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私が考える最近の敬語について

敬語とは何なのか?
敬語は「自分より年齢が1つ上に使う、逆ならタメ口」のような考え方が多いのではないでしょうか。

私たちは学校で「先輩には敬語を使う」と教育されてきたから
そう思うのは不思議ではないです。

でも実際、会社やサークル、アルバイトでも年下の店長や上司、正社員がいて、多様な人がいるコミュニティが増えてきています。

自分より年下であり、上司がいます。
自分より年下だからといってタメ口が使えるのでしょうか?

私はTwitterのフォロワー、ゲームのオフ会で。高校生、大学生、社会人、等いろんな人に会いました。自分より年下にタメ口は使ってません。使ったら苦情が来てオフ会出禁になってたでしょう。

そう、現在は敬語の定義が変わってしまいました。

かつては、年功序列のある会社や学校ではそれが正解でした。
しかし、現在は社会情勢が変わり、その定義が不正解に変わってしまいました。


私が考える敬語は
「知らない人同士が社会で最低限の丁寧さを保った基本的な話し方」です

知らない人だったら、若い人だろうと、目上の人だろうと「ですます体」で話す。
それができない人は”教養がない””無礼な人”と見なされます。

もし日本語を勉強している学習者に聞かれたら、
私は「敬語が話せないと、いい仕事も日本人の友達もできないよ」と答えます。
学習者も敬語に対する思い込み、誤解(目上の人には使う、年下の人には使わなくていいと言う勘違い)を無くしたいと思っています。日本語教師として敬語について自分の定義や考え方をはっきり示さないといけないと思っています。


最近、日本語が話せる知り合いのベトナム人からも同じ意見があった。
「謙譲語と尊敬語を一生懸命勉強したけど、日本人の同僚が「長すぎるし、堅くるしいからあまり使わない」といってびっくりしました。それから使わなくなったので忘れてしまいました」


また、、discord(ゲーマーの間で有名なグループチャットアプリ)で、とあるグループ内で敬語についてチャットしていた。

話によると学生ゲーマーは尊敬語や謙譲語は長くて堅苦しすぎるという声が多かった。

最近は海外から日本語が母語ではない外国人が日本に来ています。
観光・留学・就職などいろんな理由で来日しています。
みんなが英語を話せるわけではないんです。
母語と初級レベルの日本語しか話せな人もいるんです。
その人たちのために「やさしい日本語」が作られています。


若い人は尊敬語や謙譲語のような長くて複雑なものは敬遠し使用頻度が少ない傾向。
また、日本語を勉強している学習者にとって尊敬語と謙譲語を習得するのは至難。若い日本人も難しいと感じているのだから学習者も難しいと感じるのはなおさらです。

だからといって敬語が無くなるというのは極端であり早計でしょう。
少なくとも、敬語の基本で作るのが簡単な丁寧語(ですます体)は無くならないと考えます。人は一人では生きられません。他人と協力して生活しなければいけないので、最低限の礼儀と丁寧さを保つ手段として敬語が使われています。だから敬語自体なくなることは考えにくいです。

現在の社会は、終身雇用の維持が困難になったり、若者の離職で年功序列が崩壊したことで敬語のありかたも変化しました。
今後は敬語は複雑で間違えやすい謙譲語や尊敬語を使う機会が減り、最も簡単な丁寧語を中心に使われていくと考えられます

以上で私が考えている敬語についてここで終わりたいと思います。

最後までの私の拙い記事を読んできただきありがとうございました。


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