私の魂の成長の話 ⑮
家族なのに、親子なのに本音をいい合えない。という関係があった私達。
明らかに自分のカラダがおかしい…。
そう気付いたものの、暫く誰にも相談出来ずにいた。なんて説明したら良いか分からない。というのもあったけれど。自分の不安を声に出す事が難しかった。
そんな時、新聞に【てんかん】について書かれている記事を見つけた。その記事を読む限り、私の症状によく似ている気がして、その新聞記事を母に見せながら、私はもしかしたらこの病気なんじゃないか?と相談した。
そんな母の反応は思いもよらないものだった。
「そんなわけないじゃない。」
その一言。
勇気を出して、やっとの想いで相談したのに…。
私の中でガラガラっと音をたてて何かが崩れた。
いや、今となれば何故母はそんな反応だったのか?良くわかるのよ。
いきなり、健康に育ってると思っている娘が、私は【てんかん】かもしれない。なんて言い出して混乱してそれしか言葉が出てこなかった。ということは。
実際、全身の脱力発作は一人きりのときにしか起こらなかったし、そんな素振りがないわけだから。
でも、17.8の娘にそれはキツかった。
自分は病気かもしれない。そんな不安を親である人に相談する事ができないなら、誰にも頼ればいいんだ…。
ここでまた、私は愛されていない子なんだ。っていう、幼い頃から感じていた寂しさを再認識することになる。
その頃からだろうか。
夜、眠る前になると私の目の前におおきな岩が現れてドンドン近寄ってきて最後潰される。っていうイメージが脳内に出てくる様になった。
(西遊記でイタズラが過ぎる孫悟空がお釈迦様にお仕置きで岩の下に入れられる。っていうシーンあったでしょ?あんな感じ)
そんなイメージを持ったまま、眠りに就くもんだから、悪夢も凄く見るし(ナルコレプシーの特性なのか分からないけど、明晰夢を凄くみる。)
そしていわゆる、霊障、というものを感じやすくなっていった。
部活を引退していよいよ受験シーズンという頃には、かなり情緒不安定になっていた。
周りは受験のストレス。と思っていたけど、本当の理由は死に対する恐れ。だった。
案の上、受験は上手く行かず。
女の子である私に、浪人という選択肢はない。というのが親の見識で、私もそこを疑う事はなく、スベリ止の短大に進学したのである。