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バレットジャーナルを始めよう

こんばんは、webshiftです。

先日、バレットジャーナルというノート術の考案者が出した本を読み終えました。そのためのノート術だったのか!と気づけてすごく面白かったので、バレットジャーナルというノート術について紹介してみたいと思います。後半にはちょっとだけ本の感想っぽいものを書いてます。それではスタート!

バレットジャーナルってなに

ライダー・キャロルさんが考案した自分のことを整理するノート術です。
ノート1冊、ペン1本で始められる手軽さや、箇条書きですばやくメモできる手法(後述)が取り入れられていること、そして、自分の必要に応じてカスタマイズできることが特徴です。

バレットジャーナルの「バレット(Bullet)」は直訳すれば「弾丸」ですが、このノート術では、箇条書きの頭につける黒い点のことをバレットと呼んでいます。

このバレットジャーナルを用いることで、自分の考えていることを一度ノートに書き出して、タスクに関しては、やる・やらない・延期・移動などを見極めていきます。(ちょっとGTDっぽいですよね)

そうすることで、自分のこと(や周りのこと)をどんどん整理し、今やる(べき)ことに集中しよう。というのがこのノート術の目的でもあり、最終的に得られる効果だと思ってください。

[余談] このノート術を知ったとき、私は箇条書きでできるライフログだ~。と、思っていたのですが、全然違いました。今の自分を知り、今後のために改善していくのかを考えるという未来志向な考え方がこのノート術のベースになっているのです。思い出に浸って楽しいライフログ(過去のことを時系列で書いていく)とはちょっと性質が違うんだと思いました。

ラピッドロギング

では、どのように記録していくのでしょうか。バレットジャーナルでは、箇条書きを用いて、効率よく記録していくコンセプトを「ラピッドロギング」と呼んでいます。

ラピッドロギングの特徴は、以下の3点にまとめられます。
1. 短文で箇条書きにして書き留めること
2. 内容を「メモ」「出来事」「タスク」などに分類すること
3. 優先順位をつけること

書き方は以下のようになります。

最初にタイトルを書き、あとは下に向かって箇条書きしていきます。

これでは普通の箇条書きと何も変わりないですが、最初の「・」には種類があり、これを使い分けることがポイントになります。

行の最初の記号を「キー(Key)」といいます。

画像のように、タスク、出来事(イベント)、メモのように、内容に応じて、行頭の記号を使い分けます。

タスクに関しては、終わった・移動した・予定入れたのように、動きがあるので、以下のようにキーが設定されています。

このように、行頭の「キー」を使い分け、短文で書き留めていくことで、効率よく記録することができるようになっています。

ちなみに、優先順位を付ける場合は、キーの左に「*(アスタリスク)」をつけて目立たせます。

[余談] 文章ではなく、簡潔な短文で書き留めていくのが、ライフログとはちょっと違いますよね。感情的に書くより、客観的に書くほうが、あとあと振り返るときにもいいんだそうです。

4つのテンプレート

箇条書きが分かったら、次は内容の構成についてです。

バレットジャーナルの中身は、基本的には4つのテンプレート(モジュラー)で構成されています。

4つのテンプレートを紹介しますが、ざっくりとしか説明しないので、ググってみるか、本を読んでみてください。ノートには、左から順番に作成しますが、説明の都合上、右から説明します。

Daily Log

バレットジャーナルの主役。1日単位で区切って、日々のタスクや忘れてはいけないこと(メモ)、体験したこと、出来事(イベント)をラピッドロギングで記録します。何ページ使ってもいいです。必要なだけその都度書けばOK。

Monthly Log

1ヶ月分のスケジュールなんかを管理するページ。見開き2ページを使って、左ページに日付を縦にずらっと書きます。(月間スケジュールっぽいです)右にはその月にやりたいことをかけるスペースを作ります。

このテンプレートは、月が切り替わるたびに作ります。

つまり、Daily Logで5月分が終了した次のページに6月のMonthly Logを書き、その次のページから、6月分のDaily Logが始まるということです。

Future Log

見開き2ページに横線を2本引いて、6等分にします。
そこに月を書き込み、6ヶ月分の記入スペースを作ります。
例えば、7月にやるタスクがDaily Logで出てきた場合、そのタスクを移動させて書き留めておく場所、というイメージです。

基本的には、2見開き(4ページ)を使って、1年先までを書けるようにすることがすすめられています。

Index

目次です。見出しとページ番号を記録することで、簡単に情報を参照できるようにしています。複数のページにまたがった場合、「2, 8-11」(2ページと8~11ページ)のように記入できるのがポイントです。

これまで紹介してきた、3種類のログも、Indexに項目を作って記録しておきます。

というわけでノート内での内容の並びはこんな感じになります。(例)

Daily Logで日々の情報を書き留めて、未来のことになれば、手前のページにあるMonthly LogやFuture Logに移動させます。

そして、新たなMonthly Logを書く時に、該当する月のFuture Logを転記する。といった使い方をします。

ここまでいろいろ書いてきましたが、あくまでも基本のルールであって、必要に応じてルールを変えて使っていいというのが、バレットジャーナルの良さでもあります。

ここまでのまとめ

・バレットジャーナルは自分のこと(情報)を整理するノート術
・自分のことをどんどん整理し、今やるべきことに集中するのが目的
・ノート1冊、ペン1本で始められる
・自分流にルールを変えてもOK(カスタマイズ自由)
・ラピッドロギングで効率よく記録を行う
 ・短文で箇条書き
 ・行頭のマーク「キー」を使い分けて分類
 ・目立たせるときは、キーの左に「*」をつける
・中身は、4つのテンプレートで構成される
 ・Daily Log (1日のこと)
 ・Monthly Log (今月のこと)
 ・Future Log (来月以降のこと)
 ・Index (もくじ)
・記録したことは、必要に応じて、テンプレート間を移動させる

ざっくりですが、ここまでがバレットジャーナルの入門です。

じゃあどんなノートを使えばいいの?など、気になった方は、ネットでググるか、本を読んでみてください。すごく奥が深いです。

ここから先は、公式本についてです。

公式本、すごい良かった

基本ルールの説明はもちろんのことですが、公式本で特にすごかったのが、どうやって自分を整理し、どうやって(自分にとって)より良い人生を歩むかという部分に焦点を合わせていたところです。

大切なのは、「今の自分を見つめる時間を作ること」

ノートに書き出して、自分を客観的に見つめることを、バレットジャーナルは可能にしているのですが、なぜそんなことをしているのか。それは今の自分に満足できなくて、より良くしたいと思っているから。「どうすればよくなるのか」、そして、「良くなるためにすることに、どうすれば集中できるか」が筆者の軸にあるように感じられました。

なので、Instagramで見かけるような、華やかなノートとは雰囲気がぜんぜん違うんですね。効率の鬼です。不要だと判断したタスクはどんどん捨てていきます。華やかであることは必須ではなく、シンプルであるほうが、記録の効率も上がります。実際に必須なのは、「バレットジャーナルを通じて、今の自分を見つめる時間を作ること」です。

ラピッドロギングも私が以前バレットジャーナルに挑戦した際は、ライフログの延長線だと勘違いして、わりかし長文を書いたり、過去にやった出来事も多くメモしていたのですが、ちょっと違っていたんですね。感情面の記録が多かったのですが、必要なのは、客観性なので、感情を記録するのはあんまり向かないみたいですね、バレットジャーナルには。(もちろん、カスタマイズで長文を書くこともできる)

次の一歩を踏み出す助けになるかも

公式本の半分以上は、バレットジャーナルの活用方法とその根拠になる考え方の説明にページが割かれています。かなり自己啓発っぽい内容なので、馴染みがない人にとってはしんどいかもしれませんが、なかなか次の一歩を踏み出せない人にとっては、助けとなってくれるような内容だと思います。

私のようなメンタルよわよわの人間には少なくとも響きました。

「ハビットトラッカー」は方向性が同じ

バレットジャーナルでよく見るカスタマイズとしては「ハビットトラッカー」という、習慣の記録がありますよね。

ハビットトラッカーは、「日付」と「目標の行動」で縦横の表を作って、目標通りにできたらマスを塗りつぶすことで、自分の習慣をトラッキングしていくというものです。

公式本を読んで理解した、「自分を向き合い、今にやるべきことに集中する」っていうバレットジャーナルの目的とハビットトラッカーってむちゃくちゃ相性がいいんですよね。自分を徐々に良くしていくためのものですから、方向性が一緒なんです。

自分を変えるきっかけを、もしノート1冊、ペン1本で得られるのであれば、やってみる価値があるのではないか、と思いました。

公式本の関するまとめ

・バレットジャーナルの基本のルールを知ることができる
・バレットジャーナルのベースにある考え方を知ることができる
・バレットジャーナルの活用方法を知ることができる
・特に、今の自分に納得いかない人におすすめ

すごく長くなってしまいました。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。

自分もバレットジャーナルを再スタートさせたので、今後も何か発見があれば投稿していきます。それでは!

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