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オウンドメディアのアクセス数を伸ばす秘訣

オウンドメディアを作ったけれど、全く読まれない。
そんな悩みを抱えている企業も、多いのではないでしょうか。

アクセス数を増やすためには、オウンドメディアの内容を充実させることと、ユーザーが触れる機会を増やすことの両方が必要です。この記事では、オウンドメディアに多くの人に訪れてもらう方法をお伝えします。

オウンドメディアの設計を見直そう

オウンドメディアの設計を見直そう
オウンドメディアの設計を見直そう

オウンドメディアを作るときに、闇雲にコンテンツを量産しても意味がありません。必要なのは、オウンドメディアを運営する目的に沿ってコンテンツを作成することです。

もし、「ターゲットに伝えたいこと」と「書いてきた内容」が異なっている場合は、リライト(書き直し)をしたり、思い切って削除したり、コンテンツの整理をしていきましょう。

オウンドメディアで伝えたいメッセージは決まっていますか?

そこで最初に考えてほしいのが、以下の問いです。
「あなたはオウンドメディアを作成することで"何"を伝えたいですか?」

オウンドメディアを作るときに、「ブランディングのため」や「商品を売るため」と漠然とした目的で、運営を続けていないでしょうか。曖昧模糊とした目的では、コンテンツを作る人によって内容が異なってしまったり、運営を続けていく上でチグハグなメッセージを伝えてしまったりしがちです。

そうしたメッセージのブレを避けるためには、「オウンドメディアで伝えたい企業/商品のブランドイメージ」を設定しておくことをお勧めします。ブランドイメージが決まれば、それを具体的にどのようなメッセージとして伝えていくかも必然的に決まってきます。

ブランドイメージの作り方については、以前掲載した「オウンドメディアを「作る前」に使いたい!3種の神器となるフレームワーク」内にあるオウンドメディアを作る前に準備したい「ブランド・エクイティ・ピラミッド」に記載していますのでご参照ください。

ターゲット(想定読者)は明確になっていますか?

ターゲット読者像

続いての質問です。
「あなたが作成したオウンドメディアは、"誰"に読んでほしいですか?」

「もちろん、お客様!」と言いたいところですが、お客様にも「まだあなたのブランドを知らない人」から「すでに大ファンで、何度も購買している人」までさまざまな種類がいます。そのうちの、誰に文章を届けたいと思いますか?

たとえば、新卒採用のためのブランディングが目的なら「まだ、就活の知識があまりなく、何から手をつけていいか分からない高校生や大学生」など、自社で採用したい学生をターゲットにすることが多いかと思います。

また、商品の販売が目的の場合は、「まだ自社のことを知らないが、知ったらすぐに買いたいと思うほど深い悩みを抱えている見込み顧客」や、「すでに商品のことは知っているが、うっかり購入を忘れているリピーター候補」などがターゲットになりえます。

こうしたターゲットが明確になっていないと、コンテンツの方向性がブレて、読んでほしい層に響かない内容になりかねません。また、「新規顧客もリピーターも」と全ての相手へアプローチすることはオススメしません。そうすると、誰に向けているかわからないメッセージを含んだ記事が量産され、結果として誰にも届かなくなってしまうからです。

「読者像=ターゲット」は、「商品を使う人」という漠然としたものではなく、具体的な人物像(ペルソナ)に落とし込むのがよいと言われています。ペルソナを作る意義や作り方については、「オウンドメディアを「作る前」に使いたい!3種の神器となるフレームワーク」内のオウンドメディアを作る前に準備したい「ペルソナ」で詳しく説明しています。

ターゲット向けのコンテンツになっていますか?

読者が得たい情報

続けてお伺いします。
「あなたが作成したオウンドメディアには"読者が必要な情報"を載せていますか?」

オウンドメディアの失敗例としてありがちなのが、「社員の日記」と呼べるような記事が掲載されていることです。

仮にオウンドメディアの目的が採用だった場合は、「2年目社員は、1日をどのように過ごしているか?」という記事にも需要があるかもしれません。

一方、商品を売ることを目的としているのに「営業担当者の苦労話」が読者に響くことは少ないでしょう。それより「商品の使い方」や「サービスに関わる情報」(旅行会社なら、ハワイで人気のカフェなど)を掲載した方が、ターゲットに読まれる記事になります。

コンテンツを作成するときには、ターゲットが求めるもの=ニーズに合った記事になるように意識しましょう。

ターゲット(想定読者)の目に触れる機会を増やそう

ターゲット(想定読者)の目に触れる機会を増やそう
ターゲット(想定読者)の目に触れる機会を増やそう

どんなに良質なオウンドメディアを作っても、ユーザーの目に触れなければアクセスしようがありません。そこで、ユーザーに自社のオウンドメディアを知ってもらう技術が必要とされます。

SEO(検索エンジン対策)

オウンドメディアへのアクセスで多いのが、Googleを始めとする検索サイトからの流入です。そのため、オウンドメディアでは検索結果で上位に表示されることが、運営上とても重要になってきます。この検索サイトで上位表示されるように工夫する技術をSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)と呼びます。

SEOでは、サイト全体の設計と、コンテンツごとに対策すべきポイントがあります。

<サイト全体のSEO>

Googleは、SEOの基準を明確に発表しています。その一部が、こちらの質問項目です。

  • PCとモバイルの両方で見やすいデザインか?

  • 表示速度は遅くないか?

まずは上記をチェックして、ユーザーが快適にサイトを閲覧できる環境を整えます。CMS(入稿システム)を利用する場合は、SEOを考慮したものを使うようにしましょう。

Google公式の「PageSpeed Insights」というツールにURLを入力すると、簡単に自社サイトの改善点を審査してくれます。まずはこちらで、自社オウンドメディアの改善点を確認してみましょう。

サイトの作りを修正するのは容易ではありませんが、他の施策を打ってもアクセス数の改善が見られない場合は、思い切って全面的にリニューアルすることを検討してもよいでしょう。

<コンテンツごとのSEO>

次に、記事ごとのSEO対策を考えていきます。

まずは、どのような言葉で検索されたときに自社サイトにたどり着いてほしいかを検討します。検索キーワードを考えるときは、オウンドメディアで伝えたいメッセージから外れないように注意しましょう。キーワードが決まったら、それに沿ってタイトルや見出し、内容を作っていきます。

自社サービス・商品をどんな人が、どのように検索しているかを知りたいときは「ラッコキーワード」というツールが便利です。

ラッコキーワードに自社サービスを入力し、どのような関連語で検索されているかを調べてみましょう。

SEOの詳細については「オウンドメディアにおいて成功するためのSEO対策とは」で解説していますので、こちらを参考にサイトやコンテンツの作成をしてみてください。

広告の配信

広告と比べてSEOの成果は遅く出る

一般的に、SEOの結果が出るには、4ヶ月から1年かかるとされています(Google検索セントラルより)
そのため、短期間でアクセス数を伸ばすためには、広告の配信を検討してもいいかもしれません。

検索結果の最上部には、広告として配信されているサイトが表示されます。リスティング広告といって、広告を発注した企業が指定したキーワードでユーザーが検索すると、通常の検索結果よりも上部に表示されるというものです。検索サイトの目立つ位置に表示されることから、ユーザーがサイトへのリンクをクリックすることが多いとされています。

リスティング広告では、指定したキーワードに合わせて広告が表示されるため、狙ったキーワードでユーザーが検索しないと広告も配信されません。そのため、コンテンツの設計とキーワードの設定を綿密に行う必要があります。

また、広告の配信を止めるとアクセス数も減りかねません。継続してアクセス数を伸ばすためには、一度オウンドメディアに訪れたユーザーに魅力的な情報があると認識してもらってリピーターを増やしたり、SEOによる検索結果の上位表示がなされるように対処を打ったり、広告以外の施策も並行して行います。

SNSの利用

オウンドメディアで発信した内容がユーザーの目にとまり、拡散していくことでアクセスが爆発的に増えることがあります。

すべての記事についてSNSで話題にされることは難しいかもしれません。それでも良質なコンテンツを作り続けていれば、SNSをきっかけに訪れたユーザーが他のコンテンツも見て、サイト内を回遊してくれたり、リピーターになったりする可能性があります。

また、自社でSNSを運用することも検討の余地があります。そうしたSNS自体がオウンドメディアともいえますが、SNSを使ってユーザーと交流することで、他のコンテンツにもアクセスしてもらえる可能性が増やせます。

SNSは、種類によって特性が異なるので目的に合わせて使い分けることが大切です。

媒体によって、ユーザー層が異なるため、ターゲットに合わせたSNSを選びましょう。(総務省「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を元に作成)

メディア別ユーザー層
メディア別ユーザー層

また、短文投稿のTwitterや画像ベースのInstagramなど、媒体に応じて特徴があります。

  • Twitter:「リツイート」「いいね」などで拡散力が高い。一方で炎上もしやすい

  • Facebook:原則として実名登録のため、ビジネスでの利用が多い

  • Instagram:画像がメインとなったいるため、ビジュアルで訴求しやすい

被リンクの獲得

被リンクが増えれば、それがユーザー流入の導線となってアクセス数が増えることが期待できます。関係会社や取引先などと相互リンクを貼ることで恒常的なアクセスが見込めます。また、プレスリリースを配信するときに、関係するオウンドメディアのコンテンツにリンクを貼ることも有効な手段となるでしょう。

ただし、意味のないリンクを貼ることは禁物です。SEOの施策として被リンク数が多いと検索上位に表示された時期があり、無意味なリンクが増えたことがありました。そのため現在は、そうしたリンクが多いとGoogleが判断した場合はペナルティが課されることがあります。

アクセス数を伸ばし続けるための施策を検討しよう

オウンドメディアのコンテンツは資産になる

オウンドメディアは、長く運用を続けることで自社の財産になります。一時的にアクセス数が増えたからと喜んで終わりにするのではなく、継続してアクセスしてもらうための対応をしていきましょう。

更新し続ける

オウンドメディアのアクセス数を確保するためには、コンテンツを作成して更新し続けることが大切です。

しかし、必ずしも頻繁に更新する必要はありません。扱っている商品やサービスによって、必要な更新頻度は変わってきます

専門性の高い情報を扱っている場合は、質の高いコンテンツを作成すれば月に1〜2回の更新でもアクセス数の増加を見込めます。一方で、トレンド情報を扱っている場合は最新の情報を届けるために、こまめに更新していく必要が生じるかもしれません。

詳しくは「オウンドメディアで優先すべきは更新頻度?それともコンテンツの質?」で解説していますのでご参照ください。

PDCAを回す

オウンドメディアを運営するときには、目標を定めるとともに効果検証し、改善していくというサイクルを回していくのも重要です。このときに、単純にアクセス数を見るだけでなく、アクセスした滞在時間はどのくらいか、他のページも見に行ったかなど詳細に分析して改善していきましょう。

オウンドメディアは、1度アクセスしただけで商品やサービスを購入してくれるという性質のものではありません。自社の情報を何度も目にすることで自社のファンを作り、信頼を得ることがユーザーの行動に結びつきます。

それでもアクセス数が増えなかったら

オウンドメディアのコンテンツを多くの人に知ってもらい、さらに何度も訪れたくなるサイトを作る方法を解説してきました。

しかし、言うは易く行うは難し。この記事に書いたことをするためには、オウンドメディアを運営するためのノウハウもリソースも必要です。もし社内で対応しきれない場合は、プロに相談することも検討してみてください。

弊社では、多くのオウンドメディアの運営を代行しており、アクセス数を大きく伸ばした実績もあります。ぜひお気軽にご相談ください。

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