今日、整理収納アドバイザー2級の講義を受けた。
そこで学んだことが、まさに今自分の身に起きていることとリンクしており、あまりにも感動したので、忘れないうちに書いておこうと思う。

整理収納アドバイザーの講義の中で、「モノと体重は似ている」と先生が話していた。
どういうことかというと、
・モノも体重も、ちょっとずつ増えている
・モノも体重も、気がつくとめっちゃ増えている
・入れる（食べる）のは簡単だけど出す（捨てる）のは難しい
これが、モノと体重の共通点だという話。
講座の内容をあまりにも詳細に話すのは気が引けるので、さらっとこれぐらいにしておくけれど、講座の帰り道に「私が太っているのは部屋が片付いてないのと同じ理由では？」と急にストンと、震えるぐらい腹落ちしてしまった。

私の体型は、どちらかというと小太りの部類に入ると思う。
10代〜20代はそこそこ痩せていた気もするが、30代になって体重が一気に増えた。減らないまま年だけ重ねて、一時的にちょっと痩せたりしたが、最近また増加した気がする（気がする、というのは、怖くて体重計に乗っていないから）。
30代半ばまでは、太っているから彼氏ができないんじゃないかとか、このまま誰からも女として見てもらえないんじゃないかとか、そういうことでぐるぐる悩んでいたり傷付いたりしていて、「痩せて魅力的にならないと」という焦りが常にセットだった。だが、30代後半になると、異性からの目とか世間からの目とかそういうのがだいぶどうでも良くなった。他人と暮らすイメージもできないし、結婚したい誰かがいるわけじゃないのに、「結婚しないと周りから変だと思われるんじゃないか」とかそういうことばかり考えていて、そんな思惑とセットで「痩せたい」と思っていたので、そもそも「結婚したいわけじゃないな私」と気付いてからは、体型への変な執着や焦燥感がなくなり、楽になったのだった。
そして40代に突入した今、私は「太ったままの私」として暮らしている。気持ちは楽だ。焦燥感もない。ただ、この太っていることによるデメリットに、最近めっきりやられている。すぐに疲れるし、動きづらい。走ると足首が痛くなるし、この調子なら膝がやられるのもそう遠くないだろう。健康診断の検査結果にも不穏な言葉が並び始めた。誤解して欲しくないが、世の中には、太っていても健康な方がたくさんいる。事実、私も、30代半ばぐらいまでは健康上の問題はなかった。だけど30代後半ぐらいから少しずつ変調が見られ始めた。脂質代謝異常。糖代謝異常。血糖値や中性脂肪は高め。血圧こそ低いが、いつどうなるかわからない。ついに昨年、これらの結果を問題視され、会社の保健指導が入った。要するに「あなた、今のままだと不健康で仕事に支障が出ますよ」という通達だ。それなのに全然痩せられなかった。

ここまでで、一体何の話をしてるのだ？と思われるかもしれないけど、ちゃんとつながっているので安心して欲しい。

ここで、冒頭に述べた「モノと体重が似ている」話に戻る。

私の部屋は散らかっている。常にモノが溢れ、出しっぱなしになっている。掃除はたまにするのでそこまで不潔じゃないけど、モノが多すぎて落ち着かない。何度片付けてもすぐに散らかり、私は常に「あれどこいったっけ？」と探し物をしている。服はたくさんあるのに「今日着たい服」が見つからない。靴下もたくさんあるのに、もう片方が見つからない。寝るときは、ベッドの上に置いてある大量の（しまいきれなかった）服を、一気に机の上に動かして、寝るスペースを確保して寝ている。
つまり、めちゃくちゃ不便な状態だ。部屋として機能していない。

今日の講座を受けている時、ふと、「私の部屋ってなんであんなにモノが多いんだっけ？」と考えた。

• イライラしたりストレスが溜まると何か買っている

• 無くしたと思って新たに買い足している

• 服が整理されてないので常に買い足している

• 全然捨てない

• 買ってきたものをなんとなくそのへんに置いている

• 収納スペースにはすでにものがパンパンに入っている

理由として考えられるのは、このあたりだろう。
そして私は自分の部屋を、ビジュアルで思い出した。

あれ？なんか、私の"体"に似ていないか？
私の、日々の「食べる」行為に似ていないか？

講座では
買うこと・手に入れることをIN
手放すことをOUT
と表現していた。

INは簡単だけど、OUTは難しい。
なぜなら手放す行為は手間や時間がかかるから。
と講座で習った。

ここで、自分の体を部屋に例えて考えてみた。

体を部屋とすると、
INとは「食べる」こと。
OUTは「出す（排泄する）」こと。

私の体も、食べることは簡単だけど、出すことは自分の思い通りにはできない。つまり、圧倒的にINが多く、OUTは極端に少ない！そして、私の体は今、圧倒的にINし続けた結果、不便で使いづらい状態に陥っている。

私の体は、私のあの散らかった部屋なのか。

そう思ったら、急に「うわ〜〜それはちょっと、どうにかしないと！」と心から思った。

私は、そろそろ、部屋も体も片付けないといけない。
なぜなら、残りの人生を一緒に過ごしてくれるのは、他の誰でもない「私」だから。そして私は今の部屋をとても気に入っているので、残りの人生をこの部屋と過ごす時間もきっと長い。
だったら、少しでも快適に、過ごしやすく、使いやすくしていたい。

部屋も体も、明日から私は、整理を始めようと思っている。