見出し画像

どれだけ月日が経とうとも心の傷は一向に癒えない....アンドレマトス永遠に

前回のCrypta の記事から、ブラジル繋がりで
パワーメタルヴォーカリストでは恐らく五本の指に入る程に大好きな"アンドレマトス"
超絶ハイトーンを武器に世界最高峰のバンドAngraを経てShamanで活動をした伝説のヴォーカリスト

何故伝説かというと、もう彼はこの世にいないんだ
何でだよ神様…おかしいだろう
なんでこんなにも素晴しいヴォーカリストがこの世を去らなければいけなかったんだ
彼が亡くなってからどれだけ月日が経とうとも、一向に心の傷が癒えません

思えばAngraのAngel Cryは衝撃的な出会いだった
Carry onのコーラス部分のハイトーンを聴けば彼が尋常ではない声を持っていると思えるだろう
ただ彼自身歌が上手いのかと言われれば意外にそうでもない
非常にクセがあり、色んな音域を器用に歌いこなすタイプではなくバンドの音を選びそうな声だと思う
AngraのファーストアルバムCarry onではEフラット(半音下げチューニング)がメインで
彼自身非常に歌いやすそうだったのだが、次作以降からはレギュラーチューニングが多くなり、少し彼の本来の持ち味が出せていない印象(これは僕の完全な主観なんだが)それに比べて後任のエドゥファラスキーはバンドサウンドに非常にマッチした
そもそもAngraは純粋なパワーメタルバンドというよりはミドルソングが多めな"プログレッシブメタル"バンドという立ち位置で
Angel Cryの様な曲目はアンドレにとって非常にやりやすい環境だったと思う

アルバムをリリースするたびにパワーメタル色が強くなり徐々に力を発揮出来なかったマトスは結局Shamanを結成するためにバンドを離れる事となる

Angraのヴォーカルと言ったら?と聞かれれば
アンドレとエドゥ派で分かれる
実際パワーメタル大好きな知り合いは断然エドゥ派なのだそう

僕は完全にAngel Cryから入った人間なので
断然マトス派なのだ
こう言ってしまうとエドゥに失礼かもしれないが
ぶっちゃけエドゥ様なシンガーって割と多い
というか正統派パワーメタルシンガーと言った感じ
あまり他のシンガーとの差別化が出来る方ではなく、よく言えば素晴らしく歌唱力があるシンガーなのだがそれだけだと思ってる
その反面アンドレマトスは今まで彼のようなシンガーって中々聞いた事がなかった
女性の声域の様な甲高い声に時折声がひっくり返るようなシャクリ(マトスが好きじゃ無い人はこの声が嫌いらしい)と非常に癖が強い

僕がアンドレマトス凄え!!って感じたのは
意外にもケイト・ブッシュのカヴァー曲である
「嵐が丘」だった。
男性がまさかこの曲をカヴァーするなんてと始めて聞いたときは正気かよwwって思ったほど
実際本家よりもこっちのヴァージョンの方が聞いたし上手い気がするw

ただ甲高いだけじゃなくなんだか非常に心を揺さぶられる彼の声
TimeやStand Awayなどのミドルソングのほうが聴いたAngel Cryだったのだが、現在のヴォーカル"ファビオリオーネ"がこの時代の曲を歌ってもなんだか違うって思ってしまう

ファビオの方が数倍上手いシンガーなのに
どうしてもアンドレと重ねてしまうと劣ってしまっているんだと感じる
それだけアンドレは個性的で実力があった

彼のShaman時代の名曲「Fairy tale」ではピアノの前に座り歌う姿に僕は神秘的な何かを感じたんだ
彼は47歳という若さでこの世を去ってしまったのだが、彼がピアノの腰掛け歌う姿を見ると
彼はまだこの世に存在しステージに立っているんじゃないかと錯覚してしまう程
彼のステージで歌う姿はそれだけ印象的だったんだろうな

過去に恐らく記事に書いて
これで2つ目だと思うが、もう100記事書いたとしても書ききれないほどアンドレマトスが大好きだった
もし彼がまだ生きていたらまたAngraに戻って来たのだろうか?
エドゥ時代の曲を彼なりに歌い上げれたのだろうか?等勝手に想像してしまう

ブラジルのナイスガイなあんちゃんみたいなアンドレ
長い髪をなびかせ時折見せる笑顔が今でも忘れられない
僕はこれから一生彼の声を聴いていくだろう
ずっとこれからも永遠に…

アンドレマトスよ永遠に…



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?