Cryptoと統合した新たなカルチャーの構築を進めています。
また、2022年第3四半期決算説明会においては

・毎年恒例のInvestor Dayイベントで、新しいデジタルイニシアチブを公開予定

・リワードエンゲージメントモデルを構築し、顧客を感情的に引き付ける新しい方法を導入・「デジタル サードプレイスコミュニティ」アプローチの拡大

「これにより、新しい顧客を引き付け、コア小売店の既存の顧客を増やす、まったく新しい一連のデジタルネットワーク効果が生まれます」
とCEOであるHoward Schultz氏は述べています。
StarbucksコレクティブNFTの保有者には特別な体験を提供するなど、Cryptoによる新たなファンエンゲージメント獲得などが期待され、実際の販売時には大きな話題を集めることでしょう。

③Whole Foods

大手スーパーマーケットチェーンWhole Foodsは、市場に先駆けて2019年5月にFlexa SPEDN アプリを導入し、暗号資産決済をスタートしました。
Whole Foods店舗のレジでバーコードをかざすことで暗号資産決済が可能であり、自動的にドルに変換されるのがFlexa SPEDNの特徴です。
Flexaは、暗号資産決済ソリューションを下記の企業を中心に提供しており、現在では41,336の店舗での利用が可能となっているなど、多くの支持を集めています。

https://news.bitcoin.com/whole-foods-and-major-retailers-now-accept-cryptocurrency-via-the-spedn-app/

現在は99の暗号資産にFlexa SPEDNは対応しており、米国における暗号資産決済の普及を促進していると言え、1つの支払いオプションとして暗号資産を採用するのは一般的になりつつあります。
今後は会員特典としてSBTが付与されるなど、より一般市民の生活にCryptoが統合されるといった可能性もあり、それと同時に小売市場における暗号資産決済の普及についても期待されます。

小売業における「Slash Web3 Payment」の活用に向けて

その他にもBalenciagaやTag Heuerなどが暗号資産決済を導入し、American Eagle OutfittersはNFTプロジェクトとのコラボレーションも行っています。
すでに米国市場においては小売業における暗号資産決済導入やCryptoカルチャーの活用が行われており、今後は世界においても同様の取り組みが進むことでしょう。
「Slash Web3 Payment」は、
・各DEXルーターと連携し、決済画面において最適なレートでSwap/決済が可能
であることからDEXで流動性のある各ブロックチェーンネットワークの暗号資産に対応した決済インフラの構築を可能とします。
既存の暗号資産決済ソリューションでは、最大約100種類前後の暗号資産での決済が可能ですが、「Slash Web3 Payment」はDEXルーターとの連携によって、より多くの選択肢をユーザーに提供します。
現在の市況においては、ユーザー/投資家心理としはMaticやAvaxをホールドしておいた方が値上がりが期待できるので、決済に利用したくない場合が多いと考えられます。
そのため決済時に複数通貨を用意してあげることで、ユーザー/投資家がよりプロジェクトに参加しやすい環境を構築することも可能です。
これはすでにCryptoネイティブなショッピングサイトを構築している場合には特に有効的で、売上の増加にも貢献することでしょう。
また、ショッピングサイト側はステーブルコインでの売上受け入れとなるので、より安定的な運営管理が可能となります。
「DEX + Payment」といったCryptoネイティブで利便性の高い体験価値をお届けできるのが「Slash Web3 Payment」の特徴でもあり、ぜひ導入のご検討をお願いいたします🙇‍♂️
※メインネットは8月中にローンチ予定です✌️
そして、小売市場をはじめとして展開を予定しているのが「SBT + DEX + Payment」のサービス群です。
こちらはeKYCとSBTを組み合わせることで、暗号資産決済のより安全な利活用を推進することを目的としています。
ショッピングサイト独自のSBTが付与され、さらにSBT保有者だけが入れるサイトやイベントなどトークンを活用した新しいコマース体験の創出など様々な取り組みが検討されます。
トークンゲートコマースの社会実装に先駆けた取り組みが進む中で、先駆的なユースケースの創出に期待ですね!
ぜひサービスがローンチしたらコラボレーションしましょう✌️
トークンゲートコマースは、従来の小売市場の常識から考えると「ウォレットを持っていない人にどうウォレットを開設させるか」といったところが課題となりますが、
各ブランド/ショップが「ウォレットを持っている人(ユーザー属性)」に対する新しい体験価値の提供、マーケティング施策
として普及することが期待されます。
「ウォレット = デジタルアイデンティティ」と「コマース」を統合した新たなビジネスモデルが一般的になることで、Cryptoの社会実装が進むことでしょう。
Slash Web3 Payment テストネットはこちら👇

Slash Payment

Slash is the next generation of decentralized payment methods that supports any token payment. With Slash payment…

testnet.slash.fi
参考文献
https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/us/Documents/technology/us-cons-merchant-getting-ready-for-crypto.pdf
https://medium.com/kuva-network/deloitte-report-merchants-getting-ready-for-crypto-6c4c957723fc
https://cryptopotato.com/apecoin-soared-15-as-gucci-adopted-ape-for-store-payments/
https://www.retaildive.com/ex/mobilecommercedaily/starbucks-integrates-with-bitcoin-wallet-to-allow-app-users-to-pay-with-cryptocurrency
https://decrypt.co/106707/starbucks-teases-web3-strategy-for-its-popular-rewards-program
https://flexa.network/

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