バリアフリーな宿で温泉旅行

先日家族で温泉旅行に行ってきました。泊まった宿は何ととってもバリアフリー、そこで皆さんにもご紹介しようと思います。

今回出かけた先は、愛媛県は道後温泉。
障害者団体で活動していた時、メンバーさんに教えてもらいました。

宿の名前は、道後 友輪荘 です。

愛媛県社会福祉事業団が運営する宿で
温泉街や松山の繁華街にもアクセス抜群です。
路面電車「南町」電停下車。愛媛県県民文化会館が目印です。

宿泊はもちろん大中浴場、食堂、宴会場もあります。客室は和室・洋室・和洋室があり、和洋室と洋室に宿泊しました。
まず、このお宿は一般の宿と比べてお部屋が
非常に広いです。今回は和洋室・洋室とも
部屋風呂付きのお部屋を選びました。
客室扉はスライド式、開口部も広い
上がり框はスロープになっています。
風呂トイレはわかれています。
風呂には手すり、移乗台、シャワーチェアがありました。
和洋室のお風呂は道後温泉からの引き湯があり、大浴場の利用が難しい場合でも、お部屋で温泉が楽しめます。

宿泊料金に食事は含まれません。宿泊予約時に夕食と翌日の朝食も予約すると便利です。
予約した場合、食事は食堂で食べます。
今回、私達が食べた「夕食Bコース」は鯛めしの釜飯やお造り、陶板焼き、天ぷら盛り合わせ、蒸し物、デザートなどがついて、驚きの1人2500円。連泊の場合、メニューは前日とは変わるそうです。ドリンクは別料金です。
朝食は温かいご飯と味噌汁、
焼き魚に味付け海苔、果物などがありました。
普段、慌ただしい朝を過ごしていると、温かいご飯と味噌汁をお腹いっぱい食べてから動けるのはとっても贅沢です。
そして、温泉に入れて、お腹いっぱい食べられて、お部屋広いのに、このお宿は他の宿と比べて圧倒的に安い。ぜひ一度ウェブみてください。びっくりします。
道後温泉の旅館街は、商店街から坂を上がった高台にあることも多いのですが、この「友輪荘」は、松山の街の中、道後温泉の商店街まで歩いて約10分、ほぼ平坦地です。

道後温泉の凄いところは、外湯(公衆浴場)にもバリアフリー対応の場所があることです。
「いこいの家」というもので、商店街のつきあたり、公衆浴場「椿の湯」の隣にあります。
「いこいの家」は松山市が管理する、身体障害者、知的障害者、被爆者を対象とした公衆浴場です。浴室は脱衣場を含めて個室になっています。(全2室)
予約はできません。利用の目安は1時間、受付時に手帳を提示してください。

温泉を楽しんだ後は、商店街へどうぞ。道後の商店街を歩くと、軒先にカラフルな車いすマークを貼ったお店がたくさん。調べてみると、松山を中心した地域の市民有志による取り組みだそうで、

このステッカーを貼ったお店は、

  • 入口が70cm以上あり車いすでの入店が可能

  • 完全なバリアフリーでなくてもお手伝いできます

という目印だそうです。わかりやすくてありがたいですね。同じ市民有志による「心のバリアフリーマップ」というステッカー掲示店舗の検索サイトもあります。

そんなわけで、道後温泉は車いすを利用する方にも、おすすめな旅行先だと思います。ぜひどうぞ。

頂いたサポートで記事内容の充実、地域で暮らす障害のある人たちの生活を向上に役立つ企画等考えていければと思います。