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感動モノのシナリオの書き方~おざなりな展開にならないためのキャラクターの関係性~

漫画動画のシナリオのジャンルで、感動モノが結構あります。
しかし、この感動モノ、書き方を間違えるとおざなりでしらけた展開になってしまいます。
この間、感動モノを書き終えて、気付いたことをこちらに書き綴りたいと思います。

1)味方になる人物と主人公の関係性

いわゆるスカッと(勧善懲悪)ですと、敵役と主人公の関係が、モノを言います。よくあるのが家族関係、同級生、恋人、街中で出会った非常識な人とそれをどうにかしたい主人公といった感じでしょう…。その関係でいかに敵役の嫌な面を見せれば、主人公の幸福度が下がり、後々のスカッと展開に持ち込めるでしょう。
しかし、感動モノはそうはいきません。主人公は何かしらの問題を抱えている面では、スカットと同じです。しかし、それを解決するために一緒に行動する人との関係性を描かないと、とてもおざなりな話になってしまいます。
主人公と行動を共にする人物は、主人公の救いにならなければ、一緒に行動する理由が視聴者には伝わりません。
では、実際に、どの様な関係性にすれば、感動モノになるでしょうか?

2)関係性の構築の仕方

味方との関係性の構築の仕方には、いくつかやり方があると思います。
今回は大まかなやり方の二つを紹介します。
※ちなみに、この構築の仕方は主人公と味方役が同性でも異性でも同じです。

1、主人公と味方役の共通点を作る。
 ・同じ問題を抱えている(同じことに鬱憤を抱えている)。
 ・同じことに興味を抱いている。
 ・同じように大切な人を無くした。
 ・同じ事件の関係者。 など…
 こういった共通点を見せることで、一緒に行動する要因を作ることができ
 てきます。

2、主人公の能力の魅力に見方が魅了される。(またはその反対)
  主人公が何かしらの能力を持っている場合、見方がそれを気に入ること
  で、主人公との関係を気付くこともできます。また、その反対(味方の
  能力に主人公が魅了される)でも、関係を構築することが可能です。

3)味方の重要性

ここまで、味方役について書いてきましたが、なぜ感動モノに、味方の存在が必要なのでしょうか?
もし主人公が一人で行動していて、何かしらの変化を遂げることはできるでしょうか?
結論から言うと、それはなかなか難しい展開になります。
主人公一人の行動では空回ってしまい、変化に気付きづらいからです。もしかしたら、主人公が心を閉ざしてしまい、感動エピソードにまとまらない可能性もあります。
また、味方役の行動の影響によっても、主人公の気持ちの変化は起こりえます。
それだけ、味方の存在は大きいです。

4)最後に

味方との関係性が描けて、ようやく主人公の気持ちの変化を描けるようになります。そして、その変化がドラマ性を作り、感動させることができます。
感動モノを作るには、まずは土台から、作ってみましょう。

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