私の魂の成長の話 14

心理学を勉強し始めるとまず最初に顕在意識と潜在意識について勉強する。顕在意識とは、自分の脳が記憶していて自分自身が認識している部分。潜在意識とは自分自身では気が付いていない,、もしくは認識できていない部分。(ざっっくり過ぎてごめんなさい。)

一般的に顕在意識3%:潜在意識97%の割合だと言われる。

人間の脳は自分に都合の悪いこと・嫌な事は忘れてしまう。もしくはあまり記憶できないようになっているらしい。

ただし、脳が記憶できなくても体の細胞のどこかでは覚えているし、潜在意識と呼ばれる部分には記憶されている。

私自身は中学生の頃の記憶があまりない。あっても、薄暗いというか、青みがかった白黒の記憶ばかり。

それくらい、中学生時代は楽しくなかった。

この頃、楽しくなかった理由は幾つかあるのだけれど。

一つは男子が嫌い。ということ。

乱暴だし、煩いし、なんで女子と男子が隣同士で座らないといけないのか?意味わからん。と思っていた。

二つ目は女の子同士の恋の噂話が楽しくなかった。

思春期特有の『○○ちゃん△△君の事すきなんだって~(笑)』っていうやつ。当時、私にも好きな人はそれなりにいて(男子が嫌いとか言いながら、恋愛対象は男性。これホント、自分でもめんどくさいと思う。)誰かの事が好き。っていう繊細な乙女心を雑に扱われる感じが凄く嫌だった。

そして、三番目にナルコレプシーの症状が頻繁に起こり始めた事。

眠ってはいけない授業中に寝てしまう。目が覚めた時に、あぁ、また寝ちゃった。どうして私は…っていう自己攻撃貯金を始めた。度々それが起こると流石に周りにもバレてきて『え?あの真面目な絢子ちゃんが居眠り⁇』みたいな空気が流れるのも恥ずかしくて、消えてなくなりたい。そんな風に自分の存在をおざなりにしていくことがふえたのだ。

一転して、高校生時代はすごく楽しかった。記憶もたくさん残ってるし、写真もたくさん撮って残っている。

その理由も3つ。女子高だったので周りに男子がいない。という事。これだけで、私がどれほど安心していられたか。

もう一つは、好きなことを始めた事。

実は小学生の頃から、新体操をやりたかった。でも、家から通える範囲ではジュニアクラブがなくて、(私が高校生になると同時に地元にジュニアクラブができるっていのは何とも皮肉)その時母に言われたのが、高校に新体操部があるところに行けばできるよ。と。その通り、私は新体操部があるというだけでその高校を選んだ。

念願の新体操に入って、毎日楽しかった。高校時代は部活をやるために学校に通っていた。気づけば、体の弱かった私が皆勤賞。

つまり。人は好きなことをしていると心が健康になり体も健康になるのだ。

3つ目に優等生。というペルソナを外した。
入学した高校は学力的に背のびした所だったので、もとより成績はあまり良くない。のは最初から分かっていた。成績優秀なあやこちゃんでいる必要が無かった事が幾分、授業中に寝てしまっても罪悪感が薄れた。

とはいえ、高校生になるとナルコレプシーの眠気はかなり酷くて、1限から寝ていた(笑)職員室でも、話題になっていたらしい。(今思うのはこの時、誰か一人くらい病気を疑う先生がいなかったもんかね?と。そうしたらあの時の夢を諦めることもなかったし、こんなに罪悪感を味わう人生にならなかった。)まぁでも、それが私には結果的には必要な事ではあったと思うけれども。

でもそんな、楽しくて充実した高校生活を送っている最中に私に衝撃が走った。

それは、全身の脱力発作。

それまでも、プッと吹き出しそうなおかしなことがあると片腕だけとか首から上だけとかの脱力発作はあったんだけれど。ん?なんかオカシイ…と思いつつも見過ごしてきた。

あの日、夏の体育館に一番乗りで(午後錬だったので体育館のカギは開いていた。)誰もいなく、まだ電気の付いていないシンとした体育館の中で部活の準備を始めていた。その瞬間に起こった全身の脱力発作。倒れる瞬間の意識は明確で、まるでスローモーションだった。人間は頭が一番重いので、体に力が入らなくなると頭から倒れる。このままいくと頭ぶつける…せめてマットが引いてある側に倒れよう。と自分の重心を少しコントロールした。が間に合わず。ガツンと頭を床に打ち付ける。

周りに誰もいないのをいいことに「痛っっい~」と叫んだのを覚えている。ついさっきまで、明らかに体が動かせなかったのにもう動かせる。

そしてその瞬間におもったのが、今の何?やっぱりオカシイ。私の体。

私は何かの病気なんじゃないか?このまま健康に大人になれるのか?

死に対する恐れが私に纏わり始めたんだ。