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発達障がいと愛着障がいの類似点と相違点その対応方法について

2024年3月4日(月)

おはようございます!みなさん、週末はいかがお過ごしでしたでしょうか?

さて、今日は前回の続きになります、昨年12月6日に開催した、おきなわソーシャルワークセミナーvol.1の内容を紹介しながら、セミナーについて振り返ってみたいと思います。

「発達障がい」という言葉は、最近のメディアでも多く報じられ、たくさんの方に知られるようになった言葉だと思います。逆に、「愛着障がい」という言葉を聞いた事ある方は、そう多くはないのではないでしょうか?

私も日頃関わる放課後等デイサービスの現場で、「愛着」という言葉を知り、しだいに発達障がいと愛着障がいに関する本などを読む中で、講師を務めていただいた、沖縄大学の名城教授のテーマに出会いました。

ここで、セミナーの内容を一部ご紹介します。

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◯愛着障がいとは
乳幼児期に長期にわたって虐待やネグレクト(放置)を受けたことにより、保護者との安定した愛着(愛着を深める行動)が絶たれたことで引き起こされる障害の総称である。
愛着障害を示す子供には衝動的・過敏行動的・反抗的・破壊的な行動がみられ、情愛・表現能力・自尊心・相手に対する尊敬心・責任感などが欠如している場合が多い。他人とうまく関わることができず、特定の人との親密な人間関係が結べない、見知らぬ人にもべたべたするといった傾向もみられる。施設などで育ち、幼少期には手のかからなかった子供が、思春期に万引きなどの問題行動を起こす例もある。

◯愛着の4つのスタイル
<安定型愛着スタイル>
 自分が好意を持つ相手を信頼できる。その相手が自分をいつまでも愛し続けてくれることを確信している。自分が困ったときや助けを求めているときは、それに必ず答えてくれると信じている。だから、気軽に相談ができる。

<回避型愛着スタイル>
 親しい関係や情緒的な共有を心地よいとは感じず、重荷に感じてしまいやすい。そのため親密さを回避しようとし、心理的にも物理的にも相手と距離を置こうとする。

<不安型愛着スタイル>
 相手の顔色を見ながら機嫌をうかがったり、気を遣い過ぎてしまう。少しでも相手の反応が悪いと、嫌われているかもしれないと不安になりやすい。

<恐れ▪回避型愛着スタイル>
 対人関係を避けて、引きこもろうとする人間嫌いな面と、人の反応に敏感で見捨てられ不安が強くなる面との両方を抱えている。

など、愛着形成の基本的な考え方から、事例を通した具体的なお話しまでをしていただきました。
その中で、「安全基地」と「安心基地」という言葉がありました。
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自分が子ども達の不安や心配をしっかり受け止める事ができているか、反対に一緒にチャレンジし楽しみ成功を積む事ができているか、それを再確認させてくれたセミナーでした。また、愛着障がいは、「子どもと関わる大人との関係性の障がい」と言われるからこそ、これからも丁寧な関わりを意識していきたいと思いました。

このセミナーには、学校、学童、児童館、児童発達支援/放課後等デイサービス、教育委員会、市町村子ども政策担当部署などから総勢78名の皆さんにご参加いただきました。

初めての開催でしたが、多くの方にご参加いただき、次への開催に繋げられる大切な会になりました🙌

本日はここまで!長々と書きましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

次回投稿は、3月6日(水)!

それでは、いってらっしゃい🚗

名幸賢人


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