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シングルモルト初の英国王室御用達【ラフロイグ/LAPHROAIG】へ#76②

ーーー2019.9.28号②ーーー

では先ほどの続きです!

次に行くのは「ラフロイグ蒸留所」

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ここは1815年にできた蒸留所で、ラフロイグとはゲール語で「広い入江の美しい窪地」という意味。

1960年代〜70年代にかけてベッシー・ウィリアムソンという女性がラフロイグの所長を務めていたことで知られています。女性が蒸留所の指揮を取ったのは、スコットランドで初めてのこと!

あと、1994年にチャールズ皇太子からシングルモルトウイスキーとしては初めて王室御用達の任命を受けた蒸留所でもあります。

では一体どんはところなんでしょうか?

早速、行ってみましょー!

ガートブレック蒸留所からタカさんの車で30分ほど、

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天気がとても良くて気持ちのいいドライブです。タカさんありがとう^_^

ということで、、

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(ラフロイグ!)

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いやー、カッコいいですね。

ちなみにラフロイグは、アメリカ禁酒法時代に薬草酒として輸出されていたそうです。というのも、ラフロイグからは正露丸のようなヨードチンキのような薬っぽい香りがするから。

その個性を強みとして押し出していて、「You either love it or hate it」、日本語だと「好きになるのか、それとも嫌いになるのかどちらかだ」と言い切っているんですね。

このこびない姿勢と強烈な個性が相まって、熱烈なファンもまた多い。チャールズ皇太子もその一人ですね。

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(壁には王室御用達の紋章が)

そんなことから、ラフロイグは「アイラモルトの王様」とも呼ばれています^_^

ではビジターセンターの中へ!

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(ビジターセンターの入口)

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(の中)

入口はちょっと...という見た目ですが、中に入るとそのギャップから感動を覚えます。あと天井が低い。落差大事。。

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(キルト柄のグッズがずらり)

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(服もある)

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(もちろんウイスキーもずらり)

ショップの様子はだいたいこんな感じです。で、ラフロイグのビジターセンターはかなり充実していて、まだ奥に展示室のようなものがありました。

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(ベッシーさんのパネルも)

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このパネルが並ぶ展示室の一角に何やら怪しい部屋がありました。

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(長靴やら)

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(国旗やらが並んでいます)

どうやら、「ウォーター・トゥ・ウイスキー」というツアーに参加すれば、この長靴を履いて実際にピート堀体験ができるみたいです。今度来るとき体験してみようと強く心に誓いました。。

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(ボートに乗ってピート採掘場に行けるらしい)

あと、ショップの奥にはバーラウンジもありました。

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(バーカウンター)

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(コーヒーが無料で飲める...)

そうこうしているとツアー開始、、

まずはモルティングの工程から!

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(モルティングルーム)

ここラフロイグは、伝統的なフロアモルティングを行なっている数少ない蒸留所。これはかなり手間がかかるんですね、、

ここでは次の工程で甘い麦ジュースをつくるため、大麦を発芽させて糖を生成。

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(こんな感じにニョキッと発芽)

ここで発芽させた大麦を次の工程では乾燥させます!

乾燥させるための施設が「キルン」

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(キルンの中)

横にどっさりとあるのが泥炭(ピート)ですね^_^

このピートを焼却炉の中に入れて燃やします

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(こんな感じに)

で、この上にあるフロアに先ほど発芽させた大麦を敷き並べ、熱気で乾燥させます。

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(敷き詰めるフロア)

ラフロイグのキルンの中はとても煙たいスモーキーな香りが広がっていました。この乾燥の際に、あのスモーキーな個性的な香りが大麦にうつるんです。

次にこの大麦麦芽(モルト)を粉砕していきます。(このツアーでは粉砕機は見れませんでした)

で、粉砕したモルトにお湯を加え、麦ジュースを作る糖化の工程へ!

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(ステンレス製のマッシュタン)

この中でお湯と混ぜ合わせ甘い麦ジュースを抽出します。ここでできた麦ジュースを一旦アンダーバックというものにうつし冷却機を通り、マッシュタンという発酵槽へ!

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(アンダーバック)

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(ステンレス製のウォッシュバック)

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(の中)

ここでは発酵したあとのもろみを飲ませてもらえました。なんかアイラ島の蒸留所は、このもろみ(ウォッシュ)を飲ませてくれるところが多い

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この工程で、糖分がアルコールへと変わっているため、甘みは少なく、酸味や少しだけ苦味のようなものを感じます。

では次はこのもろみを蒸留!

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(ポットスチルがずらり)

手前の4つがウォッシュスチル、奥の3つがスピリットスチルです。スチルの大きさはコンパクトですべてランタンヘッド型!コンデンサーは、すべてシェル&チューブ式です。

ちなみに、加熱方法はスチーム。

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(スピリットセーフ)

では次は貯蔵庫へ!

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貯蔵庫は伝統的なダンネージ式でした。

もう一つグレードアップしたツアーだと、この手前の部屋で3つの樽からひとつ選んで、自分でボトリングできるようです。

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(樽が3つ)

これを横目にいいなーと羨ましながら、ビジターセンターへと戻り、テイスティングしてツアー終了!

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さすがは王室御用達の蒸留所、ビジターセンターもツアーもかなり充実しています。かなり楽しめました。

それでは次の蒸留所へと向かいましょう^_^

次は「アードベック蒸留所」へ!

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(外でラフロイグ蒸留所の水がのめる)

【76③へつづく】




素敵なウイスキーライフをお過ごしください🥃