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日本一のお下劣バラエティー『A女E女』について

「A女E女」は、1997年10月~1998年3月までフジテレビ系列局で放送された深夜バラエティ番組でフジテレビが殿様のフェロモン終了後、再びギルガメッシュNIGHTに対抗して制作した。男女・世代別視聴率ではF1層(18~34歳)の女性視聴者が多く、そのためかスポンサーにもavex、大塚美容形成外科・歯科、ビクターエンタテインメントが提供に付いていた。

「A女E女」の初回放送 / 一部シーン

平均視聴率︰5%~6%
松岡圭祐(当時:タレント催眠術師)に催眠術をかけられたAV女優や無名の女性モデルたちに「ドンドコドンドコ」、「ポクポク」といった太鼓や木魚などの音を聞かせて悶える様子を巧みなカメラワークで放送し、煽り役は若手芸人「無名ズ」が務めていた。初期は悶えながらのレース形式であり、1位の女性は賞品という設定になっていた。

ギルガメの対抗馬としてスタートしたA女E女
  • 女性アイドルグループ・MAXが司会を努めた前番組「daiba:ba」の後を継いでスタートした本番組は、初回放送から前番組のほぼ倍に当たる4.9%を叩き出した。同年12月の放送では、ギルガメッシュNIGHTの視聴率5.8%に対し、6.0%と逆転。女性視聴者の割合はギルガメッシュNIGHTの0.8%に対して1.6%と倍の数字を獲得。男性視聴者よりも女性視聴者の方が多かった理由は、「ボキャブラ天国」に出演していた若手お笑い芸人が人気で若い女性ファンも多い。A女E女にも若手芸人4組が出演しているため、女性の関心を引いたことが影響していたようである。

番組内で放送された一部シーン

一方で、回によっては女性の陰毛が見えたり、女性が雰囲気に流されてオナニーをし始めたりと、公共の電波に流すには過激すぎる内容が含まれており、俗悪番組とのレッテルを貼られる結果を招いた。放送開始から3ヶ月後には視聴者から新企画を募集する遊び心も見られたが、翌年の1月からは若手芸人のスキーツアーの様子を放送するなど内容のリニューアルを余儀なくされたが結局、人気を維持できず番組は最終的に5ヶ月ほどで終了した。

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