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SQL 重複する行を削除するDISTINCTの使用方法と注意点

SQLのDISTINCTを使うことで、テーブルから重複する行を排除して一意な行だけを取得することができます。
特定の列または複数の列の組み合わせで重複を除外したいときに非常に便利です。


DISTINCTの使用方法

単一の列でDISTINCTを使用する例

SELECT DISTINCT country
FROM customers;

上記SQLではcustomersテーブルからすべてのユニークな国名を取得します。


複数の列でDISTINCTを使用する例

SELECT DISTINCT first_name, last_name
FROM employees;

上記SQLではemployeesテーブルから名前と姓の組み合わせの中でユニークなものだけを取得します。


注意点

パフォーマンス

DISTINCTは内部的にソートやハッシュ操作を行うため、特に大きなテーブルや多数の列を指定した場合、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。データが多い場合は、適切なインデックスの使用が必要になります。


適切な使用

すべての列が異なる場合は、無駄に処理時間を消費するだけで、結果に影響を与えないため、DISTINCTは必要な場面でのみ使用すべきです。


複数列の使用

個々の列がユニークではない場合でも、組み合わせとしてユニークであれば行が含まれることを意味します。
複数の列を指定した場合、その組み合わせがユニークな行のみが結果に含まれます。


NULLの扱い

DISTINCTを使用する際、NULL値も一つの値として扱われます。つまり、NULL値が複数あっても、結果には一つのNULLしか表示されません。


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