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People are Strangeという楽曲が僕のハートに火をつけた

Doorsは伝説のバンド。
彼らを知らない人でもジム・モリソンの名前くらいは聞いたことはあるだろうか?
破天荒な私生活、ぶっ飛んだ思考回路、数多くの奇行のおかげでいい意味でも悪い意味でも有名になった伝説のロックスター。
普段何気ないときにふとDoorsが聴きたくなり、一度再生したが最後。まるで麻薬中毒の様に聞き続けてしまう魔力がこのバンドにはあります。

思えば僕が初めてDoorsに触れたのは、およそ10年位前の出来事だと思う。どこで聴いたか定かではないが、ある飲食店のBGMとしてDoorsに楽曲が流れていました。
非常にゆったりとしたリズムに軽快なオルガンの音。そしてジム・モリソンの渋くも低い歌声

そう「People are Strange」でした。

なんていい曲なのだろうとおもむろにスマホを取り出して
Shazamで音を拾う。

「これがDoorsなのか!」

名前には聴いてきたが聴いたことがなかったのだが
僕は一聴してすぐに虜になりました。
何と言っても中盤のオルガンソロ。
僕はオルガンの音に目がないんですよ。
それこそジョン・ロードは世界一好きなキーボードプレイヤーだと思っている。何と言っても彼の破天荒な叩きつける様なオルガンソロは僕のハートをいとも簡単に鷲掴みしてくれたのを覚えています。
ジョン・ロード程尖っている理由ではなく、非常にリズミカルで落ち着く音色。

そんな音に酔いしれていた為
人の話し声など一切耳に入らない始末。
僕は急ぎ足で店を後にして、その足で中古CDショップに足を運んだ。


なんとも形容し難いジャケ

勿論お目当てはDoorsのアルバム
そしてもう一度People are Strangeを聴きたさにこのアルバムを手に取りました。
なんとも言えないこのジャケですが、そもそもプログレを聴いてきた僕からすればなんとも思えないものです。
このジャケに圧倒されてたらプログレおろかブルデスなんて買えたものではありませんからね。

バンドの代表作でありデビュー作である「ハートに火をつけて」から入らず、実験的な楽曲が並ぶ今作を選んだので
Doorsというバンドは非常にバラエティ豊かなバンドなのだと思った。どこか玄人好みしそうな音とジム・モリソンの歌声ですが、今でも今作はフェイバリットに上がるほどに好きなアルバムです。
何よりも一曲目のStrangeDaysはキラーチューンで幾度となく僕のプレイヤーで再生されたのか忘れてしまうほどです。

ベースが存在しないバンドなどあり得ない
それが僕の考えです。
ベースがない楽曲などパティの挟まれてないハンバーガーの様である。音に厚みが無きゃ、ボトムを響かせる物がない。そんなの音楽とは呼べるのだろうか?
もしアイアンメイデンにベースを抜いてしまえば、ファンは直ぐ様回れ右で去っていきます。
メタリカの代表作、メタル・ジャスティスだってベースの音が聴こえないなんて聴くに耐えないんです。

それだけベースという楽曲は必要不可欠でありながら
何故僕はこのバンドののめり込めたのか。

「え!?ベースレスなの?」

二度見どころか三度見くらいしてしまう程の衝撃。
それすら感じさせないキーボードのレイ・マンザレクの存在や否や。彼のキーボードの音色はそんなことすら気が付かせない才能を持っているんですよ。
こんなアプローチの仕方があるなんて…。僕は開いた口が塞がらなかったですね…。

キーボードと言う楽器で上手い具合にボトムを響かせる事が出来る。まさに画期的かつ斬新でした。
その事実を知ってから異常なまでにDoorsのアルバムを聴き込みこの「まぼろしの世界」は壊れる程に何度も何度も狂ったように再生していました。

それと同時にジム・モリソン伝説をネットで漁り
彼の詩の深さ、彼の奇行等多くのエピソードは僕の心を掴んでいったのです。

「なんて凄えバンドなんだ!!」

いつの間にかDoorsというバンドの存在は僕のハートに火をつけていったのです。

それから彼らのデビュー作であり代表作の
「Light my Fire」を聴くまでに時間は要しませんでした

所かしこにDoorsと書きなぐる
何にでもハートに火をつけたがるし、RPGをプレイすれば
ジム、レイ、ロビー、ジョンと名付ける事多し。
それまではジョン、ポール、ジョージ、リンゴだった男がですよw

デビュー作のハートに火をつけてもはや火に油を注ぐかのように僕のDoors熱をより一層大きくしていきました!
世界的に有名なサイケデリックのアルバムと言えばビートルズのリボルバーやホワイトアルバム辺りでしょうか?
ピンク・フロイドで言えば、原子心母や夜明けの口笛吹きだと思っていますが。
そもそも典型的なサイケデリックというものはなんとも形容し難いというか、人にサイケデリックって何と聞かれた際に適切な答えって見つからないんですよ。
サイケデリックってイマイチ言葉では説明出来ない、もっと言えばプログレでさえどこからどこまでがプログレなのかも良くわからない始末です。

クイーンはプログレである。
レッド・ツェッペリンはプログレである。
ディープ・パープルもプログレである。
いやいやディープ・パープルがプログレなのはパーフェクトストレンジャー辺りでしょって思うんだけど
一応プログレにカテゴライズされるらしいんだ。

じゃあDoorsはサイケデリックと呼ばれるけども
果たしてサイケデリックとは何かと言われればよくわからない。

でも僕がサイケデリックと聞くと
ビートルズ後期でもなく、ピンク・フロイド初期でもなく
何故かDoorsの名前が真っ先に思い浮かぶ。
それはジム・モリソンの声なのか、浮遊感のあるレイ・マンザレクのキーボードサウンドなのか?はわからないが
サイケデリック=Doorsという方程式が僕の中でハッキリと決定してしまった以上、僕はもう世界一代表的なサイケデリックバンドはDoorsであると思うんだ。

とは言ってもDoorsがサイケだと感じるのは飽くまでセカンドアルバムのStrange Daysかもしれない。ファーストアルバムはまだそういったスタイルは確立しきれていないというか、どちらかと言えばロッケンロール感もあるし、Break on Throughなんて聴けばストレートなロックサウンド。だけどセカンドはまさしく全曲サイケ。実験的であり、ブルージーであり、ジム・モリソンの歌声が最もセクシーだと感じる。セカンドならばずーっと聴いてられる程にこのアルバムは好きだ。作業用のBGMに持って来いだし、車に乗ると聴きたくなるアルバムベストに入るくらいそのくらい好きなのだ!

ジム・モリソンだけが歌って動いているので、他のメンバーはその他大勢みたいな立ち位置になっているのが何となく可愛そうなMVではあるのだがw
なんとも言えないメロディーが僕の心を強く揺さぶってくれる。軽い催眠効果があるのだろうか?寝る前に聴くと良い夢を見れる気がするんだ。
まぁサイケもプログレも元々はそういう効果があるのだと聴くし、元言えばあちらのドラッグを服用しつつ聴けば最高のトリップ効果を生み出すとか。ピンク・フロイドの狂気なんかもそんな効果があるとか聴いたことがあるのだが
手を出してみたいけど、手を出せない人間は軽いトリップ体験を疑似体験出来る音楽こそがサイケデリックの良さなのかもしれない。アメリカのヒッピー文化はかなりサイケの影響を受けたらしいしね。

パンクやニューウェイブバンド達も影響を与えたジム・モリソンという存在ももはや神話として語り継がれていったという話を聞けば、Doorsがいかに神がかったバンドだったのか理解が出来るはず。


ジム・モリソンの半生、Doorsの活動を語った映画
「The Doors」僕はまだ見たことはないけど、中々面白いらしい。というよりもジム・モリソンという人間を知らない人からすればいかに彼はブッ飛んだ人間だったのか。この映画を見て理解できるだろうが。死というものにこれほどまでに取り憑かれた様に興味を示したり、破天荒過ぎて周りが被害を受けたとか、話では実際のエピソードよりもやや誇張して書かれているとか。どうなのでしょうか?
見たことがないので飽くまでレビューでの話の内容をそのまま書いているのだけど…


ジム・モリソンを演じたヴァル・キルマーはまさに瓜二つらしく、僕も写真で見た限りでは本人が演じている様にしか見えないし、他のメンバーもそっくり…。
こりゃファンならば見るべし!?となるだろうけど、実際ジム・モリソンがあそこまでのカッコ良さを持っていたから様になっていただけで、普通に考えればただのキチガイ極まりない存在であるので、そのフィルター外して閲覧したら果たして気持ちが良い内容なのかな?と少し尻込みしているのも事実w

まぁ兎に角長くなりましたが
何だかんだ言って僕はDoorsが大好きなのです
他にも沢山名盤も名曲もあるのだが、それを長々と紹介していたら後どれくらい記事を書き続けるのか途方に暮れそうになるので、取り敢えずここまで。

やっぱりカッコイイ。ジム・モリソンはセクシーかつカリズマティック。立ち姿一つで絵になる男なのである
僕は長いことジム・モリソンのあの代表的な半裸で中指を折りたたみ、デコピンの様なポーズを取るポスターを引っ越す度に部屋に貼り付けていたくらいだ!
彼が亡くなって50年以上経つのだが、未だ色褪せることの無いカッコ良さとカリスマ性は画面越しからひしひしと伝わって来るくらいですからね!

これからも永遠と語り継がれて聞き続けられるであろう
伝説ロックバンドThe Doorsの紹介でした。

僕のハートに火をつけられてから
未だに火が収まるどころか、燃え続ける炎は年々増すばかりです!

今期はた~くさん良い行いをしていれば
きっと来世はジム・モリソンの様なハンサムな容姿に産まれて来るのだろうと期待をしながら夜を眠ろうかと思いますw

勿論子守唄はPeople are Strangeですよ…

それではまた。

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