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Rust matchとは 使い方と注意点について

Rustのmatch文はパターンマッチングを用いて条件分岐を行うために使います。

matchを使うと、値の種類や内容に基づいて異なるブロックのコードを実行することができます。
matchは、安全で柔軟なパターンマッチングを提供する一方、条件分岐が明確であることを保証します。


matchの使い方

基本的なmatch構文

matchを使って、特定のパターンに基づいて条件分岐を行います。

let number = 2;

match number {
    1 => println!("One"),
    2 => println!("Two"),
    3 => println!("Three"),
    _ => println!("Some other number"),
}

numberの値に基づいて異なるメッセージを表示します。
_は、全ての他のケースをカバーするために使用されます。


複数のパターンをマッチさせる:

matchでは複数のパターンを同時にマッチさせることができます。

let day = "Tuesday";

match day {
    "Saturday" | "Sunday" => println!("Weekend"),
    _ => println!("Weekday"),
}

"Saturday"または"Sunday"がマッチした場合に「Weekend」を表示し、それ以外の場合に「Weekday」を表示します。


構造体やタプルのパターンマッチング:

matchは構造体やタプルの内容に基づいて条件分岐することができます。

struct Point {
    x: i32,
    y: i32,
}

let point = Point { x: 1, y: 2 };

match point {
    Point { x: 0, y: 0 } => println!("Origin"),
    Point { x, y: 0 } => println!("On the x-axis at {}", x),
    Point { x: 0, y } => println!("On the y-axis at {}", y),
    Point { x, y } => println!("Point at ({}, {})", x, y),
}

Point構造体の内容に基づいて条件分岐し、異なるメッセージを表示しています。


注意点

すべてのケースをカバーする

match文ではすべての可能なケースをカバーする必要があります。
カバーされていないパターンがあると、コンパイルエラーが発生します。_を使って、他の全てのケースをカバーするのが一般的です。


パターンマッチングの可読性

match文は条件分岐を明確にするための強力なツールですが、複雑すぎると可読性が低下する可能性があります。
特に、ネストしたmatchや多くのパターンがある場合、コードの可読性を保つために適切にコメントを付けるか、別の関数に分割することが推奨されています。


パターンの精密さ

パターンマッチングでは、パターンが正確に定義されている必要があります。
間違ったパターンを定義すると、意図しないコードが実行される可能性があります。特に構造体やタプルのパターンマッチングでは、フィールド名を正確に指定することが必要です。


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