わかりにくいってもったいない

とあるTV番組の漫画家さんのオーディション。8ページのネーム審査で、選から漏れた作品に審査委員長の劇団ひとりさんが言ったことば。
「わかりにくいって、もったいないですね。」

「(3作品のうち)唯一この作品だけ、1度読んだだけでは何を書きたいのかわからなかった。2度めでわかりましたけどね。わかりにくいってもったいないですね。」


これって、別にマンガのネームのようにストーリーがあるものでなくても、ことばで発信する、伝えるものは、みんな同じなのかもしれない。話の筋がわかりにくいと、相手を混乱させる。「何言ってんだかわかんない」と、肝心なことを伝える前に切り捨てられるかもしれない。自分の本意が伝えられないだけならまだしも、相手の誤解を生んだ時はそれはそれで困ることもある。

じゃ、わかり易い伝え方って?
俗に言うセオリー通りに発信すれば、まあ、だいたいわかりやすくなる。
・できるだけ簡潔に
・長い文章は避けて
・5W1Hを守って
ってやつ。そればっかりで書いてても、表現としてはつまんなかったりするので、たまに崩したりもありだと思うが。(論文や業務用文書は別だけどね。)

FacebookやInstagramなどのSNSを見ていると、崩してばっかりの人もいる。それはそれで、その人の考え方の流れ・クセが見えて、面白いっちゃ面白い。ある種「個性的」な文章だなって思うから。SNSは「個を発信するメディア」なので、そういう意味では「個性的」も悪くない。

中身が自分の意図した通りに伝わっていれば、「ことば」と言う道具の使い方としては成立しているわけで。

とはいえ、こんな事書いてて、自分はちゃんと伝えられているんだろうか・・・。
自戒の意味も込めて、書いてみました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?