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熱狂的なファンを生む蒸留所【アードベッグ/ARDBEG】へ#76③

ーーー2019.9.28号③ーーー

では、先ほどの続きです!

次に行くのは「アードベッグ蒸留所」

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ここは1815年にできた蒸留所で、アードベッグとはゲール語で「小さな岬」という意味。

アードベッグで造られるウイスキーの個性がかなりスモーキーで強烈なゆえに、自らのことを「アードベギャン」と呼ぶ熱狂的なファンも多く、人を惹きつける魅力がこの蒸留所にはあります。

1900年代後半に生産がストップした過去もありますが、1997年にグレンモーレンジ社が買収して以降、元気に稼働しているよう(ちなみに、今はモエヘネシー社がグレンモーレンジとアードベッグの親会社になっています)

では一体どんな蒸留所なんでしょうか?

早速行ってみましょー!

実は、ラフロイグの次は蒸留所の位置的にラガヴーリンに行く予定だったんですが、飛込みで予約しに行くと今日は空いていないと断られました。仕方がないので、次の日の朝にあるツアーをその場で予約し、その足でアードベッグに向かいます。

ちなみに、この3箇所の蒸留所は近くにまとまっていて、すべて歩いていける距離にあります。

ということで、、

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(アードベッグ!)

この写真を撮った場所から少し歩くと、あの壁に書かれたアードベッグを見ることができます。

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(アードベッグ!!)

ウイスキーの入れ物にもなっているあの光景が広がっていました。で、アードベッグの建物からはなんだか秘密結社感というか宗教的というか、そういった熱狂感がブランディングされている印象。

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(地面に紋章的な)

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(ビジターセンターの受付)

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(ショップの様子)

熱狂を生んでいるヒントのようなものを感じます。よく「アードベッグDay」などイベントも開催されていて、行ったことはありませんが、様子を見た感じでは非日常感を前面に出してるんだな〜といった感じ。

他とは違う蒸留所の雰囲気に圧倒されました。。

で、あまりにもその色が強くなりすぎるのもあれなので、要所要所に可愛さが散りばめられています。

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(カフェのプレートとか)

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(ワンチャンが穴を掘って埋まっていたり)

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(ツアーチケットはごりごりのアードベッグ感)

に対して

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(裏面は可愛らしい手書きの柔らかいイラスト)

おもしろいですね。。やっぱ蒸留所は面白いです。。

ちなみにビジターセンターの中はこんな感じ👇

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(受付兼、奥はカフェ)

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(ショップ)

ではツアー開始!ニコニコしてて楽しそうなスタッフさんが案内してくれます^_^

まずは麦の粉砕から!

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(モルトミル)

モルトミルはポーテウス製ではなく、ロバートボビー製のものでした。

次は糖化!

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(マッシュタン)

このマッシュタンはステンレス製ではなく、おそらく鋳鉄製だと思われます。

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(アンダーバック)

次は発酵!

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(木製ウォッシュバックがずらり)

アードベッグのウォッシュバックは気のせいかもしれませんが、何か背が高いような気がしました。気のせいかもしれません。。

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(写真では分かりにくい、、)

では次は蒸留!

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(ポットスチル)

くぼみが小さめのランタンヘッド型ポットスチルが2つ並んでいます。手前がウォッシュスチルで、奥がスピリットスチル。

このスチルハウスは手前の部屋からしか写真が撮れなくてうつすことはできませんでしたが、ラインアームの部分に精留器(ピュアリファイアー)がついていました。

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(islaywhiskyacademy.scotから引用)

で、またその精留器が変わっていて、別付けしているような感じではなく、ラインアームそのものが精留器の形をしていて、液体化した蒸気をスチル内に戻すようなつくりをしています。これはここアードベッグだけのよう。

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(グレングラントの精留器)

原理自体は変わらないと思いますが、こういった独自のものだと何かウイスキーに違った影響を与えそうですね^_^

貯蔵庫の見学はなく、最後にテイスティング!

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(こんな部屋でアードベッグ10年をいただきます)

これにてツアーは終了!ちなみにスチルハウスのとなりに新しい設備の棟が建っていました。

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アードベギャンがどんどん増えていることが、この増築を見れば分かりますね、、。というか、これだけの知名度があって今はスチル2つで生産していることに驚きましたが。。

今日の蒸留所めぐりは一人ではなく、エジンバラで知り合ったタカさんと巡れて面白かったです。初めての蒸留所めぐりらしく、楽しんでいる姿を見ると何だか僕も嬉しくなりました^_^

ということで、今回は以上ですー!



素敵なウイスキーライフをお過ごしください🥃