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バランタインのキーモルト【グレンバーギー/GLENBURGIE】へ#37②

ーーー2019.8.15号②ーーー

では先ほどの続きです。

次に行くのは「グレンバーギー蒸留所」

ここは1810年にキルンフラット蒸留所としてスタートしました。ですが実は、公式にスタートしたとされているのは1829年。

その19年間は合法ではなかったということですね^_^

その後、1870年に操業を停止し、1878年にまた蒸留を再開。その再開したときに、キルンフラットからグレンバーギーへと名前を変更したようです。

で、この蒸留所は1958年にもともとあった蒸留器にプラスして、『ローモンドスチル』というものが導入されました。

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(引用:https://scapa-whisky.jp)

ローモンドスチルには、ネックの部分に還流率をコントロールできる3枚の棚が入っているそう。連続式蒸留機の仕組みと融合したようなイメージです。

このスチルでは「グレンクレイグ」という別の名前のウイスキーが造られていたんですが、1981年にスチルが取り外されてしまい、今は製造されていません。

前置きが長くなりましたが、早速行ってみましょー!

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(インチガワーからバスと徒歩とで2時間弱)

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(最寄りのバス停にはこんな可愛らしい看板が)

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(あたりは一面麦畑)

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(自然の中をずんずん進んでいく)

蒸留所につくとまずはウェアハウスがお出迎えしてくれます。

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(歴史を感じるウェアハウス)

さらに奥に入ると蒸留棟が見えます。

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(壁にバランタインと!)

グレンバーギー蒸留所で造られるウイスキーのほとんどは、ブレンデッドウイスキー「バランタイン」の原酒として使われています。なのでシングルモルトは、なかなかお目にかかれません。

とりあえずノージビターですが、建物の中から人の声がしているので、見学できるか聞きに行ってみます。

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(人の声のする建物)

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(中にはバランタインのボトルが並ぶカウンター)

なかに入り見学したいと伝えますが、ごめんノージビターなんだと元気のいい奥さんに言われます。ですが、中は見せれないけど、面白いものを見せてあげるよと言われるじゃありませんか。

奥さんがとなりの部屋の扉を開け、なかに案内してくれます。なんとそこは、バランタインの生みの親「ジョージ・バランタイン」が使っていたという部屋でした。

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(壁にジョージ・バランタインの画)

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(机の上①)

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(机の上②)

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(当時を再現するヒデイシ)

当時使われていたものがそのまま残っていました。ここで今にも伝わるバランタインのことを、ジョージさんがウンウン考えていたと思うと感慨深いですね^_^


つぎは別の建物へ

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(一軒家がポツンと)

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(1810年に建ったんだよという石碑)

この建物ではブランディングが行われたいたよう。

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(奥に元気いっぱいの奥さま)

いろいろ見せてもらえて面白かったです。奥さまにありがとうと伝え一旦お別れします。

では、つぎは外から蒸留設備を見にいきましょう!

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うーん、光が反射してよく見えません。。

ポットスチルはストレートヘッド型で6器あるそう。

で、ウォッシュスチルの加熱方法が「エクスターナルヒーティング」という結構レベル高めの必殺技のようなものが採用されているみたい。

これはもろみを単式蒸留器の外で一度温めたあとに中に戻すという方法。

実際見てみたかったなー!!


まあ仕方がないので、このあたりでグレンバーギーを後にしましょう。

先ほどの奥さまにもう一度お礼を伝えると、熱い握手を返してもらえ、そのまま次の場所へと向かいます。


つぎは、「ミルバーン蒸留所」へ!

 

【37③につづく】





素敵なウイスキーライフをお過ごしください🥃