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ストロー

コロナが騒がれ始めたくらいに家を決め、3月下旬に引っ越しをした。いつも通りお金はないけど特に問題もない。

テレビがなくて。テレビを買う選択肢もなかった。ガヤガヤしているの嫌だし。OKAMOTO'SのCMが流れるとか岡村ちゃんのSONGS見れないとか、テレビがあればな、!ということも何度かあったけど、買うには至っていない。まあ、買うお金がないというのが大きい。

コロナの影響で土日家にいることが多い、というかほぼ家にいる。仕事上、かかりやすいとは思っているけど、遊びに行ってコロナにかかりました!は責任取れないなと思って。
で、掃除をして、ゴロゴロしてスマホ触って。
スマホを触っている時間は長い。SNSで情報を見て、漫画読んでと。テレビなくて良い理由としてスマホ依存が挙げられるかも。ほしい情報は手に入る。

と思っていたけど、スマホだけだと情報が全く入っていないことに気づく。
お見舞いに行くときに立ち寄った大丸。ドロヘドロの原画展をやっていた。
おじさんとのパン祭り。パンを買いに行くときに辻村深月の原作が舞台化されていることを知った。
テレビがあればこういった情報を手に入れることができた、とは思わないけれど、スマホだけでは逆に視野が狭くなっているのでは?と痛感した。

インスタのおすすめでは何故かダイエットとメイクのことばかり。舞台や新刊の情報は流れてこない。

ゾッとした。わたしの知らないところでわたしの知識は構築させられている感覚。好きなものをとりこぼしていく感覚。
情報を与えられるという立場を知ったというか。
流れてくるものを受容するだけではなく、自ら得るために行動しないといけないのだなと思った。

行動するにはエネルギーが必要で、そのエネルギーは愛だと思う。好きだから知りたいしエネルギーを使いたい。
でも、この状況で時間だけが過ぎ、好きなものへの熱が下がっている気がする。コンサートにもライブにも行けない。旅行も無理。
熱が下がっているからわざわざ調べない。

コロナで魂吸い取られている。

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