SQL 重複する行を削除するDISTINCTの使用方法と注意点
SQLのDISTINCTを使うことで、テーブルから重複する行を排除して一意な行だけを取得することができます。
特定の列または複数の列の組み合わせで重複を除外したいときに非常に便利です。
DISTINCTの使用方法
単一の列でDISTINCTを使用する例
SELECT DISTINCT country
FROM customers;
上記SQLではcustomersテーブルからすべてのユニークな国名を取得します。
複数の列でDISTINCTを使用する例
SELECT DISTINCT first_name, last_name
FROM employees;
上記SQLではemployeesテーブルから名前と姓の組み合わせの中でユニークなものだけを取得します。
注意点
パフォーマンス
DISTINCTは内部的にソートやハッシュ操作を行うため、特に大きなテーブルや多数の列を指定した場合、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。データが多い場合は、適切なインデックスの使用が必要になります。
適切な使用
すべての列が異なる場合は、無駄に処理時間を消費するだけで、結果に影響を与えないため、DISTINCTは必要な場面でのみ使用すべきです。
複数列の使用
個々の列がユニークではない場合でも、組み合わせとしてユニークであれば行が含まれることを意味します。
複数の列を指定した場合、その組み合わせがユニークな行のみが結果に含まれます。
NULLの扱い
DISTINCTを使用する際、NULL値も一つの値として扱われます。つまり、NULL値が複数あっても、結果には一つのNULLしか表示されません。
SQLをもっと詳しくなりたい方に
SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作
『SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作』はSQL初心者または基本的なデータベース操作スキルを身につけたい人々に適した書籍です。
この本はSQLの基本から始め、リレーショナルデータベースの操作に必要な知識を段階的に提供します。特にデータベースとSQLの基本的な概念に焦点を当てており、初学者が理解しやすいように構成されています。
SQL実践入門 ――高速でわかりやすいクエリの書き方
『SQL実践入門 ――高速でわかりやすいクエリの書き方』はSQLを既に基本的には理解しているが、より効率的でパフォーマンスの高いクエリを書きたいと考えている中級から上級のデータベースユーザーに最適な書籍です。
この本は単にSQLの文法を説明するのではなく、クエリの最適化、実行計画の解析、インデックスの効果的な使用といった高度なテーマに焦点を当てています。
以下の記事では筆者が実際に読んだおすすめの本をまとめています。
SQLを動画で学ぶ
【22日間で学ぶ】SQL文、分析関数、テーブル設計、SQLチューニングまでMySQLで覚えるSQL実践講座
この講座ではSQLを扱ったことのない完全に初心者の方でも無理なく基礎的な構文から、複雑な処理までを勉強することができます。
3週間(+1日)という期間で、実務レベルのSQLを身に付けることができます。
はじめてのSQL ・データ分析入門 -データベースのデータをビジネスパーソンが現場で活用するためのSQL初心者向コース
このコースではデータベースを操作するSQL を、ビジネスにおけるデータ分析に役立つスキルとして学びます。
講義を聞くだけでなく実際にSQLの記述を行う体験型の学習スタイルです。理解をさらに深めるための演習問題にもチャレンジします。
このコースはSQL初心者が中級者になるための講座です。普段からSQLを使用している方には、受講をおすすめしていませんのでご注意ください。
以下の記事では筆者が実際に受講したおすすめUdemy教材をまとめています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?