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LGBTフレンドリーなお店か?と言われますと…

ジェンダー多様性だ、LGBTだ、ダイバーシティだ、いろんな言葉が飛び交い、時には過ごしやすく、時にはヒリついた空気、SNS上でかわされる議論とタブートピックス、様々なものをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、 ここは惑星地球。

私も性別が男性ながら、女性キャラクターのコスプレを好んですることもあり、このトピックは避けて通れないところがありまして、できるだけいわゆるLGBTやジェンダー多様性などを少しでも理解していきたいなとは考えて、コスプレショップ運営や、コスプレイベント開催にあたっております。

いわゆるアライさん(Ally)でありたいなと。

この「多様性(ダイバーシティ)を大事にする」という考えは、私がコスプレを趣味として行うことによって、年月を経て育った考えでもあります。

今では、だいぶ減りましたが、20年前から10年位の間、「男性が女性キャラクターのコスプレをする」ことは、イベントのルールなどで制限されることが常でした。
例えば「男性更衣室は用意されない」とか、「男性の女装コスプレはルールで禁止される」とか、いわゆる差別的な規制です。
ここで「差別」と言うと、女装コスプレを見たくない方々からは「これは差別ではなく区別」とか言われるわけですが、まあ、その辺のお話はまたおいおいと。

話が逸れてしまいましたが、タイトルの「LGBTフレンドリーなお店か?」という問いかけを、Google先生に問われたことから始まります。

私のお店(ぱるふぇ)も、世の中のあらゆるネットを理解している商店と同じように、Googleにビジネス情報を編集して掲載しております。
「営業時間」や「お店の案内」はもちろん、臨時の休日の更新やチャットに対応したりと、オンデマンド(死語かな?)を心がけております。

さて、その中で「属性」という編集項目がありまして…

ジェンダーやLGBTについての項目

このように、ジェンダー多様性やLGBTに配慮したお店なのか?という問いかけがあります。

先のように「コスプレを通じてそれらに理解を示したい」と私は考えていまして、これらにチェックを入れるかどうかを悩み、従業員とも相談し、結論としては「当店は特段LGBTフレンドリーは名乗らない」事にしております。

何度も言いますけれども、
「男性がドチャクソかわいい女の子のキャラクターになりたい」
「女性が喧嘩の強そうなヤンキー男子になりたい」
「背の高い人が小学生キャラになりたい」
「体大きいけどスレンダーなキャラやりたい」
「欧米人の方が日本人のキャラクターをやりたい」
など、「好きなキャラクターになっていただく」ためには、我々は商売とはいえ、お客様や参加者の願いを叶えたいと考えておりますし、年齢・性別・体格・ジェンダー・国籍・ルーツ・肌の色…など、それを超えていけるものがまずはコスプレだと考えております。

そのような理解を努めつつ、合わせて「男性キャラクターがやりたい男性」「女性キャラクターがやりたい女性」という、LGBTからは範囲外となる人達についても、同じように大切に思い、そしてコスプレを通じて心の開放をしていただきたいのです。

同じように、SDGsの「ジェンダー平等を実現しよう (Gender Equality) 」も賛同することはないでしょう。あれは女性のみ対象のようなので。

Achieve gender equality and empower all women and girls
https://sdgs.un.org/goals/goal5

United Nations - Department of Economic and Social Affairs

2022.3.6追加:ごめん、やっぱり会社概要に書いちゃった。
https://cos-parfait.com/company/

LGBTだけではなく、家庭環境や、学校や社会人としての生活、様々な楽しいこととストレスをみんなそれぞれぞれなりに抱えて生きています。
20代前半で結婚をして子供が生まれてお家を建てて…という、若干前時代的スキームの「幸せな生活のように見えるもの」も、皆さんそれぞれに楽しいこととストレスを抱えているでしょう。

だから、「特段LGBTフレンドリーではない」という表明を暗に行っております。もっと端的に言うと「LGBTだろうがヘテロだろうが関係ない」ということです。我々に好意的に関わってくださる皆さんはすべて大切な人たちです。

コスプレにそれらの枷を易々と超える力があるといいなと願って…

【余談】
あまりここで言うべきことではないのですが、私は恋愛対象はおそらく女性、普段着は男性向けの衣服を着用、普段着女装願望はさしてなく、コスプレの時のみ女性向けの衣服を着ております。
ちなみに、銭湯や温泉は問題なく入りますけど、女性が清掃に何食わぬ顔して入ってくるのが好きではない。
いわゆる「トランスベスティズム(TV)」と言われるもののようですが、LGBTや、そこからさらに細分化されたLGBTQQIAAPPO2Sともわからない、結局自分では特段何かを決めないようにしようという考えです。
個人的には自分という複雑な存在をカテゴライズするorされるのは面倒くさいし。(結局これ)


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