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これでもうネタ切れは怖くない!オウンドメディアに何を書くべき?

多くの企業がブログなど、自社メディアを運営しています。これを専門用語でオウンドメディアと言いますが、いざ運営の担当者になって困るのは、記事のネタ出しです。

高品質な記事の量産がオウンドメディアの成果では求められます。しかし、言うは易し……です。多くのオウンドメディアで、ネタ切れを理由に更新が滞り、残念ながらそのまま閉鎖してしまうケースも少なくありません。

本記事では、代表的なオウンドメディアの記事のタイプと、タイプ別に逃したくないポイントなども合わせてご案内いたします。ぜひオウンドメディアの企画立案時の参考にしてください。

オウンドメディアの企画会議を一緒にしましょう

記事のネタ出しの3つのヒント

この記事では「オウンドメディアの記事の企画立案に行き詰まった」、「新しい切り口が欲しい」、そんなときの突破口となり得る3つのヒントをご紹介します。

  • オウンドメディアの運営目的、KPI、想定読者に立ち返ってみる

  • 既存のコンテンツを見直す

  • 別業界のオウンドメディアからヒントを探す

オウンドメディアの運営目的、KPI、想定読者に立ち返ってみる

オウンドメディアの記事のネタ切れになっているときの原因として、第一に運営の目的が明確になっていない可能性が挙げられます。なぜオウンドメディアを運営するのか、目標とするKPI(重要業績評価指標、オウンドメディアの成果を評価するための数値)は何なのか。これらを、今一度振り返ってみましょう。

オウンドメディアの運営目的は、オウンドメディアの軸です。オウンドメディアが目的を達成するために、しっかりと軸が確立されているか点検してみましょう。おのずと書くべきコンテンツのアイデアが浮かんでくるかもしれません。

既存のコンテンツを見直す

次に、すでに更新済みのコンテンツを見直してみましょう。既存コンテンツに不足している情報はないでしょうか。情報のアップデートが必要な記事や制作し直したほうがいい記事がないかチェックしてみてください。

別業界のオウンドメディアからヒントを探す

記事のネタ探しのために、同業のオウンドメディアをチェックしている方は多いと思います。そこで、別業界のオウンドメディアも分析してみることをおすすめします。参考になるヒントが得られるかもしれないからです。

新しい切り口が見つかるはず

オウンドメディアのコンテンツとしてどんなものがある?

では、オウンドメディアのWebコンテンツにはどのようなものがあるのでしょうか。大まかに分けて以下が挙げられます。

  1. 自社製品・サービスの紹介

  2. 専門用語の解説

  3. 社員インタビュー

これら3種類のコンテンツには、それぞれどのような効果があるかを、ここから説明します。自社の既存コンテンツに書いていないものがないか考えながら読んでみてください。

1. 自社製品・サービスを紹介する

オウンドメディアのコンテンツとしてまず考えられるのは、自社がどのような製品・サービスを提供しているのかを顧客に知ってもらうコンテンツです。

このタイプのコンテンツは、主に自社の製品・サービスの良さをアピールし、売り上げにつなげることを目的にしています。製品やサービスの紹介記事として、類似商品の性能を比較したり、サービスの利用方法を説明したりするものが代表的です。具体的には、このようなアイデアが考えられます。

  • 新発売の商品と既存商品を比較し、何が変わったのかを説明する

  • 自社商品のパッケージやロゴについて、その意味や歴史について解説する

  • 自社商品の材料の調達について、そのこだわりや背景を伝える

  • 自社サービスをインフルエンサーに体験してもらい、感想をシェアする

  • トレンドと親和性の高い商品・サービスを取り上げ、その活用法を提案する

製品・サービスの広告にならないように

自社製品・サービスを紹介するコンテンツを制作する際に注意するべきポイントは、商品・サービスの宣伝だけで終わらないようにすることです。コンテンツの想定読者や顧客にとって有益な情報を提供することを忘れないようにしましょう。

たとえば、「自社製品であるこの電動歯ブラシに新機能を搭載しました! ぜひ買ってください!」と書かれた記事を読者が読んだ場面を想像してみてください。
その読者は「なんだ広告か。別に今は電動歯ブラシはいらないな。読んだ時間がもったいなかった」と感じてしまうかもしれません。

しかし、「みなさん、歯周病になったことはありますか。なにか歯周病対策をしていますか。歯を失ってしまう原因は、虫歯だけではありません。
実は、歯を失う原因で一番多いのは、虫歯ではなく歯周病なのです。そこで今回は歯周病を予防する方法をご紹介します。
ちなみに、新発売のこの電動歯ブラシには歯周病予防の新機能が搭載されていて…」

というように、歯周病に関する知識を盛り込みつつ、自社商品を紹介すると、読者は「歯周病で歯を失うこともあるんだ…。電動歯ブラシを試してみようかな」と思うかもしれません。

このように、宣伝・広告に終始しない製品・サービスを取り上げた記事を企画してみてください

街にあふれる広告

自社製品・サービス紹介の事例

実際に自社製品・サービスについて紹介しつつ、顧客が求める情報も提供しているオウンドメディアの例をご紹介します。

任天堂トピックスは、任天堂が運営しているオウンドメディアです。このメディアでは任天堂が発売する商品が紹介されています。中でも、「イチからはじめる」というページでは、ゲームを初めてプレイする人やゲームを買うか迷っている人に実際のプレイをイメージしてもらうための記事が更新されています。

イチからはじめる

新しいゲーム、とりわけシリーズもののゲームを初めてプレイする人にとって、自分がそのゲームをプレイして楽しめるのかどうかは一番気になる部分です。
このオウンドメディア「イチからはじめる」は、そんな人の背中を押すような基本的なテクニックや、少しプレイしたけれど行き詰まった人が楽しくプレイできるようなプレイガイドなど消費者が知りたい情報がふんだんに盛り込まれています

これらの記事の読者は、もっといろんなゲームをプレイしたくなるでしょう。

顧客をひきつけるコンテンツとは?

2. 専門用語を解説する

続いて、オウンドメディアのコンテンツとして、業界特有の用語を解説する記事も多く執筆されます

オウンドメディアのコンテンツ制作時にとりわけ重要な考えは、「顧客が欲しい情報を提供する」ことです。自社の人材が持つ専門知識を生かしたコンテンツを発信すれば、自社の独自性をアピールしつつ、顧客の疑問点を解決したり、業界内のブランディングにつなげたりすることが可能になるのです。

具体的には、以下のような記事の案が挙げられます。

  • 一般の消費者が混合しがちな専門用語の違いを解説する

  • 初心者がとりあえず覚えておきたい専門用語をまとめて紹介する

  • 中級者の疑問を解消する少し専門的なノウハウをシェアする

専門用語を顧客に伝えるために

専門用語を解説するコンテンツを制作する際に注意するべきポイントは、読者に伝わる内容にすることです。自社に関連する専門用語を解説しようとすると、断りなく業界用語を使ってしまいがちです。自社製品・サービスの顧客は、どんな人でどの程度の知識を有している人かをしっかり調査した上で、伝わる表現を選ぶようにしましょう。

たとえば、製薬会社が自社で、インフルエンザに効く薬のメカニズムを説明するコンテンツを制作していたとします。その記事の中で、薬学の論文で使う専門用語を一切説明せずに使っていたら、読者はどう感じるでしょうか。

おそらく、薬物動態学について知識がある薬学部出身の人は、記事の内容を理解できるでしょう。しかし、一般的な読者はその記事を最後まで読まずに別のページを探すかもしれません。

その製薬会社が一般の消費者にその記事を届けたいと考えているのであれば、難しい専門用語には説明を加えたり、図や絵を挿入したりするほうがいいでしょう。

専門用語解説の事例

実際に専門用語の解説をしているオウンドメディア、浜田オリーブの木 鍼灸カイロ整体院が運営しているオウンドメディア「オリーブの木」をご紹介します。

オリーブの木

このオウンドメディアでは、腰痛や頭痛などさまざまな病気にまつわる知識や治療中の患者が役立つ情報が、動画を多用して非常にわかりやすく紹介されています。

上記のオウンドメディアは、カラダの専門家が運営していることが明白なので不要ですが、一般に専門用語を解説する記事を執筆する場合、専門家に監修をしてもらい、そのことを記事に記載しておくことをおすすめします。

これは、Googleの「Google General Guidelines」(検索品質評価ガイドライン)という高品質の記事として判断される基準を満たすためです。詳しくは、以下の記事でご紹介しておりますので、ご覧ください。

いいアイデアは浮かびましたか?

3. 社員インタビューを掲載する

自社のさまざまな部門に所属する社員にインタビューした記事も多くのオウンドメディアに掲載されています。具体的には、以下のようなインタビュー案が想定されます。

  • 部門ごとに先輩社員の採用時のエピソードを聞く

  • 複数の社員による座談会を実施する

  • 開発部門の社員に商品開発の裏側を聞き取りし、シリーズもののストーリーにする

  • 創立者と取締役に会社創立時のエピソードや企業理念を語ってもらう

会社のことを知ってもらうために

たとえば、採用を目的としたオウンドメディアを運営しているとしましょう。社員インタビューで求める人材について聞き取りすれば、自社が欲しい人材に興味を持ってもらえる可能性があります。さらに、就職・転職活動中の方々が、自社で働いている姿をイメージできる内容かつ知りたい疑問・質問に答えているインタビュー記事があれば、自社に興味を持ってくれるかもしれません。

また、社風が伝わるインタビューは、読者に自社のファンになってもらうためにも有効なコンテンツです。たとえば、これまでご案内してきた、自社製品・サービスの紹介や専門用語の解説を社員にインタビューして行う方法もあります。社風を伝えながら自社商品を紹介すれば、「よし、この会社の新製品を買って、この会社を応援しよう」と思ってくれるかもしれません。

さらに、インタビュー記事は、AI、ChatGPTで書けません。インタビュー記事の独自性は高く、大変貴重なコンテンツなのです。

社員インタビューの事例

それでは、実際に社員インタビューを掲載しているオウンドメディアをご紹介します。トヨタ自動車のオウンドメディア「トヨタイムズ」では、開発部門の開発裏話や、車の製造工場による車の製造以外の取り組みなどさまざまな部門で働く社員にスポットを当てたインタビュー記事が連載されています。

トヨタイムズ

スーパーの野菜売り場に行くと、生産者の顔写真を確認できる野菜や果物を見かけます。どんな人が作っているのかを知ると、ついついその野菜に手が伸びる方も多いのではないでしょうか。

社員インタビューは、スーパーで売られている野菜に付いている生産者の顔写真です。社員の数だけなにかしらのストーリーがあります。自社にはどんな社員がいてどんな取り組みをしているのかを顧客に伝えることで、自社の存在を覚えてもらったり、ファンになってもらったりすることができるのです。

社員の数だけストーリーがあるはずです

オウンドメディア運営のプロに相談したくなったら

本記事では、オウンドメディアの記事のネタについて、記事のタイプごとに重要ポイントを合わせてご紹介しました。オウンドメディアの企画立案のお役に立てば幸いです。

弊社WERITEチームは、オウンドメディアのwebコンテンツの運用代行サービスを行っております。記事のアイデアは浮かんだけれど記事を書けるライターが社内にいない場合や、自社に一番合うコンテンツのアイデアを知りたい場合には、どうぞお気兼ねなくWERITEチームにお問い合わせください。


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