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THC系の包括規制について

2023年8月30日14時から16時、指定薬物部会が開催され翌日8月31日の官報で新たな指定薬物の規制について公表されました。
新たな指定薬物として3物質と2物質群を指定しました。
そこで個人的に問題ではないかと思う点をあげてみる。

・指定薬物部会のみでの規制
危険な薬物などを迅速に取り締まるためには指定薬物部会で決定をしても良いと思います。但し今回のように包括的な規制にする場合はパブリックコメントの実施や部会以外からの意見を取り入れられる仕組みが必要なのではないでしょうか?
今回の規制対象に当てはまるTHCVというカンナビノイドは精神活性作用もないとされていて、CBD製品にも微量含まれるものもあります。
アントラージュ効果を得るためには様々なカンナビノイドが含まれている事が重要です。
いわゆる非サイコアクティブ系(精神活性作用のない)である製品にも今回の規制は飛び火してしまっています。

・規制に至る根拠
危険な薬物をまん延させないためにも規制は必要不可欠です。
但し、その薬物に対してどのような危険・副作用があって規制するのか、規制に至るまでの根拠を公開して欲しいと思っています。
今回の包括規制は本当に有識者が集まって会議をして決めているのかと思ってしまうくらい偏りのある規制だと思っています。
大体web会議で済ませてしまう所から始まり、カンナビノイドに偏った規制、規制の内容もちょっと雑すぎるんじゃないかという印象です。

2023年9月10日より指定薬物として包括的に規制をされるカンナビノイド

危険な薬物がまん延してしまう事を防ぐためにも指定薬物として規制をかけるのは当然必要な事だと思います。
本当に危険な薬物はなにか?今まん延している薬物で止めなくてはいけないものは何か?その物質は本当に危険なものなのか?
指定薬物部会の皆様は情報を集めるところから始めた方がいいのではないでしょうか?


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