【勝手に商品レビュー】ブラーバさんがやって来た


ある日突然、我が家にブラーバさんがやって来た。

リテイルセラピー気味のカナメの手が滑ってポチってしまったわけではない。大阪の実家に住む母から、唐突に送られて来たのである。背景を説明するとちと長いかも。だが、書いてみる。

母はすでに80歳代なのだが、まぁ元気で暮らしている。そんな母が1年ほど前に白内障の手術を受けたのだ。当時その話を聞いた時、高齢の母が手術を受けるなんてとかなり心配したのだが、本人は意気揚々とその日を迎え、その後、毎日目薬を入れないといけないのが面倒なの、という話を聞いていた。

それからほどなくして。

実家で同居している兄から、「ママさんが、毎日掃除ばっかりしてる(汗)」というメッセージが来た。その後も「ギャーギャー言いながら掃除してる(笑)」というようなメッセージが続いた。(汗)とか(笑)とかついてるから、あまり気にも留めなかったのだが、要するに、白内障の手術をしたところ、視力がアホみたいに回復してしまい、世の中のすべてが完璧に見えるようになったがために、家の中のちょっとした汚れが目に付くようになり、朝から晩まで掃除ばかりしている、ということがわかった。

ところが。

実家のリビングルームの床はフローリングなのだが、経年劣化というか、あちこちの表面に傷がついていて、色がはげてしまっていたらしく、母がせっせと磨いてとれるようなものではなかった。それが母は気になって気になって仕方がないらしい。

その結果、兄は相当に色々と考えたそうなのだが、大掛かりなリノベ(フローリングの張り替え)をするまでもないと、ホームセンターで買ってきたカーペットタイプのフロアタイルを敷き詰めることにしたそうだ。

兄によると、その作業は意外に骨が折れて(大型の家具も一人で動かし)、それでも美しくリビングルームが生まれ変わった。

つまり。

実家のフローリングがカーペットみたいなのになったので、ブラーバさんが不要になったとのことだった。

いや、「実家でブラーバが不要になった」って一行でまとめればよかったのかな。まぁいい。

つまりだ。私が買ったわけではないが、ブラーバさんが我が家にやってきた。ちなみに、我が家にいるのは、この方。重ねて言うが、私は買ってない(汗)。

一応、最新っぽいのを調べてみた。高いな、これ。

カナメは、そのブラーバさんを使いたくて仕方がない。彼によると、クイックルワイパー用(つまり市販)のウェットシートをセットできるらしい。

我が家にはiRobotルンバさんもいるのだが、この家で彼女に活躍の場はあまりない。狭いからダイソンくんのコードレス掃除機をシャーっとするだけで掃除が終わる。延々と延々とグルグルとあちこちぶつけながらケーブル巻き込みながらワゴンの下で救出の手を待つルンバさんのイメージしか見えない......orz 

それって、余計にストレスたまりそうだ。なので掃除自体はダイソンくんでいい。

我が家の床は、置き敷きフローリングなので、掃除機をかけた後に、モップがけもした方がいいとは思うのだが、やってない.......orz

まぁカナメは私のこういう性格を理解しているし、かといって彼がそれをやるのかというと「めっそうもない!!ってか頭使えよ」と言われてしまう。彼は自分がやりたくないことは、私におしつけるか、サービスか商品を買うことで解決しようとする。当然、ブラーバさんが来たのでワクワクである。その市販のウエットシートをセットしてから起動させた。

おおおおおおおおおおおお。

動く動く。ってか、なんか..........ルンバさんと違って超絶静か&動きが健気なのだ。

しかも我が家のキャリア10年選手のルンバさんは、旧式だからか動きが少し非合理的に見えることがある。「キミ、そこにこだわるけど、なんかあるの?」とこちらが心配になるような動きを何度もする。そしてすぐに私のいるところに来る寂しがり屋さんである。どこにいても、わざわざ私のいるところに来て、ウィーンと「仕事してます」アピールをする。ああああ、こちらだって仕事中だよ。もうわかったわかった、と彼女を持ち上げ、遠く離れたリビングの隅っこに置き去りにしても、なぜか気づくと私の足元に絡みにくるので、ちょっと何かのセンサーがおかしくなってきているのかもしれない。

が。

ブラーバさんのこのモデルは、ここ数年に出たものの様で、なかなか正確に場所を覚えているようなのよねー。しかもかなり謙虚だ。ルンバさんと違う。

私がキッチンに立っていると、足元にコツンコツンとするブラーバさんがいる。おっと、これはこれは、と彼女のために場所を譲る。彼女は何事もなかったかのようにその場所をシューシューと往復する。そして淡々と場所を移動する。地道に与えられたミッションを静かにコンプリートして、突然止まる。

え?

なぜに?

なんでそんな部屋のど真ん中で止まるの?ピットインしないの?おうち帰った方がいいよ。

と思ったけど、うちのブラーバさんの充電システムって非接触ではなくて、ケーブル挿さないといけないのよー。それはまぁ自分では無理よね。

カナメが言う。

「いやぁ、ここでスタートさせたんだよね。こいつにとっては、ここがスタート位置で。だからここに戻ってくるのが妥当っちゃ妥当。しかも寸分狂わず。」

まじか。

それって、部屋の真ん中でスタートさせる意味なくない?ピットインの位置からスタートさせればいいんだと思うんだけど。

ところが、ブラーバさんをスタートさせるのは常にカナメで、彼がウェットシートをセットする時に、ついついリビングのど真ん中でセットして、そのままスタートさせてしまう。

まぁリビングのど真ん中で丸くなって止まる彼女に萌えないでもない。

よっこらせと洗面所のコンセントに挿した電源ケーブルの元へ、彼女を届ける。

ところで。


上記ノートで書いたように、私はお皿を洗うのも、コンロを掃除するのも嫌いだが、雑巾を手洗いするのはもっともっと嫌いである(手が荒れるねん)。なので、ブラーバさんに同梱されている青い雑巾をセットしても、その次のステップである「雑巾の手洗い」が嫌で嫌で仕方がなかったのだが、このブラーバさんは、市販の使い捨てウェットシートをセットすることができるのが、実にポイントが高い。

ちなみに我が家では市販のウェットシートを使うので本体は「ドライモード(水補給なし)」で使っている。掃除自体は毎日(あっという間に終わる)ダイソン掃除機を使っているので、その後のウェットシートによる床磨きだけでなかなか快適な床を維持できている。フローリングベースで、障害物がそれほどないお宅なら、かなり満足度の高いお買い物ではないかと思う、というお話でした。

ブラーバさんの健気な動きは、こちらでチェック!


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