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そのissueは5年間赤字を掘ってでもやり続けられることですか

昨日の記事では「医療革命」について書いてみました。今日の記事は「事業革命」について書きたいと思います。これから会社の存在定義、働く存在定義、事業の存在定義を1枚ひっくり返していく流れがきて、私たちの本質によりアジャストした経済に変わっていくと思います。

心根の優しい人が得をしてほしい

私は「この課題を解決したい!」がモチベーションのど真ん中にくるタイプで、マーケットの大小関係なく、自分が解きたい課題ありきで事業を作るタイプです。優秀な経営者さんからみるときっと「アホ層」だと思います。「え、なんであえてそのしんどい市場を選ぶの?」「え、もっと儲かる事業あるよ?」「どうしてそんな非効率な選択をするの?」・・と。
でも被災支援のボランティアをやっている人たち、貧困層の支援をしているNPOや民間団体、地域存続のために自分の自営業を営んでいる人たちは「儲かる」からやっている人たちよりも、「助けたい人がいるから」やっている動機をもつ人たちが多い気がします。より儲かること、より拡大できること、より利益が多い企業が最高の企業かと言われると、私は必ずしもそうではないと思います。赤字の企業でも素晴らしい企業はたくさんありますし、売り上げが1億未満の会社でも、誰かにとってはなくてはならないサービスを提供しています。数字が一番大きいことが最上というヒエラルキー構造が経済においても崩れつつあり、もはや資本の最大化・スケール化の正義は古い価値観になりつつある気がしています。(そうじゃないと思う経営者の皆さんごめんなさい。)
勝ち方と仕組みを理解している賢い人が全てのうまみを持っていく世の中より、心根がよくて、人のために純粋な動機で活動している人が報われる社会にしたくないですか。私はしたいです。でも幸いどんどんそうなっていくと思います。

次の時代はアホが活躍する

社会課題が世の中から消えていくことはないと思いますが、食、住居、衣服、車、インフラから始まる大きい課題はどんどん消滅しています。大企業は「マスが大きい❌課題解決のハードルが低い市場」から参入していくので、残っている市場は「マスが小さく、課題解決のハードルが高い市場」です。大企業は売上にならない上記市場には参入してきません。でも幸い「マスが小さく、課題解決のハードルが高い市場」はどんどん多様化しているので、社会課題の母数自体は増えています。ここで次に必要な人材は「5年間、赤字を掘ってでもその事業をやり続けられるアホ層」の変人たちです。1年で黒転することはない領域ばかりなので、よほどのアホじゃないとできない領域です。さらに売上が100億以上になる市場ではないので、売上数億でもいいと思える、相当熱量がある変人ではないとできない仕事です。

私たちの健康事業の活動は、利益の一部を社会課題の活動に投資しています。直近ですと子ども食堂の支援、障害者雇用施設への寄付。大企業がブランディングで使うCSRではなく、サステイナブルに支援をし続けられるための一種のビジネスモデルです。事業版MBAのプラットフォームを作っており、事業投資し、例え赤字が5年間続いても一切のダメージを受けない個人事業主たちの財務体制を作り、その人が本当に解きたい課題にど直球にコミットできる個人事業主の集合体プラットフォームを作っています。

日本は「マスが小さい❌課題解決のハードルが高い」市場の先進国

イギリスでは最近孤独対策を解決するための「孤独担当大臣」が設置されました。イギリスにはイギリスの新しい社会課題がどんどん生まれています。一方ラオスにその孤独担当大臣が必要かと言われると、大家族で集合世帯で暮らす国々の人たちには必要ない政策になります。
日本は良い意味で課題を先取りした先進国になります。今の日本の人口バイオグラフィは、36年後、中国が同じ状態になると言われています。日本の未来の事業家が解決していく「マスが小さく、課題解決のハードルが高い市場」事業を、将来の海外に輸出できれば、社会課題のWikipediaのように、私たちの活動が百科事典になり、将来の世界中の人たちの課題解決のヒントになる可能性があります。
その一つの例が「棚田」です。インドネシアのバリ島では、棚田が有名ですが、棚田の技術はもともと日本人が教えた技術です。
私たち日本人がVisaなしで何不自由なく色々な国に旅行できるのは、私たちの先祖が海外の人たちに残した徳と信頼があるからです。私もタイとバングラデシュとトルコの3カ国に一番長く滞在しましたが、3国とも親日で、「この橋は日本人が作ってくれたんだよ」と日本人に感謝してくれる現地の方はとても多かったです。
能登半島の被災支援でも台湾が真っ先に25億円支援金を寄せてくれました。ほとんどが国民一人一人の貯金からの支援だそうです。このニュースを見て感動して涙が出ました。積んできた徳とビジネスモデルは唯一時空を超えて広がると本当に思いました。

どうせなら孫の世代まで考えた事業を残したい

と私は思います。自分たちの今の活動が将来の子供、孫にどう影響していくのか、私たちのご先祖が、子孫のことを思い、まだ見ぬ未来に思いを馳せて、戦争で命を落とされた時のように、未来を考えてサステイナブルな事業を作っていく事業家仲間を増やしていきたいです。
そうなった時に、キャッシュフローを回してくことも大切ですが、熱い思いを持っていて、ど直球で、その課題解決をやり続けられる、アホで変人な社会起業家を私たちの健康事業からどんどん輩出して、未来の子供達に残していく社会課題のWikipediaを作りたいと思い活動しています。

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