指紋でスクールランチ代を支払う

 そう言えば。

 キャッシュレスの最たるものがコレだな、と非常に感心したことがあった。

 うちの子供たちは、全員海外のインターナショナルスクールに通っていたのだが、その学校の一つで、カフェテリアでランチを食べる時の支払いが、ランチカード(プリペイドカード)ではなく、デジタルマネーのアカウントに紐付けされた指紋の認証で行われているところがあった。

 さすがの私も、ひぇーっと思ったのだが、あまりの利便性の良さに、細かいこと(プライバシーとかセキュリティとか)が気にならなくなってきてしまった。ちなみに、これは生徒だけで、親の指紋がとられることはない。親ができるのは、子供のアカウントに課金することだけだ。

 指紋での支払ができると、時に子供の場合は、お財布やカードを失くす心配がいらないので、「お財布が盗まれた系トラブル」(割と頻発する)がなくなる。そして高学年の生徒に対しては、クラブ活動の途中でチラッとカフェテリアに寄ってドリンクを買う際にも、お財布もスマホも必要としないので、こちらもかなり手軽である。

 親としてこれは良いなと思ったのは、例えば遠足やイベント、その他で支払った何かの返金やおつりがあった場合も、子供のランチアカウントに返金するというオプションがあって、多くの親たちがこのオプションを選択していた。親は子供が何を買ったかの履歴をすべて見ることができるし、アカウントへの課金も簡単にできる。

 ただし、一旦入金したアカウント内の残高を返金してもらう方が大変だった。そもそもランチアカウントなんて、使い切って枯渇することはあっても、余らせることなんて普通はない(汗)。

うちにみたいに数年で転校していく生徒ばかりではない。米国で生まれて国籍は米国籍があるが、ビジュアルは完全な現地の子供たちが多く在籍するその学校では、小学校で入学した子たちの多くが、高校卒業まで在籍するのだと思う。そして大学は米国に行くのがお決まりだ。

うちの子供は毎日お弁当を持って行っていて、アイスやジュース程度の支払いしかなく、在籍期間中に色々と学校側から返金を受けたものなどが貯まりに貯まってしまっていた。残念なことに転校が決まった際に、子供には「とにかく毎日カフェテリアで何か食べろ」と言っていたのだが、使いきれず。最終的には、アカウント担当の女性の個人口座から、私の銀行の個人口座にお振込みいただくようなことになってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

このシステムを日本の学校が導入することは、絶対にないだろうと思うのだが(指紋を採取されることに対して拒否する人がいる)、利便性はすこぶる高いと思ったよ。

ちなみに指紋をスキャンすると、本人のデータ(残高はもちろん、本人の顔写真も表示される)ので、悪用しようとしてもすぐにバレるシステムなので、高齢者の方のお買い物にこのシステムがあるといいなぁと思ったりもする。子供世代がアカウント残高をモニターしておいてね。詐欺防止にもなるかも。

そう言えば、うちの子供たちのお弁当は、ジャータイプのものを持っていったりしたが、最終的には、シンプルコンテナー(ご飯)と4分割のコンテナ-(おかず)式に落ち着いた、なんでもいいから4種類のおかずを準備すれば、盛り付けは考える必要一切なし!である。なんでもいいから4種類。枝豆も一種類にカウントだぜw


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