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【感想】カタールワールドカップ🇶🇦⚽️🏆

FIFAワールドカップ〜カタール大会〜における日本代表サムライブルーの挑戦が幕を閉じました。

日本にとっては死のグループと評された「グループE」。
W杯優勝経験のあるドイツやスペインといった強豪国と同組となった大会でしたが、蓋を開けてみれば2勝1敗でグループを首位突破。

日本中が歓喜に包まれました。

そして永遠の目標だったベスト8進出をかけたクロアチア戦にて惜しくもPK負けを喫し、またもベスト16という成績で大会を後にしました。


4年前、ベスト8を目前にしてベルギー代表に敗れた日本。
あと一歩というところで敗れたあの日から僕は日本代表を追ってきました。


今回の投稿では、本大会を振り返り今の日本サッカーに足りない点、そして4年後への希望について思いを馳せたいと思います。

烏滸がましくも、各項目に得点を付していきますが、あくまで分かりやすい記事にするための工夫であり、個人の主観に過ぎないことをご了承いただきたいです。


1. 森保監督(70点)

 今回の大会では、4年間日本人が指揮官を務めきった重要な大会でした。ですが、森保監督への風当たりは本当に強かったと思います。結果を出さなきゃこぞって叩きまくるような現世の風潮に晒されて本当に大変だった4年間、今大会では少し報われるような結果が出て嬉しい気持ちが僕にはありました。

 「いい守備からいい攻撃」をコンセプトに作り上げたチームは、そのコンセプト通り安定した守備が光った大会となりました。FWから積極的に相手にプレスをかけて、ボールを高い位置で奪い、素早い速攻で仕留める森保サッカーが世界に通用することを証明できたと感じます。

 今回、システムの変更を多用したことが非常にハマっていて3バック、4バックと可変的なシステムをチームに浸透させ実行した戦術は素晴らしかったです。W杯予選でも大一番のオーストラリア戦で4−3−3システムを組んだりと柔軟なシステム変更が行える監督だったと思います。W杯前の采配が嘘だったように、次々と積極的な采配を行い、相手に修正させる前に崩していく様子には驚きました。グループリーグだったというのもあるかと思いますが、そのくらい積極的な采配をW杯予選、もっと遡ればアジア杯から見せて欲しかったです。

 70点と今回評したのは、采配人選に関して惜しい点があったからです。
 采配は、コスタリカ戦とクロアチア戦においてまだ納得のいかない部分があります。コスタリカ戦はチームとしての戦い方が不明確だったように感じます。引き分けを狙うのか、勝ちを狙うのか、1点だけ取るのか、2点以上取りにいくのか。結局、半分ターンオーバー、半分勝ちに行くのような中途半端な采配が結果的に0−1という結果を産んでしまったように思いました。クロアチア戦では、交代カードを切るタイミングが気になりました。基本、相手に先手を打たれた印象です。ドイツ戦やスペイン戦では、日本側から仕掛けるような覚悟を持った采配が見られた一方で、クロアチア戦では三笘選手や浅野選手の投入、疲弊していた鎌田選手の交代が相手より後手に回った印象でした。途中交代で出ていた不調の浅野選手を思い切って代えるくらいの強い気持ちがこもった采配が欲しかったと思います。個人的には前半は逆に0−0だったほうが良かったのでは?と思えるような保守的な采配に、先制したことでなってしまったと感じました。また、消耗の激しい延長線までもつれた本試合においてクロアチアは交代枠を全て使ったのに対し、交代枠を1枠余らせて終わった点にも納得がいっていないです。
 人選は、旗手選手の招集が必要だったのでは?という点です。3バックを採用したことでWBの位置で使える選手が必要となりました。SBとしてもWGとしても活躍できるユーティリティプレイヤーの旗手選手を起用することで日本の最大の武器である三笘選手をもう一列高い位置でプレイさせることができたのではないかなと思います。三笘選手とこの4年間連携を深めた中山選手の怪我に対する代替オプションが不十分であったことが惜しかった点だと感じました。少なくともW杯前の強化試合にて起用して適応度を確かめることくらいはして欲しかったというのが正直な気持ちです。W杯で急造した3バックという戦術に対応できるポリバレント性を備えた選手の選出が必要だと感じました。


2. 選手の質(85点)

 本大会は過去1といっても良いくらいタレントが揃った大会でした。交代枠で出てくる選手たちが、本当に戦力を落とさないなぁと思いました。交代で出てくるどの選手も「ジョーカー起用」という言葉が似合うくらい、本大会では交代選手が結果を残してくれました。
 本大会で特に光ったのは守備陣。板倉選手、冨安選手、谷口選手、伊藤選手、吉田選手、CBを務めた選手たちの集中力が高く、相手の攻撃を悉くシャットアウトしていた姿が印象的でした。個人的にスペイン戦から出場した谷口選手がMVP級の活躍だったと思います。また、中盤の選手たちも攻撃の芽を摘む激しいプレスでボールを奪う姿が印象的で、ドイツ戦の勝利は中盤の選手の活躍なしではなし得なかったと思います。三笘選手、伊東選手、堂安選手といったサイドの選手も逆転の立役者となり、世界に通用する日本のサイドと知らしめたと感じます。

 惜しかったのはFWの選手たちのクオリティです。守備から攻撃へのトランジションが重要な日本の攻撃にとってキープできるFWの存在が必要不可欠だと感じました。前田選手、上田選手、浅野選手とどの選手も裏抜けやゴール前のクロスに合わせることを得意とした選手たちのため、どの選手を投入しても攻撃の形に変化がないというのが惜しかったと思います。4年後の大会ではキープできるFWを必ず1枚は用意し、タメを作った攻撃というオプションを持って戦っていくことが求められるように感じました。



以上、簡単な振り返りになりました。

歳を重ねるごとに、サッカーの見え方が変わってきて、こうやって(甘々ですが)戦術的にサッカーを捉えることの面白さに本大会で気づきました。



4年後の大会は、惜しくも4位という結果に終わった東京オリンピック世代や次世代のパリオリンピック世代が台頭する新時代です。ベスト8を超えてベスト4、いや優勝という新たな景色を見れることを期待しながらまた4年間という時間を日本代表とともに過ごしていきたいと思います。




がんばれ日本!!!





Wataru



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