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誕プレ爆弾

ー2022年の誕生日

3月初めに誕生日を迎え、そのプレゼントして、奥さんから美容院のカットと男性用ヘッドスパの予約をもらった。もちろん、料金は払い込み済み。小粋な贈り物だと感心しながら、予約当日、美容院に向かったが、そこはわが奥さん。ちゃんとオチを付けてくれる。奥さんの勘違いで、予約した店とは別の店に向かうよう伝えられ、店の受付で店員と一緒にあたふたした。誕生日プレゼント(誕プレ)に仕込まれた"爆弾"が炸裂した瞬間だ。

衝撃

「どうも当店の予約ではないようですね」ー。美容院の男性店員が申し訳なさそうにこちらを見る。奥さんが予約したのは、この店の姉妹店のようだ。そう説明を受け、平謝りしながら店を後にした。実に恥ずかしい。

怒りをぶつけようにも、奥さんには悪気がない。そそっかしいだけだと分かっている。こうしたことはよくあるので、怒るに怒れない。今年(2022年)の誕プレは、いろんな意味で末永く記憶に残るだろう。

それにしても、誕プレに美容院の予約とは、なかなか洒落しゃれている。至極感心。奥さんにこの選択について尋ねたところ、ロン毛気味の髪型を爽やかなスタイルにしてもらいたかったらしい。知らなければ良かった事実。

悪い笑顔

誕プレに仕込まれた爆弾が相次いで炸裂し、戸惑ったり驚いたり。どこか悔しい。ただ、その思いとは裏腹に、思わずニヤリとなった。来月(4月)は、奥さんの誕生日がある。ハンムラビ法典には、よく知られたこんな一節がある:「目には目を、歯には歯を」

実に楽しみだ。今、きっと悪い笑顔になっている。

(写真:フランスの名店「トロワグロ」のチョコレートケーキ「ザッハ・ノワゼット・コニャック」で今年の誕生日を祝ってもらう=りす撮影)


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