見出し画像

#02 Copenhagen

2019年9月4日

昨晩ホットドックだけだったので、お腹がすいて目が覚める。前日にスーパーで買ったパンやバナナなどを朝ごはんに。まだバナナが熟れておらずカチカチで甘みがこれっぽっちもなく悲しい。毎日私は朝ごはんが食べたくて起きる。その日をスタートさせる希望みたいなものだと思っているので、このバナナはすごく私をしんみりさせた。

そんなことはさておき、コペンハーゲン中心地から電車に乗って1時間ほどで着くHelsingørという港街へ。もう向こう側はスウェーデンだなんて夢があるな。まずはクロンボー城、ここは『ハムレット』の舞台となった場所だそう。正直シェイクスピアのこと全然知らないし、本も読んだことがないから行くか迷っていたのだけれどせっかくコペンハーゲンカードというものを買っていたし行ってみることに。コペンハーゲンカードという観光チケットを買うと(そのチケット自体わりと値段がするけれど)あらゆる交通機関が無料だし、入場券なども無料になったりするみたい。最初はただこのチケットの元を取りたい!というケチケチな思いで入ってみたけれど、結構見ごたえたっぷりのお城だった。歴代の王がデザインされている巨大なタペストリーをたくさん見ながら城の中を一周ぐるりとして、外に出るとハムレットの登場人物が写真大会していた。ちょっとしたテーマパークみたいな。

画像2

観光客との写真大会を終え、帰ってゆくハムレットの登場人物(名前知りません)。

帰ったらハムレット、読んでみようかな。旅はこうやってまたやってみたいことを増やしてくれるからワクワクする。いくつになってもまだ私は自分の好きなことって何なのかを誰にもうまく伝えられずにいるけれど、なんとなく、自分の好きなことってわかってる。それを自分のペースで(めちゃくちゃとろい)でも強く続けたい。そしてとにかくいろんなことを知りたい、ただただ私は世界のあらゆるものに触れてたいのだ…などと、どえらい壮大なことを思わせてくれるのもまた旅である。

画像1

クロンボー城を出て少し街を散策した後、バスに乗って夢の〈ルイジアナ現代美術館〉へ。ずっと憧れていた場所についに来てしまった、うれしい!行くまでの道のりにはあまり人の気配がなかったし、入り口もこれが有名な美術館?というくらいひっそりとしていたけれど、中に入るとたくさんの人。街に馴染み、自然と共存しながらモダンな建物がある場所って素敵。きっとデンマーク人たちは自然とアートとナチュラルに寄り添う生活をずっと積み重ねてきたんだろうな。

画像3

画像4

展示も見ごたえたっぷりで、発想がもう脳内どうなってんの?と疑ってしまいそうになるほど斬新で面白い。体感できる作品もいっぱいあるので長時間居ても楽しかった。世界の草間彌生さんの作品も発見。

ミュージアムカフェに行って、どでかいスモークサーモンサンドを。サンドがでかすぎてかぶりつけないし、パンもしっとりかためといった感じ。そしてこのカフェの窓際からの景色がとても気持ちが良いのだ。ミュージアムカフェとミュージアムショップってなんであんなにそそられるのでしょうか。ついつい寄ってしまう(むしろ展示より好き…)。

画像7

コペンハーゲンに戻ってきて、カフェで一息。〈Café Atelier September〉というお洒落っ子が集まりそうな雰囲気。というか集まっていた。私は閉店間際に行ったのでドリンクだけしかオーダーできなかったけれど、カフェラテのラテアートが白鳥だったこと、シンプルだけど暖かみのあるカフェオレボウルに淹れてくれたこと、いちいちキュンときた。

本日最後は〈デザインミュージアム〉へ。圧倒的展示力。やっぱり有名な椅子のコーナーが特に見ごたえ満点で、自分がどの椅子がタイプなのか、それは同じ人がデザインしているのか、など色々探しながらまわるのが楽しかった。

画像6

画像5

ちょうど水曜日だけは夜まで開いているとのことで、人も割と少なかったし遅めのカフェの後に行ってもゆっくり見ることが出来てとっても満足。今日はたくさんのことを吸収しすぎたので後でまたじっくりあたためて振り返りたいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?