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ヨーロッパの友だちを通して海外をみる

デンマークにいた時、
あまりの白人の多さで疎外感と孤独感があった。
それと薄っすらとしたレイシズム
というのも私の見た目が弱っちいことと、
拙い英語も理由になるだろう。

ヨーロッパ、海外の子たちは
流行にとらわれないファッションを
してるんだと思ってた。

実際はみんなSNSのインフルエンサーみたいに
アディダスのサンバかビルケンを履いている。
街行く若者たちも友だちと2人で
ほとんど同じ格好をしていても
気にも留めない様子。

数年前に原付で北海道一周をしていたあいだ、
身なりに気を使わなすぎて心が荒んだので
今回は気に入った服をスーツケースに押し込んで、現地の古着屋にもたくさん行った。

たしかにベルギーのアントワープは
ファッションの街だし、
ハッとさせられるスタイルの子が
いなかったわけではない。

でも、そういうオシャレは日本にいても
変わらず出来るなって思った。
インスタで最新の流行はチェック出来るし
ありがたいことに日本の古着屋は
感度の高いバイヤーが
既にかわいいセレクトをしてくれている。

だから海外行く意味ってなんだろ〜って
(そんな単純なことだけじゃないけど)
また、ある程度人生を経験してしまったせいで
ごはんにも嬉しいカルチャーショックを
受けたりもしなかった。
(そもそも1人で贅沢な外食もしないしね)

でも出会った人たちとの話
彼女たちのバックグラウンドや
住んでいる国のリアルを
生の声で聞けたこと
そういう体験は海外に行った方が
ハードル低くやりやすいとおもう

ゲストハウスで出会った
ベトナム人のジェーンは、
デンマークで医療用大麻に関わる仕事をしている。
もうベトナムに帰るつもりはないという。
そのために日々の勉強は欠かさない向上心の塊だ。
ベトナムのビザはおりにくいこともあって、
「日本のパスポートはどこにでも行けるんだからワーホリしない選択肢なんて考えられない」と言っていた。
彼女はチャンスを逃さないし、自分からチャンスを掴みにいく

フランス人のイングリッドは、
バイセクシュアルの風来坊。
農家で出会い一緒に過ごす間、
フランスの結婚や出産について教えてくれた。
体外受精や人工授精、精子バンクが
当たり前の世界で
(イングリッドの周りに限った話ではない)
日本とは比べ物にならないレベルの普及率と
倫理観にギャップがありすぎて、かなりくらった。
「子どもの名前は女が付ける、だって自分の腹から出てくるんだから」という彼女は最高にクールだった。

フランスにだって、どこの国にだって闇はある。
毎日どこかでカップルの男性が女性を殺害していることも教えてくれた。つまり1年に365人以上ということ。

農家でルーミーだったドイツ人のイファは
ギャップイヤーに旅をしているという
若者の中でも一段と大人びていた。
(ゲストハウスではそういうフレッシュな子たちの勢いにのまれないように過ごすのに気合いがいる)
ヴィーガン先進国(ドイツ)生まれだから
農家に毎日提供してもらう
火の通ってない食材もへっちゃらで
食に興味がないって概念そういえばあったわ!!!って気付かされた。

他にも農家の労働者のカミラは
変わり者でアーティストでばかで明るくて、
隠れて一緒にタバコを吸ってた。
カミラとカミラの恋人と、コックさんだったカミラのお父さんの家で食べたディナーは忘れない。

そんな感じで、他にもたくさんの友だちが出来て
この旅は私にとってかけがえのない宝物になった。

そもそも友だちを作りたいとも、
意気込まず何も考えずにここまで流れついた。
(私は自分にプレッシャーをかけるとガチガチになってしまうので逆に意識的にゆるくしている)

その流れに凪がきた時に立ち止まって考えた。
日本にも友だちがいるし、
ここでこれ以上友だちが欲しいとか、
更に新しく出会いたいのか?とか
そういう下心のある人間関係を作りたくなかった。
そんなのはアメリカの低レベルな語学学校で、
毎日意味のないハウアーユー?をしていた時と同じだ。

だから私は帰ってきた。


これを書こうと思ったのは、
この円安地獄と若者の海外旅行離れという
ニュースを見て、自分にとって
海外に行く理由ってなんだったんだろう
今回の旅をした理由ってなんだろうって思ったから。
多少のむりをしてでも行った方がいいって
人におすすめするかな?と思ったから。

正直、観光も買い物も興味がない。
消費活動の一環だとおもう。
見るならば、歴史的建造物よりも
自然の方が好きかも。
それはそこの気候、風土から
出来ている大地を感じられる。

もちろんまだまだ
私も見たことのない景色は
たくさんあるけど、
日本にいても他国にバックグラウンドを
持つ人と関わる機会は持てるから
視野を広げるきっかけは
あるに越したことはないとおもう。
自分の栄養になる。
後、同じ国で長く付き合っている
友人たちのありがたみもひしひしと感じた!!

でも結局、行ってみたいやってみたいって
好奇心があるなら、やらないと気が済まないし
後悔するんだろうな〜
頭でわかってるのと
実際に体験するのとじゃ全く違うしな〜って。
私はもういいやってなるくらい
自分的に遊んだから
こういうことが書けるんだとおもうや

みんな遊びまくろう!
無責任なこと言えないけど、
お金はなんとか頑張ろう!!!

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