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悪の組織

ごきげんよう。
平和な暮らしを望む
しろひつじです。

突然ですが
子どもの頃のわたしは超テレビっ子でした。
何かの記事で、昔の子ども向け番組数年間の一覧表みたいなものがあって、そのほとんどを見ていたことに気づき、我ながら大いに驚愕しました。
知らない番組は、同じ時間帯に放送されていたもう一方を見てたので知らないだけでした。どんだけ~!

思えば、病弱な妹の世話にかかりきりだった母は、わたしが大人しくテレビを見ている方が、手がかからずに都合が良かったのでしょう。
納得です。

特にとがめられることもなかったのでジェンダーの壁など皆無。
ファンタジーも海外物も魔女っ子も戦隊ものもなんでもござれ!
子ども向きならなんでもオッケー!
好き嫌いなどありません♪

そのわたしが大人になって、フト疑問に思いました。

「悪者が世界征服を狙うのは何故?」

あまたのヒーローものを見てきましたが、だいたい悪の組織が世界征服を企んでいて、一般人を襲ったりしているのですよね。

あれは何故?

迷惑行為をやめさせるためにヒーローたちは戦ってくれている。
それを応援しながら見ているわけですが。

世界征服が叶っちゃったら、彼等は何をしたいの?
わたしたちの暮らしはどう変わっちゃうの?
なんでそんな奴の言うこときかなくちゃならないの?
きかないとどんな目に合っちゃうの?

素朴な疑問です。

現実世界でも『権力』というものがありますね。
人の上に立つ。
人を従える。
人が自分の言うことをきく。
人にあがめられる。

確かに、気持ちよさそうです。

でも、皆がついていくのには理由が要ります。
この人になら任せられる。
この人はきっと正しく判断してくれるはず。とか、その人が皆の代表であると信頼できることが必要では?

自分勝手な暴君についていきたいと思う人間はそういません。
暴君にいい顔をして自分の立場を確立し、分け前を確保しようとする者だけがついていくのでしょう。

どちらも好きになれそうにありません。

俺様のためになることだけをしろ!では遅かれ早かれ誰もついてこなくなるでしょう。
上に立つ者には皆を治める重責もあるはずです。

ただ、世の中の仕組みは複雑で、その仕組みを知っている者だけがコッソリ得をすることができるようになっても、いる。
今の世界では結局「お金のあること」が「力のあること」になっているんですよね。
なんか間違ってる!
間違ってるぞ、それ!!
くそぅ・・・

歴史を振り返れば、誰かが誰かにとってかわろうという争いがずっと続いてきています。
わたしは闘争本能とか、支配欲・権力欲というものを持ち合わせていないようで、そういう世界がとんと理解できません。
○○の誇りのために、とか
○○を守るためには争いもやむなし、
とか言って、争いを正当化する輩たち。
そんなの人々の当たり前の暮らしを壊していい理由にはならない!
そもそも地面にも空にも海にも境界線なんかないんだよ!
勝手な言い分に巻き込まないでちょうだい!

テレビの中の悪の組織は、皆を怖がらせ、抵抗したら酷い目に合うと見せしめ、反抗する気力を失わせて、従わせようとしていました。人々はただ悲鳴を上げて逃げ惑い、倒れていく。
それを思い出しながら、今なら思うのです。
「この人々は仕方がないと思わせられているだけなんだな」と。
そして
「この映像を見ることで視聴者もまた、一般人はあきらめるしかないんだと刷り込まれてるんだな」と。

「どうしたらなんとかできるか」を
ヒーロー達しか考えていないことに違和感があります。わたしにどれだけの力があるかは知りませんが
「なんとかならないか」
「なんとかしたい」って
少しは思いますよね。とは言っても、いざとなった時レジスタンスに加入できるか自信は・・・今のところないです。

まぁたいていヒーローは敵をぶちのめすことで解決しようとしかしませんし、番組内ではヒーローが勝って、悪の組織に支配された世界がどんなものなのか、見ずに済んでいるわけですが。
命を奪っての解決は、現実世界ではやりたくないのが正直なところです。

こうやって考えていくと、ちょっとわかってきました。
悪の組織は、別に「オレ達を信じてついてこい」と思ってるわけではないですね。
自分達のためにただ黙って働く奴隷が欲しいのですね。
諦めて、打開策を考えることを放棄してしまったら、奴らの思うツボなのですね。
「今の時代に奴隷なんて」って鼻で笑う人もいるかもしれませんが、そんな笑っていられないかもしれませんよ?
誰かの都合の良いように働かされてるなんて、実はどこにでも転がっている話かも。
自分が奴隷だったと気づかないまま、利用されてやしませんか?
ちょっと疑う気持ちを持っておくのもいいかもしません。

平和って、なんでもない普通の暮らしが当たり前にできることだと思っています。
それだけでいい。
それだけでもう充分。
それぞれの人が、それぞれの人生を満足して生ききる
それが大切な事。
わたしは、そう、思っています。

今日はここまで。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
この世が平和でありますように!
(/u_u)ノ・。:*⁑⁂

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