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うつ病から学んだ事(4)止まっていた脳が動き出した!!

前回のお話はこちらからどうぞ。

うつ病と診断されてから、色々な薬を処方され飲んでいましたが、いっこうによくならないなと感じていました。

薬を飲むと、一時的に気分が良くなるのですが、ある時はさらに落ち込む事もありました。

そんなある日、いつも通っている心療内科に行くと、今までの先生とは違う先生がおられました。

私が最初にかかったお医者様は最初の1~2回診てもらったあと、女医さんに変わっていましたが、さらに別の男性に変わったのです。
小柄なちょっと年配で、笑顔が素敵なニコニコしているお医者さんでした。

その病院は、いろいろな所から通ってくる先生が交代で見てくれる病院だったのです。

その先生は、栃木から来られた先生でした。

その先生といろいろと話をした後、先生が、「あなたは大丈夫。必ず良くなるから」と言っていただいたのです。
この言葉は私にとって、とても大きく変化をもたらした言葉でした。
この先私はどうなっていくんだろうという気持ちだった私が、この先良くなることがあるのだと勇気をもらえた言葉でした。

又、会社に行くと不安になると話をしたところ、「大丈夫、そんなときは、トイレの個室に入ってしばらく落ち着くまで待てばいいよ」とおっしゃって下さいました。

また、ある薬を示されて、「この薬は、もともと胃薬として開発された薬なんだけど、うつ病の症状に効果があるという事でうつ病の薬として処方されているけど、もともと胃薬だから多少多く飲んでも大丈夫。もし不安になったら、この薬を飲んで、トイレの個室にこもってね」と。

この時なのです。

本当に親身になって話を聞いて下さるお医者様もいるのだなと感じる事ができたのは。
お医者様も一人の人間です。
神様ではないのです。

それまで、お医者様は怖いもの、お医者様は偉いんだ、という漠然としたイメージを持っていました。

お医者様は偉い方なので、こちらは「はいはい」と聞いていなければいけないと思っていたのです。

これは、母親に小さいころ、そう、教えられたのかもしれません。

母からは、仕事はコツコツとやるものだと教えてもらっていました。
田舎出身の自分は、人様の前に出る事なんて無理だと、無意識にどこかで思っていたのかもしれません。

この事があって、この先生なら頼ってもいいのかもと思えたのでした。

それから、不安になると、その薬を飲んで、トイレの個室に籠るという感じで過ごしていました。

そんなある日、会社から、人間ドック受診のお知らせが私の所に来たのです。

これは、会社から人間ドックを受ける費用を出すから、どこかの人間ドックをうけるようにとの仕組みが作られていたのです。

そこで、ふと思ったのは、脳のMRIを撮ってもらいたいなという事でした。

私はその時、本当に簡単な繰り上がりの計算も出来ない状況になっており、脳になにか異常が起きているのではないかと考えていたのです。
頭が働かないのは、脳が溶けているんじゃないかとか、スカスカになっているんじゃないかとか、様々な末期的な状況を考えていました。

そこで、脳ドックの検査をオプションで実施してくれるお医者様を東京でさがし、そこの人間ドックを受ける事にしました。

当日は、朝からバリウムを飲んだりしながら、様々な検査を実施していきました。


そして、脳ドックです。


脳のMRI撮影をしてもらいました。


そして、お医者様からの診断結果はなんと、


「まったく問題ありません」でした。


ある意味、ほっとしたというか、そうなんだという気持ちが湧きあがってきたのです。


では、なぜこんなにも脳の活動が止まってしまったのだろうかと考えた結果、思い至ったのは、「自分で自分を責めていたからだ」とわかったのです。


それから私に変化がおきたのです。


私の家には、「七田式右脳ドリル」という教材がありました。

以前、妻が、子供に購入するついでに、私にもやってみればと言って買っておいてくれたものでした。


それを思い出し、それを毎日繰り返しやる様にしました。


それは、例えば、「あ」「い」「う」「え」「お」という文字を、ランダムにおかれた文字の中から探すという感じのものでした。
色も様々、大きさもバラバラな中から探していくのです。


又、それ以外にやったのが、100マス計算でした。

0~9までの数字が縦、横にかかれており、その交点に計算の答えを書くという感じでした。

最初は、100問解くのに、10分以上かかっていたのです。

それを、毎日やる事により、前の日より1秒短縮したという感じで、毎日記録をとりながら、実施していきました。


そして、徐々に、タイムが短くなっていくのを感じる事が出来る様になっていったのでした。


今日もお読み頂き、ありがとうございました。



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