見出し画像

2023-24 WEリーグ第9節レビュー

今節の試合結果


試合レビュー

マイナビ仙台レディース VS AC長野パルセイロレディース

今季初の連勝を狙う仙台が長野をホームに迎えての一戦。37分、隅田が中盤でボールを奪うと左サイドは展開。パスを受けたカーラが中にグラウンダーのクロスを入れると廣澤がダイレクトで合わせて仙台が先制点を奪う。対する長野の40分、左サイドで粘った伊藤のクロスに三谷が合わせるもGK正面。前半はともにシュート2本と少ないながらも仙台が1点リードで後半に折り返す。後半早々の49分、長野は右サイドを深くまで侵入すると、鈴木のクロスボールにフリーになった伊藤がヘディングで合わせて同点に追いつく。追いつかれた仙田も77分、右からのクロスに後藤が飛び込むもわずかに合わず。1分後にはGKのパスを回収すると中島がドリブルで持ち込む。しかし、長野DFが体を張って守り勝ち越しは許さない。83分には松永のクロスに西野がダイレクトで合わせるがゴールは奪えず。両チームとも少ないチャンスとなったこの試合はこのまま終了し1-1のドローとなった。


ジェフユナイテッド市原千葉レディース VS 大宮アルディージャVENTUS

前節ともに黒星を喫した千葉と大宮の一戦。今季初のフクアリでの試合となった千葉は8分、FKの流れから田中がシュートを放つも大宮GK望月が好セーブを見せて得点を許さない。対する大宮は北川にボールを集めるもののなかなかゴール前まで運ぶ事が出来ずにチャンスが作れない。千葉も風上を活かしてロングボールを多用するが大宮DFが跳ね返して前半をスコアレスで折り返す。後半最初のチャンスも千葉。51分、小林のミドルシュートは大宮GK望月が弾く。そのこぼれ球を大澤が詰めるも大宮DFが先に触り得点にはならず。それでも63分、相手のパスミスからチャンスを作ると城和が折り返しのクロス。これに反応した大熊がゴールは流し込んでホームの千葉が先制に成功する。リードを許した大宮だったが時間の経過とともに徐々に攻撃の回数を増やしていく。82分、大宮は林がペナルティエリア内で倒されPKを獲得する。キッカーはファールを貰った林。この試合を大きく左右するPKは、林がGKの逆を突いて大宮が同点に追いつく。その後は両チームオープンな展開になると、89分、林のパスが平井に通ると決定機に。しかし、千葉GK清水が絶妙な飛び出しを見せてブロックし逆転は許さない。最後まで勝利を狙った両チームの一戦は1-1の引き分けに終わった。


INAC神戸レオネッサ VS サンフレッチェ広島レジーナ

首位のINACが広島をホームに迎えたの一戦。15分のINAC、CKのチャンスを獲得するとGKのパンチングを成宮がボレーで合わせるもGK正面。対する広島も17分、髙橋が反転してからのシュートを放つもボールはサイドネット。23分、田中がパスを受けると自らドリブルで切り込みシュート。しかしこれは枠の左。前半はINACのペースで進むものの得点は奪えず0-0で折り返す。76分、混戦から愛川がシュートを打つが広島GK木稲がしっかりとキャッチ。82分には北川がバイシクルシュートを放つもネットを揺らす事ができない。このまま試合が終わるかと思われた後半アディショナルタイム。良い位置でFKを獲得したINAC。北川のキックは跳ね返されるもの、こぼれ球を北川自らシュート。これが相手DFのハンドとなり試合終了間際にPKを獲得したINAC。キッカーは田中、これをしっかりと決め切り均衡を破ったINAC。そのまま試合は終了し土壇場のゴールで勝利を手にしたINACが勝点を21に伸ばした。対する広島はあと少しのところで勝点1を逃した形となってしまった。


アルビレックス新潟レディース VS 日テレ東京ヴェルディベレーザ

3位新潟と4位ベレーザの直接対決。9分に滝川の積極的なシュートで新潟が勢いをつけると17分にも上尾野辺がゴールを狙う。対するベレーザも33分、左サイドの深い位置まで侵入した菅野のクロスに鈴木が合わせるも新潟GK平尾が好セーブを見せゴールならず。前半は両チームゴールを奪えずスコアレスで折り返すと48分、流動的なパス交換から左サイドでフリーになった北村がシュートを放つもゴールは決まらない。61分、スルーパスに反応した石淵がクロスを上げると中で川澄が頭で合わせてホームの新潟が先制点を奪う。リードを許したベレーザは66分、CKのチャンスから神谷が頭で合わせるもゴール右に逸れる。67分、滝川がシュートを放つが惜しくもゴール右。89分にはベレーザがCKから猛攻を見せるも新潟DFが体を張って守る。そしてラストチャンスとなったベレーザは後半アディショナルタイム、山本がGKを交わしてシュートを放つものの枠を捉えることが出来ずに試合終了。川澄のゴールを守り抜いた新潟がベレーザを下し勝点を19に伸ばす。一方のベレーザは痛い敗戦で上位争いから一歩後退する形となってしまった。


ちふれASエルフェン埼玉 VS ノジマステラ神奈川相模原

初の3連勝を狙うエルフェンがホームで今季初勝利を狙う相模原を迎えての一戦。前半ペースを握ったのはアウェイの相模原。2分、裏へのロングボールに反応した大竹がシュートを狙うもGK正面。エルフェンも12分、クロスボールを吉田が合わせるも相模原GK池尻に弾かれる。こぼれ球を金平がシュートを放つもゴール上に外れる。このまま0-0で終わるかと思った前半アディショナルタイム、FKを獲得した相模原は平野のキックをエルフェンGK小野がこぼすと、混戦となり最後は大竹がゴールに押し込んで相模原が前半のうちに先制することに成功する。1点ビハインドとなったエルフェンは53分、カウンターかた祐村がミドルシュートを放つとこれがネットに突き刺さりエルフェンが早い段階で同点に追いつく。55分にはエルフェンが一気に3枚替えを行い勝負に出る。対する相模原も片山、浜田と攻撃のカードを使い勝ち越しを狙う。72分、エルフェンはCKを獲得すると途中交代の栃谷のキックが直接ゴールに決まりエルフェンが逆転に成功する。リードを奪ったエルフェンはその後は落ち着いた試合運びを見せて最後まで逃げ切り2-1で勝利。クラブ初の3連勝を記録し5位に浮上した。対する相模原はこれで17試合勝ちなしと苦しい状況がいまだに続いている。


セレッソ大阪ヤンマーレディース VS 三菱重工浦和レッズレディース

混戦の中位にいるセレッソが2位浦和をホームに迎えての一戦。試合を優位に進めたのは浦和。清家が積極的にチャンスを演出し相手陣内でのプレー時間を増やすと37分、ロングボールからチャンスを作ると高橋のパスを受けた清家がシュート。一度はセレッソGK山下にセーブされるもこぼれを自ら再度シュートを放ちネットを揺らす。これで浦和が先制に成功しリードを奪う。前半こそ1失点で耐えたセレッソだったが後半に入ると勢いを増す浦和に対応できず53分にCKの流れから伊藤に決められ0-2。62分には前線でボールを奪った浦和は裏に抜け出した島田が落ち着いてゴールを決めて3点差に広げる。点差を縮めたセレッソは63分、百濃が矢形のスルーパスに反応し決定機を迎えるもシュートは浦和GK池田に阻まれゴールとはならず。そして70分にはFKの流れから浦和がPKを獲得すると、清家がこれをしっかり決めて4-0。持ち前の攻撃力でセレッソを圧倒した浦和が大勝で2位をキープした。一方のセレッソは浦和の前に力の差を見せつけられる形となってしまいチームも連敗となってしまった。


今節のMVP

川澄 奈穂美(アルビレックス新潟レディース)

ベレーザとの上位直接対決で決勝ゴールをあげた。これにより3位をキープし下との勝点差を広げることに成功した。


得点ランキング

清家が2ゴールを記録し通算5ゴールで首位の上野と並んだ。田中、猶本が4ゴールで3位タイとなっている。


アシストランキング

塩越が2アシストを記録し5アシストで単独首位に立った。


JWCRランキング

今節の結果、エルフェンが2ランクアップ、長野が2ランクダウンとなった。


順位表

エルフェンが3連勝で順位を5位に上げた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?