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再生型観光の最前線-3ゼブラ企業とリジェネラティブ・ツーリズム

well f.m.一般社団法人 ファウンダー・理事 善井靖です。

【笑 と 益】 emi to eki

旅する人も迎える人も笑顔をあふれ、環境にも人にも地域にも、ためになる。役に立つ。つまり、「益になる仕組み」を提供していく組織。
それが我々「well-beingをfind myselfする」well f.m. です。

「旅する人も、迎える人も、幸せになる仕組みづくり」の事例として、再生型観光の最前線をシリーズでリポートしていきます。

再生型観光=リジェネラティブ・ツーリズムとは、旅行先の状況をより良くするような旅行を意味しており、リジェネラティブ・トラベル(Regenerative travel)とも呼ばれます。

前回は、地域の社会課題解決の担い手となるゼブラ企業こそが、リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)の3つの再生要素、
① 環境 ② 人 ③ 地域 の
③ 地域を再生を担う役割 
になると、私は見ています。とお伝えしました。

中小企業庁では、「ローカル・ゼブラ創出・育成政策」について、先行事例を創出するべく「地域の社会課題解決企業支援のためのエコシステム構築実証事業(地域実証事業)」に取り組む事業者の公募が開始されました。
5月13日まで、申請を受け付けています。
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/chiiki_kigyou_kyousei/2024/20240409kobo_01.pdf

その募集要項に登場するローカル・ゼブラ企業の事例を2つ見てみましょう。
<インパクト戦略の例>
・(株)陽と人

・(株)雨風太陽 

上記2事例は、地域商社と関係人口創出の事例です。

香川県三豊市では、観光業による地域経済の発展を目指して、地元企業を中心に11社が結集・出資して宿泊施設を開業するなど、インパクト投資の事例もあります。

©香川県三豊市

上の図にある、URASHIMAVILLAGE は、瀬戸内海に面した荘 内半島の高台にたつ宿泊施設。 地元のスーパーや建材屋、家具製造、工務店、 建設業、バス会社、レンタカー会社など 11 社が 参画し、それぞれの専門性を活かすことでより 品質の高いサービスを作ることを志し、かつ、 地域の経済を自分たちで回すこと(地域内循環 ビジネスモデルの確立)を目指して取り組んでいる事例です。

地域課題をビジネスチャンスに変える「ローカル・ゼブラ企業」は、地域の課題を深く理解し、それを解決するためのビジネスモデルを構築します。革新的な技術やサービスを活用して、社会的なインパクトを生み出すことを目指しており、地域内の他の企業や組織と協業しながら新たな価値を創造します。

中小企業庁の定義する「ローカル・ゼブラ企業」の概念図です。

©中小企業庁

また、観光地域づくり法人の形成・確立における概念図を見てみましょう。

©観光庁

この様に、「ローカル・ゼブラ企業」と「観光地域づくり法人」は、ほぼ同じ概念であると言えます。
正しくは、「ローカル・ゼブラ企業」の種別に「観光地域づくり法人」が含まれると言えます。

ローカル・ゼブラ企業が地域のDMOとして、リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)の3つの再生要素、
① 環境 ② 人 ③ 地域 の
③ 地域を再生を担う役割 
になると、私は見ています。

次回は、再生型観光におけるゼブラ企業の役割と可能性についてより、詳細を追いかけてみたいと思います。

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well f.m.では、「環境・人・地域」の再生をテーマに、先進地を視察する現地集合解散型研修ツアーで、第一弾を6月より実施予定です。
24年度「再生の旅・国内シリーズ」の活動を経て、25年春~夏に「再生の旅~フィンランド」を実施予定で検討しております。

「旅する人も、迎える人も、幸せになる仕組みづくり」再生型観光の最前線は、隔週日曜に更新予定です。次回は5月19日。
どうぞ、引き続き覗いていただければ幸甚です。

            well f.m.一般社団法人 ファウンダー・理事 善井靖







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