見出し画像

フードデザート 2023年12月10日日経より

日経の記事が面白かったので、キーワードを元に少し、調べてみました。
栄養という観点で記事はまとめられてますが、最後にあるようにソーシェルキャピタルの希薄化の方が、より深刻だなと思います。

🔳フードデザートの定義 
肉や魚、野菜など生鮮食品が入手困難になる「フードデザート(食の砂漠)」が地方だけでなく、東京都心にも広がっている。地方で主にアクセスが問題となる中、都心では大型開発で移り住む富裕層が増加。手ごろな価格で買えるスーパーや個人商店が撤退し、高齢者を中心に「買い物難民」が発生する構図だ。

🔳東京都と福岡県の食料品アクセス困難人口の割合
 東京が騒いで初めて、問題が顕在化していくというような例だなと思う。
2015年時点での比較を農水省が調査した内容は以下のとおりです。
だって、東京の割合なんて福岡に比べれば楽なものという印象です。

ジェントリフィケーション 都心に富裕層が移り住み、建物の建て替えや再開発、店舗の立地などが進み、居住環境が大きく向上する現象を指す。英ロンドンで環境悪化の影響で転出していた中流階級が都心に回帰し、労働者の街が「紳士化」したことに由来する。1964年に社会学者のルース・グラスが最初に使用して広がった概念だ。

🔳ソーシャルキャピタル
フードデザートを研究する茨城キリスト教大学の岩間信之教授は「都市のフードデザートは家族や地域住民とのつながりが希薄になるソーシャルキャピタル(社会関係資本)の低下の影響が大きい」と分析する。

ソーシャルキャピタルの定義
パットナムは、その 1993 年の著書 Making Democracy Work において、ソー
シャル・キャピタルを次のように明記した。
人々の協調行動を活発にすることによって社会の効率性を高めることのでき
る、「信頼」「規範」「ネットワーク」といった社会組織の特徴

🔳世界的な比較の統計データがある
ちゃんとこういうデータがまとめられてるんだなと、感心。

内閣府が1990年代にまとめた調査であるが、一見日本は、信頼関係が他の国より高いと勘違いします。この25年ですっかり変わったというのが、最近の調査でわかります。

この中で特に、顕著だなと思ったのは、「Q38 成人したら両親の長期介護を担う義務がある」という項目ですね。日本はこの分野においては、超先進国であることから、各国の高齢者率が高くなると同じような傾向になって行くだろうなと思います。


この記事が参加している募集

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?