人生は虚しいのです
人はいつか死ぬ。だからその全ては無駄に終わる。
いくら稼いでいても、いくら人に好かれても、いくら健康であっても。いつかは死を迎える。
どんなに望んでいても死から逃れる事は出来ないからだ。

確かにそうだろう
知れば知るほど世の中のメカニズムなんてものはどう考えてもおかしなものだ。何一つ国民に向けられてはいない、全てが汲み上げポンプの様に吸い上げられている。

だけどそれが虚しいのだろうか?

だからこそ僕たちは何かを見つけようとしている
虚しいなんてものは百も承知。
虚しいとわかっているからこそ、何かを見つけようと生きている。虚しい未来があると思っていても愛を見つけようとする。いつか死ぬとわかっていても今を大事に生きようとしているのではないか?

僕たち人間は恐ろしく不器用な生き物だ
騙されても、傷ついても常に愛情を求めて生きている。
人間が生物界のトップでありながら、些細な心の迷いで命を絶ってしまう。それも自らの手によって。

だけど僕たちの人生は虚しくなんかはない
いや、事実上ではそうかもしれない。
だけど人と話せば嬉しいと感じれるし、たった小さな親切でも心から喜べる生き物じゃないか?

僕たちが人間として産まれる本当の理由はわからない。
人間でなくても他の動物でも良かっただろう?
でも敢えて僕たちは人間として生を受けた。
実際問題こんな地獄の様な現実と直面しながら、それでも心の安息を求めて生きているんだよ…。

その先の未来を虚しいと決めつけてしまうのは
今まで人々が産まれて、新たな命を残して来た歴史を汚点だと決めつけてしまう様に感じてならない。

空を眺めれば空の青さに感動をし
風が吹けばその波動に飲まれそうになる
花を見れば美しい、雨が降ればそれもまた幻想的に映る。
そんな感性を持った生き物なんて人間以外いないと思うんだ。

確かにこの世の中はヴァーチャルリアリティー説
前に記事にした、僕たちは宇宙人によって操られている
仮想現実の中のキャラクター。つまりNPCの様な存在かもしれないという記事を書いた。
だけどその現実が腑に落ちてしまったら、今までの僕たちの思い出や出来事はつまり何だったんだと思えてならない。

友達と過ごしたあの時間も
家族と交わした多くの思い出も
恋人との強い絆も

すべてが仮想現実、つまり宇宙人の娯楽として行われたイベントだったのか?ということなのか?

僕は多くの事を感じて多くのものを知ろうとした時に
ふと大事な物が抜け落ちていくのを感じた。

「何故僕は人として産まれたのだろう?」

僕の人生という歴史で感じた多くの感情
それは嘘ではなくしっかりと僕の心に刻まれた。
そしてその多くの出来事を僕は否定したくない。

知れば知るほど
気がつけば気がつくほど
その現実、その未来、僕らという存在が全て虚しいものだと言えるだろう。
だけどだからといって虚しいの一言で片付けてしまうなんて。どうにも受け入れられないんですよ。

騙されていたっていいじゃないのか?
洗脳されていたっていいのではないのか?
真実を知ろうとしなくても、それが本質的に正しくなくても。

ただ刹那的に快楽を求め続けていたっていいのではないか?

どんなものであっても、朝目が冷めて身体いっぱいに浴びる気持ちの良い朝日と風のぬくもりに勝るものはないと気がつく。紛れもなく僕たち人間が授かった最高のギフトなんだと思う。
たったそれだけの事でこんなに幸せを感じる事が出来るなんて…。時にふと体の力を抜いた時に温かいものが溢れ出て来そうになる。

そんな尊い弱い生き物なんだよね人間て

だからいくらでも現実から目を背けようとする
いくらでも夢の中にいようとする
本質から外れ、ふわふわと生きていたいと願う。
悪いとわかっていながらも、心地のよい場所に留まろうとする。

そんな人間だからこそ
人間らしく泥臭く生きていたいんじゃないのか?

死へと確実に歩を進めて
明日来る終わりへの恐怖に目を背けながら
僕たちは明日への希望を求めている。

その行動全てが
その思考全てが虚しいのならば

いよいよ僕たちはなんの為に生きていなければいけないのだろう?

無力でも愚かでもいい
それでも心に彩りを持たせる
心に安息を求め続ける、それが人間であって
最も人間らしい生き方じゃないか?

と僕は思ってならない

もしそんな本質を捨ててまで
真実を求めて学び続けていくのならば
僕はもう放棄をしようとも思えてきた。

それならばなんの制限もなく
ただ只管生きていく事だけに没頭していたいと思う。
それが人間として産まれた理由でもあり、権利であると思うんです。

虚しいからなんなのだ
悲しいからなんなのだ

僕はひたすら生きている事
産まれた事、これから起こる全ての未来に感謝し
生きていける様にシンプルに生きていきたい。
純粋に人間という生き方を満喫していきたい。

だって折角人として生まれて来たんだから
存分に味わい尽くさなきゃ勿体無いからね

産まれたならば
産まれてしまったのならば

楽しまなきゃ損だよね!

どうせ虚しいならば
僕は騙されたと思って楽しい事を考えていたい

それが一番自分にとって嬉しいことだと思うからだ…

それではまた