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ホワイトラストってなんの会社?

初めまして!株式会社ホワイトラストのあやかです。
2024年からnoteをはじめるぞーってことで、とりあえず筆をとっております。
こちらのnoteでは
株式会社ホワイトラストって、なんの会社? 何をしてるの?
そんなことを、ゆるく、時には熱く、世間の方々に伝えていきたいとおもっております!

長野なのに長野じゃない、飯田市

ホワイトラストがあるのは、長野県の南部に位置する飯田市(いいだし)というところ。
長野県といえば、善光寺や白馬などのゲレンデ、松本城、軽井沢…などを思い浮かべる人も多いと思いのではないでしょうか。
飯田市はそんな「THE・NAGANO」とは少しイメージが違います。

まず、雪は大して降りません。ウィンタースポーツを嗜む者は多いですが、だいたいみんな北のほうへ行きます。
ちなみに、飯田市から松本市などの中部地方へ行くには高速を使って2時間弱。長野市以北へ行くにはすんなり行っても3時間以上かかります。

そう、飯田市はほぼ愛知県。いわば太平洋側。
温暖な気候で、雪国とは到底言えない気候になっています。
皆様ご存知のように、長野県の県庁所在地は長野市。全国版の天気予報を見ると長野県は長野市の天気がでてきます。
飯田市は長野市とは気候が全く違いますのでね。飯田市民は全国版の天気予報の場合は名古屋市の方を参考にします。

遊びに行くのも名古屋の方に出向く人が多いです。
北信の方へは東京や名古屋に行くのとほぼ変わらない時間を要するので、飯田市民のなかでは「人生で数えるほどしか北信へ行ったことがない」という人は珍しくありません。

ちなみにですが、長野といえばでお馴染みのおやき。あれ、私食べたことないです(笑)。

飯田市民の口ぐせ「飯田はなんもない」

長野市や軽井沢町には長野新幹線が。松本市には中央本線の特急あずさが通っていて、東京からのアクセスは申し分なし。
しかし、飯田市から東京大阪名古屋に出るには車か高速バスしかありません。
大きな山脈にも囲まれていて、陸の孤島なんて呼ばれていたり。

ー飯田ってなにがあるの?
そう聞かれたら、飯田の人間はほぼ必ずこう言うでしょう。
「飯田はマジでなんもない」と。

何もないのではなく「エンタメ」がない

実際、何もないわけじゃないんです。
自分は18歳のときに東京に出て、30歳でUターンをしたのですが、こんなに山に囲まれていて山が近くにある地域は少ないですし、夏は川あそび、キャンプ、だいたいどこかでやってる花火大会、など、子供が遊ぶには十分すぎる自然や催しがあります。
また、飯田市のお隣阿智村は最近「日本一の星空の街」と言われていて、満点の星空は飯田市民にとっても身近です。

じゃあなんで、飯田市民の中に「飯田はなんもない」の意識が根付いてしまっているのでしょうか。

それはたぶん、圧倒的なエンタメ不足!!!!!!

あと、ど田舎にも地方都市にもなりきれない中途半端さ。
超がつくほどのど田舎なら、大自然を誇りにできるのかもしれませんけど、10万人が住む街でそれは不可能だと思います。

あ、それと、歴史の認知度の低さ。地元の歴史をみんな知らなすぎる。私含め。

要素は色々ある。が、ここではエンタメにフォーカスして話させてください。

都会で流行っているものが降りてこない街、飯田市

分かりやすいのが、映画です。
サブスク配信が当たり前になったとはいえ、映画は映画館でしかリアルタイムで見られませんよね。

でもね、飯田市の映画館は、リアルタイムで映画を観られないのです(観られるものもありますが)。
○月×日ロードショー!と言っても、我が地元に来るのは数ヶ月後なんていうこともザラ。
これは、フィルムを焼くお金を節約するため。都会で上映し終わったフィルムを地方に持ってくる、とのこと(ネット情報)。

生のエンタメは時間と交通費がかかる

今はネット社会なので、地方にも昔よりは”情報”は入ってくるようになりました。
でも入ってくるのはネット上の”情報”だけなのです。映画や音楽、演劇などの生のエンタメは、やはり最低でも2時間移動しないと体験できないのが現状です。

観たい映画を観に行くのに、好きなアーティストのライブに行くのに、片道2時間以上かかる。しかもバスか車のみ。これは超過疎地〜村の話ではありません。人口10万人が暮らす地方都市の話です

じゃあエンタメってそんなに重要か?

ここまで言っといて申し訳ないのですが、ホワイトラストはエンタメをつくる会社ではありません。あくまでも、デザインの会社です。
デザインといっても単なるプロダクトのデザインだけでなく、我々は「人々の生活までデザインしたい」と考えています。

じゃあなんでこんなにエンタメの話をしているのかというと、エンタメの重要さをとても感じているから。
エンタメ(=人々の生活を豊かにするもの)が少ないからこそ、特に若い世代の流出を止められないのでは、と。密かにそう思っているのです。

数年後にはリニア(※)が通るから心配ない、ではなく、リニアによって簡単に帰って来れるから都会に住む、という若者の流出を心から危惧しているのです!

※飯田市はリニアの停車駅が作られる予定です。

世界中に自慢できる「地元」にしたい

飯田市もその他の地方同様、人口減少や過疎化に悩まされています。地方移住に注目されている昨今、飯田市はその界隈ではかなり注目されているようなのですが、それは移住の際の条件面での話が大きいと思っています。

つまり、実際にそこに住んでいる人が胸を張って「自分の地元は良い」と自慢できるような場所でないと、例え移住者が増えたとしても根本的な人口減少の解決にはつながらないのではないでしょうか。
だって、移住者や移住者の子供世代が定着するかどうかは、その場所が魅力的であるかどうかに限るからです。

そこに住む人が、世界中に自慢できるような、そんな地元になれば、地域活性だけでなくさまざまな社会問題を解決できるのでは。

そう考えた末、我々は会社をつくることを決めました。

人々の価値観をデザインする会社

田舎には田舎の良さがあります。地方都市にはその土地ならではの良さがあります。
田舎の風景を残しつつも、地方にエンタメを持ってくることは可能なのか。そう問われることがありますが。
我々は地元を都会化しようとしているわけではありません。自然が大好きで、その自然を守り抜くことも自分たちの使命だと思っています。

エンタメの概念を変えていく

自分たちがやるべきなのは、そのエンタメの概念さえ取っ払うこと。

田舎の風景を守りながら都会化を進めるのは難しいかもしれないけれど、エンタメの概念を覆せば、人々が生活の中で楽しめるエンターテイメントを創っていく(デザインしていく)ことは可能なんじゃないかなと思います。

もっといえば、働くことすらもエンターテイメントに絡めることができるかもしれません。
それはちょっと未知数ですけど。

つまり、
・都会に行かないとエンタメを楽しめない
・田舎らしさをぶっ壊さないと人口減少は止められない

などの価値観を改め、飯田市ならではの魅力を構築していこうということなのです。

理想ですけど、理想くらいは大きく語らせてください。

幸せの価値観を決めつけてほしくない

少々わかりにくいとは思うのですが、つまり我々ホワイトラストは、デザインの会社でありながら、地方の暮らしをもっと充実させ、地方の力をつけていくのが目的。
人々の心を動かすデザインで、まずはそこに住む人の価値観からまるっと変えていこうということなのです。

5年、10年かかるかもしれませんが、飯田市に住む人が「うちの地元はなんでもあるよ」と言ってくれるようになれば、我々のミッションはひとまずクリアしたと言っても良いかもしれませんね。

みなさま、これから何卒よろしくお願いいたします。

株式会社ホワイトラスト
https://whitrust.com/

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