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【初心者向け】コンテンツマーケティングとは何か? 実例で学ぶ基本の「き」

「ウチの商品を知ってもらえさえすれば、絶対気に入ってもらえるのに!」
と、歯がゆい思いをしたことはありませんか?

多くの商品やサービスは「知られていない」ために、売れていません。
あなたの商品も、すでにご存知のお客様は大ファンなのに、
知られていないという理由だけで、売れていない可能性があります。

そこで登場するのが「コンテンツマーケティング」です。

コンテンツマーケティングとは


お客様に情報を伝えるものなら、冊子もネットも「コンテンツマーケティング」

コンテンツマーケティングとは、自社商品やサービスにまつわる情報を提供し、購買につなげるマーケティング手法のことです。広告と違って、自社をあからさまに売り込まず、顧客の期待に応えるものです。

具体例を出しますと、この記事そのものが「コンテンツマーケティング」です。この記事を書いている母体のサービス「WERITE」は、さまざまな法人様のリーフレット、ホームページ、公式ブログ、SNSの執筆を代行しています。ですが、「ホームページを作るならWERITEにお問い合わせください!」だけでは、お客様は来てくれません。

そこで、「コンテンツマーケティングってなんだろう?」と考えているお客様向けに十分な情報をお出しし、そのうえで「よろしければ、WERITEがそのお仕事、承りますよ」と沿えたほうが、押し付けがましくなく自社サービスをPRできるわけです。

ではさっそく、ここからコンテンツマーケティングとは何かを、もっとわかりやすく解説します。


コンテンツマーケティングとは何か深く理解する

ここから、少し横文字が並んで恐縮です。マーケティングは大きく「インバウンド・マーケティング」と「アウトバウンド・マーケティング」の2種類に分けることができます。

インバウンド・マーケティングとは、お客様が「これ、知りたいな」と思ったときに調べ先として自社が挙がるように工夫して、商品に関心をいだいてもらう手法です。

それに対してアウトバウンド・マーケティングとは、CMやDMを見せて「私のことを見てください!」と会社側からアプローチするものです。

お客様にブログや冊子などを使って「これが知りたかった!」という情報をお届けし、"ついで"に自社を知ってもらうコンテンツマーケティングは、インバウンド・マーケティングの一種に当たります。

コンテンツマーケティングの「コンテンツ」とは「ネタ、中身」という意味です。すなわち、お客様の役に立つネタを提供しつつ、自社をPRすることを意味しているのです。

インバウンド・マーケティングを採用するメリット

しかし、コンテンツマーケティングを含む、インバウンド・マーケティングは回りくどいものです。なぜ、お客様のためになる情報をお届けしてから自社をPRする面倒な手法を、わざわざ採択する必要があるのでしょうか。

答えは、「私たちが広告嫌い」だからです。

街中広告まみれ。これがイヤになるときも多いはずです。

広告は、自分が望まないときにも見せられてしまいます。何度も見れば企業のことを覚えますが、「あの、CMがうざったい会社ね」と覚えられてしまう可能性もあります。広告を見せる回数は会社側でコントロールできますが、好感度は上げづらいのです。

それに対して、インバウンド・マーケティングであれば、お客様が望んでこちらの情報を見てくださるわけですから、自社に好感度を抱いてもらえる可能性が高まります。
その代わり、CMのように表示回数を完全にコントロールはできません。あくまで、「お客様が求めてくれたときだけ」アプローチできるのです。

だからこそ、インバウンド・マーケティングに予算を割く価値があります。そして、インバウンド・マーケティングで最も一般的なアプローチが、お客様の役に立つネタを提供する「コンテンツマーケティング」なのです。

コンテンツマーケティングの「コンテンツ」には何が含まれるのか

では、コンテンツマーケティングで採用される「ネタ」とはなんでしょうか。よくある例は、以下のとおりです。

  • ネットの記事

  • 動画

  • 音声データ

  • SNSでのお得情報発信

  • メルマガ

  • ホワイトペーパー

  • 書籍、リーフレット、チラシ

ネットの記事は、まさにいまご覧いただいているこの文章のような情報です。音声データは、最近ですとポッドキャストといって、個人がラジオのような情報を発信しているケースが多く見られます。たとえば Voicy は多数の音声による情報が手に入るプラットフォームです。

SNSには、TikTok, Instagram, Twitter(X), YouTubeなどが含まれます。単に広告をSNSに出す場合は、コンテンツマーケティングには当てはまりません。お客様が普段から気になっている、商品に関連した情報を提供することを意味します。

たとえば、55万人が購読しているパナソニックの公式Twitter(X)では、落雷が多かった時間にあわせ、家電で気をつけることを発信していました。

メルマガは、企業が定期的に発行するメール情報便です。ホワイトペーパーは「オンラインで見られる冊子」のようなもので、Webサイトでメールアドレスを入力するともらえるケースが多くあります。調べ物をしたときに「お役立ち資料の無料ダウンロードはこちら」といった案内で、手に入る資料は大半がホワイトペーパーです。

最後に「オウンドメディア」とは、自社が所有・運営をしている媒体のことです。古くは自社で発行している新聞やラジオ番組、FAX通信がありえました。今は、Webサイト/ブログであることがほとんどです。

コンテンツマーケティングの実例1 Indeed

概要をお伝えしたので、ここからはコンテンツマーケティングの実例をご紹介します。世界No.1の求人検索エンジンであるindeed.comをご存知でしょうか。

この広告でご存知の方も多いかと思います。

このindeedは、コンテンツマーケティングの一貫として「キャリアガイド」というオウンドメディアを運営しています。

indeedの運営する「キャリアガイド」

「キャリアガイド」では、求職者にとって役に立つ情報が豊富に並んでいます。実際、筆者がとある英語表現をメールで使ってもいいか調べていたときに、indeedのページが検索結果に出てきたことがあります。

筆者はindeedの英語に関する記事が正確で、信頼度も高いことに気づいたため、おのずとindeedへの信頼性も高まりました。筆者がこれから転職を考えるなら、indeedでの求人検索を考えることでしょう。

このように、お客様の役に立つ情報を提供、信頼を獲得して「ファンになってもらう」のが、コンテンツマーケティングのねらいです。

コンテンツマーケティングの実例2 さらば青春の光

もう一例、身近なコンテンツマーケティングの事例を挙げてみます。

さらば青春の光を知り、興味を持つまで

筆者は、お笑い芸人「さらば青春の光」のファンです。筆者がさらば青春の光のふたりを知ったのは、2012年のテレビ番組「キングオブコント」でした。

さらに関連番組で「さらば青春の光」を知ったこともあり、自分からYouTubeラジオSNSをチェックするようになります。

筆者が「もっと、さらば青春の光について知りたい」と思ったときに、さまざまなメディアでこのコンビが情報を発信してくれていました。そのため、筆者はどんどん、ふたりを好きになっていきました。

この「さまざまなメディアで情報を発信」する部分が、コンテンツマーケティングに当たります。「さらば青春の光」のおふたりがコンテンツマーケティングという言葉を知っているかはさておき、YouTubeなどで積極的に発信してくれたおかげでファンを獲得してたのです。

青春の光の単独ライブチケットを買う

コンテンツマーケティングに影響を受けた筆者は、しだいに単独ライブを観に行きたいと思うようになりました。そこで、単独ライブのチケット情報を集めたり、過去にふたりの単独ライブの動画やレビューを探して読んだりしはじめます。

そして、チケット購入のため、筆者は「さらば青春のBAR」という公式ファンクラブの会員になりました。無事にチケットを手にした筆者は、単独ライブで生のふたりを観ることができたのです。

さらば青春の光のファンになるまで

さらに、コンテンツマーケティングは続きます。「さらば青春のBAR」では、ファン向けに毎週、動画やコラムが配信されたからです。そこで筆者は次々にイベントや単独ライブを観に行き、グッズも購入しました。つまり、さらば青春の光は、コンテンツマーケティングを通じてリピート購買を得たといえます。

さらに、筆者はnoteやTwitterにて単独ライブの感想を書き、さらば青春の光のSNSを拡散しています。さらば青春の光が提供しているコンテンツを、さらに発信・拡散する立場になったのです。

このようにコンテンツマーケティングでは「知ったばかりの人・購入を検討している人・購入経験者」にわけて、異なる情報をお届けし、それぞれの興味関心を惹くことが鍵になります。

コンテンツマーケティングを始めるなら


コンテンツマーケティングでファンを作る

ここまで本稿では、コンテンツマーケティングについて基本的な用語の解説をお伝えしました。ここからは、あなたの会社でコンテンツマーケティングを始めるためのステップをご案内します。

1. お客様を段階に分ける

まず、お客様をいくつかのフェーズに分けます。たとえば、

  1. 自社のことを知らない

  2. 自社のことは知っているが、詳しい情報を持っていない

  3. 自社について詳しく知っているが、今すぐ買う理由がない

  4. 自社製品をもう使っているが、リピート購買せず忘れそう

といったふうに、お客様をいくつかのグループに分けます。

2.グループごとにどんなコンテンツが必要か考える

続けて、グループごとにどのような情報・ネタがあれば自社商品を「買いたい」「使いたい」気持ちが増えてくれるのかを考えます。

たとえば、「自社のことを知らない方」を対象にするなら、
「◯◯に困っていませんか?解決策はこれ!」というWeb記事を用意して、その解決策に自社のサービスも混ぜ、アピールする方法があります。

他にも、自社について知っているが、「今じゃないんだよな」という方には、メルマガでお得情報を配信しながら、「ところで自社サービスが、期間限定10%オフ」という情報をお届けし、購入へ後押しするのもよいでしょう。

このように、コンテンツマーケティングでは相手をグループにわけ、そのグループごとに必要な情報を提供することで「ファン」を増やしていきます。

オウンドメディアの外注なら

弊社WERITEチームは、コンテンツマーケティングの中でも、SNSやオウンドメディア、メルマガの制作代行サービスを行っております。

多様な実績と専門分野を持つライター・編集者が高品質のコンテンツをご用意いたしますので「コンテンツマーケティングについてはわかったけれど、自社でやりきれる時間がない」という方は、下のリンクからどうぞお気軽にご相談ください。

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