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☆2023.9.15 乙女座新月のあなたへ☆

お久しぶりです。いかがお過ごしでしたか?
8/31の魚座満月のBlogはお休みを頂きました。
この新月は
「魚座満月からの思いを抱きながら次の季節の景色の真ん中に立つ」
印象が非常に強いですので少し振り返りをしてみます。
魚座満月は
「自分を簡単に納得させてしまうような言葉で片づけたりしてしまわず、今は溜めておきたい、憶えておきたい。」
そんな気持ちが溢れるような素敵な満月でした。
夜空に輝く大きな月を見上げられた方も多かったのではないでしょうか?
魚座満月のテーマは
「遠く離れていたものと繋がる・蘇る・再び出会う記憶」
と、X(Twitter)でお知らせしました。
2023年のなかで最も月が地球に近かった満月。
わたしたちは地球の中に住む者です。
「月は夜空で一番明るい星」です。
その星(月)の影響がどんなものなのかを直接感じ取ることができる満月がこの満月だったように思います。
魚座の満月でしたので、記憶や回想など「想いに纏わる出来事」があったのならばそれを大事にして下さい。
それはあなたのRootsに関わることです。
あなたの魂のルーツ・根源が触れたことがその出来事。
魂側は、ただ見ています。
何かをする、のは今ここにある肉体であり、何かするための知恵が蓄えられているのは精神です。
魂も精神も共に古い記憶を持っています。
この満月は、精神と肉体が協力体制を整えて挑んだ満月だったようにわたしたには思えます。挑んだテーマが「魂」。
「魂ってどんなものなのか、できるなら触れたい」「目には見えないけれど確かにわたしのなかに存在しているものとして感じたい」
求めるものを明確にしてくれた「夏」という期間を経ての満月。
求めるものが明確になる時、迷いはありません。迷いなく行けるような道筋が夏の間ずっとなだらかに運ばれるような星回りとして続いていました。
大げさではなく「加護」という言葉がぴったりな時間のなかにわたしたちはいました。美しい道筋・美しいシーン・・・そんなちょっと夢気分な今年の夏を歩いたわたしたち。自ら魔法にかかりに行くのが夏、そしてその魔法が解かれるのが冬です。万象の中で夢中に生きるのが夏、万象を外側から眺め熱い季節のなかにいた自分自身を遠く遠くから眺める視点を得るのが冬。夏は、季節に丸ごとドボンと浸かる。内面から抜け出し外の世界と思い切り触れ合い栄養や糧となるものを摂取したり吐き出したり。外側から内側へ向かう「生」に我武者羅な季節。冬は、強くしなやかに成長した肉体を感知し少しずつ熱から解放される。広く明るく心地よい球体の部屋に憩いながら自己を回復してゆく、内側から外側へ向かう季節。
夏と冬の狭間にある今。
秋は、夏の余韻、感覚の興奮がしずまります。内側、内面、へ向かう準備期間です。本格的に内面へ入る冬の前、この秋という季節に意志という名の火を灯しましょう。

このBlogのなかで何度か書いていますが、
スピリチュアルになるのではなく、人間という存在・形態そのものがそもそもスピリチュアルなものであり、そのスピリチュアルで深淵な存在が地球にいる限られた時のなかを旅している・・こう強く思うような出来事が魚座満月らしい側面から齎されたのではないかと思っています。
今年の冬はきっと思いがけぬ解放が起きる方も多くいらっしゃると思います。
思いがけぬ解放
言い換えれば
「今に生きているあなただけではない重層的な時のなかに生きた本来のあなた・核になるあなたが永らく望んでいたものへと手が届くこと」
そんなことも起きえる冬になりそうです。楽しみです。
このようなダイナミックかつ過去にも未来にも啓かれた魚座満月を過ぎ、わたしたちは遠くから冬の眠りが目を覚ます「秋」という季節にすっかり降り立ちました。夏はすっかりあなたのなかに身を委ねています。

              🌕🌖🌗🌘🌑🌒🌓🌔🌕

さて、この乙女座新月。
テーマは
— 意志の炎を灯し燃やす —
です。
色で例えるなら「赤」。
天はぐんぐんと高く、大気は澄み渡り、山は燃ゆるような色に染まる秋。
秋分を意識のなかに入れて過ごすこともお勧めです。これから先の季節にスっと顔を上げていられるような守護的存在に誓うとか、祈るとか、静かに対峙できる時間を持ってみましょう。例えば、ケルトの伝統で、聖ミカエルは、強い意志で、自己の闇と対峙する力を与えてくれる「正義と勇気の象徴」と言われています。
(少し涼しくなったこの時期、わたしは毎年蜜蝋で蝋燭を作ります。これは来る冬を温めてくれる蝋燭、深淵に下る時携えてゆく光であり帰り道を示す炎ともなる光になります。)

この新月では、今年の冬の計画を立てることも有意義。「ワンランクアップの計画」を立ててみましょう。
手が届きそうにないな、と過去に諦めたことも今ならもう一度取り組んでみようと思えるかも。過去に諦めたことはあなたにとって、鮮やかな希望だったはずのもの。それがいつの間にか「わたしには相応しくない」という葛藤に飲み込まれて色褪せてしまったのかも知れません。謙遜はあなたの率直さを削いでしまいます。率直で迷いのない願いにはいつか必ず到達します。
「他所へ責任を転嫁せず全て自己のものだと引き受けること」をサポートし「意志の灯」が燃える新月、どうぞ、もう一度あなたの率直な願いに向き合ってみて下さい。

この新月のサビアンシンボルを見てゆきましょう。

🌚乙女座22度 
A royal coat of arms.
王家の紋章

高貴で気高く誇り高い、そんなイメージのシンボルです。そして、その背後には「背負うもの」が見え隠れしています。
王家の紋章は家系で代々脈々と継承されるものであると同時に、戦闘時には個人を識別するための「印」でもあります。
「家系を通じて引き継いだ命ある自分」と「一人の戦士としての自分」
という対比。
このシンボルからは、お飾り的な装飾具についている紋章というよりも、「戦う」というキーワードが、そこはかとなく発せられているように思います。
「幾時代も続く争い」を「自分自身との闘い」
と考えてみてはどうだろうか?
と、この新月は鋭く教えてくれているように思います。
気高くある為の闘争。ただ相手はいつでも自分自身です。
闘争は葛藤と言い換えても良いでしょう。
それに終止符を打ち、様々なものを背負いながら(既知でありながら)穏やかさや愛や希望を求めることは可能です。終止符を打つことを恐れるのはきっと「まだこの状態でいたいから」なのかも知れません。
心から求める方へ行くことをこの新月は後押ししています。とても静かに情熱的に、そして責任を持って押し上げてくれます。

紋章は盾形の紋地に表されます。何故「盾」の形なのでしょうか?
ケルトの古いお話のなかでは繰り返し「盾」ほど強いものはない、と記述されます。
勝利を治めるものは剣を振り下ろすのではなく「掲げる」のだ、と。
戦士・闘士に必要なものはきっと鋭い剣ではなく重みのある盾であるはずです。あなた自身を傷つけのではなく、ほんとうのあなたの望みを今まで守り続けてくれた「気高い意志」を刻んだ盾をこの新月から受け取りましょう。

この新月のホロスコープでは海王星は魚座にあり、この新月をドラマチックに引き立ており興味深いです。海王星が位置する魚座26度、魚座27度のサビアンシンボルもご紹介します。

♆魚座26度 
A new moon that devides its influence.
影響を分割する新月
+
♆魚座27度
A harvest moon.
収穫の月/中秋の名月

どちらも
「豊かな魂があたらしく生まれ出る様子」
に関わっています。

26度は「肉体を持ったものとして生まれ出る」意識が宿ります。
肉体は生きることを目指します。
魂はただ見ている存在です。
このことを「影響を分割する」と言っているようにわたしには思えます。
ですからこの新月では「永らく魂が望み続けてきたこと」を蘇らせあなたに訴えたり知らせたりするようなことにまるで呼ばれたかのように寄ってゆくようなことが起きるかも知れません。
27度は「豊かさを湛えた自己存在」を冷静に自覚しています。
収穫の月・中秋の名月は実際には次の満月9/29。
この新月からウォーミングアップしていても速すぎることはありません。
現実化の胎動は既に聞こえ始めています。受け入れる支度を。
「意志」が強力に味方している新月であり、願いに叶ってゆく秋になりそうです。


肉体があるということはいつかそれがなくなるということを知っている、ということ。それ故、悲しみを覚えたり、上手くやろうとしたり、ある時には人をどうこうしようとしたり、綺麗だけではないこともしながら一生懸命わたしたちは命を繋ぎます。
うまくやろうとすることや獲得して成長することを一旦手放してみませんか?
繰り返す癖を止めてみませんか?
褒められなくてもダメダメでも命は続きますよね、日々が続くのと同じように。しがみつかなくても大丈夫だったんだ、と知ることはとても大事です。海で身体を浮かべる時のように力を抜きましょう。最初は恐る恐るでも大丈夫。
肉体は魂が望むことに対して自分を動かしてほしいと望んでいるのだ、と分かると視界は開けてきます。足枷から、きんちから、自由になります。その感覚は諦めに似た心持ちや逸脱してしまった時のように孤独を感じるかも知れません。
でもこれが秋の豊かな恩恵、夏を収穫するということ。
「平静」の感覚です。
「静けさや穏やかさを取り戻してゆく最初のシーン」
としてこの新月があればと思います。
意志の炎は蘇ります。
「唯一のあなたの為の炎」として蘇ります。

悲しみも闇もあなたが受け入れ内側で抱きしめられた時、綺麗にすっかりあなたのものになります。生は眼差された愛によってのみ瞬きます。

  🐿🌰🍁🍂
ミカエル祭の情景

大自然よ、母なる生命よ。
私は意志の中にあなたを担います。
私の意志の灼熱が
私の霊の力を鍛えて
自分で自分を支えることのできる
力強い自己感情を育てます。
  🐿🌰🍁🍂

ルドルフ・シュタイナー 「魂のこよみ」第26週 の言葉です。秋分~秋彼岸が過ぎた頃にピッタリな言葉です。


「次へ」と押し出されるようなこの新月
夏前からちゃんと「予定されていた」ような雰囲気に満ちています。
あなたが望む方へ古い魂も今ある肉体も揃って踏み出せる新月となりますように。そして秋の豊かな実りを経験されますように。


I&I WithLove.

親愛なる友へ。
幸いあれ。

星言葉紡ぎ屋 白い魔法使い


















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