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お祝いごとにバルーンを!大阪でオーダーメイドバルーンが作れる「henolab balloon」

「名刺やカードには、人となりや想いが詰まっているはず」その考えのもと、whooのご注文の中から気になった方のお仕事や考え方について、インタビューしてみることにしました。小さな紙の中にも宿る想いや美学は誰かのクリエイティビティを刺激してくれるかもしれません。今回はhenolab balloon代表の高橋千佳さんです。

henolab balloon高橋さん_プロフィール

高橋 千佳 |大阪府出身。
主婦業の傍らアトリエとしてHenoLabを構える。花束型や卓上サイズのバルーンギフトや空間装飾などをオーダーメイドで制作、販売を行う。日本及び海外のバルーン大会に出場経験あり。Instagram

専業主婦からバルーンショップのオーナーに

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―たくさんのバルーンがありますね!
サイズや形違いのもの、フィルムやゴムといった素材違いのものなどたくさんありますね。クリスマス、ハロウィン、イースターなどシーズンごとのバルーンやキャラクターものもたくさんあるので、お店においてあるのはほんの一部です。

―バルーンを作るようになったきっかけは?
元々は専業主婦でした。数年前に仲の良い友人が結婚する時に「バルーンリリース」がしたいという話をしていたんです。安易な考えで、それくらいなら私でもしてあげられるかも、とバルーンスクールに通いました。その友人の結婚式の装飾をさせてもらったことがきっかけで作るようになりました。

―スクールがあるんですね
大阪と東京にもありますよ。技術面やヘリウムガスの扱い方や、バルーンを使った仕事について等教えて下さります。

―お店をオープンした経緯は?
このお店は3年前にオープンしました。それまでは子育てに専念していたのですが、やっと手が空いてきたので。子育て期間中も先輩方のお手伝いをしたり友人の依頼で作ってはいたんです。でも自宅のスペースだけだと手狭になってきて、当初はお店というよりは材料を置いたり制作ができるアトリエとしてスペースを借りました。

henolab balloon_外観

バルーンの奥深さにハマっていった

―バルーンを作り始めるまでは創作活動をしていたのでしょうか?
全く、何にもしていないです(笑)
バルーンってただ膨らませるだけだと思っていたんですけど、実は色々な手が加えられていて、奥深いなと思いました。
バルーンの大会もあって、大会に先輩方が出ているのを見ている内にどんどんハマっていったというか、自分もこんな風にできるようになりたい、と興味を持っていきました。

―大会というのは?
色々な種目があるのですが、私はこれまでに日本大会と世界大会にも参加しました。初めて出場した日本の大会では「シークレットブーケ部門」で2位をいただけました。これは始まる5分前に使用するバルーンが入っている封筒が配られて、すぐに何を作るか考えてスタートするという種目です。

日本大会の「ラージ部門」では10人のチームの一員として出場し、「サーカス」をテーマに4〜5mくらいの大きな作品を作りました。リーダーの方が世界一をとれるようなチームに入れていただいたので、そのチームでは2度、日本一をいただきました。
リーダーがデザインを考えてみんなで集まって練習をしたり、制限時間10時間ととても時間がかかるし、とんでもない数のバルーンを使いました。

henolab balloon_店内_01

お店の棚にはトロフィやメダルが飾られていました。

お祝いごとにぴったりなオーダーメイドバルーン

―普段の依頼はどんなものが多いでしょうか?
結婚式、お誕生日、進学祝い、卒業卒園祝いといったお祝い系がメインですね。
他にも先生へのお礼や習い事の発表会の花束の代わりにとか。よく作るのはオリジナルのお名前を入れるものです。例えば「HAPPY BIRTH DAY」の風船って既存のものがたくさんあるんですけど、お名前を入れると世界に一つだけのものになるので、人気がありますね。

henolab balloon_名前バルーン

Instagram経由でわざわざ地方からご注文下さったりもするんですけど、送料がかかってしまうのが申し訳ないし、送るのもちょっと不安なんですよね。そのようなときには近くのお店をご紹介したりもしていますね。

―どのように作品を作るのでしょうか?
デッサンはあまりせず、色やご予算、雰囲気やイメージ伺って、お任せて作らせていただくことが多いです。
通常は前日に作成して翌日にお渡しなんですけど、次の日に見たら全部作り変えたりすることもあって、実はすごく時間かかっています(笑)

―創作のインスピレーションはどこから?
海外の方の作品だったりお花の本やお店のディスプレイなど、色んなものを見るようにしてます。海外の方の色使いって日本人にはないカラフルさがありますよね。季節ごとのディスプレイも全部勉強になります。ステキなデザインのものを見たら、それバルーンでできないかな?って考えながら見ています。

―Instagramでバルーンの洋服の写真をアップされていましたね
バルーンドレスと言いまして、たくさんの細長いバルーンを編んで服を作るんです。これはお客様にお出しするものではなく、自分たちの作品として大先輩の方と一緒にやっています。寝ずに27時間くらいかけて作って、それをモデルの子に着てもらって撮影しています。

―それは大変ですね…やはり寿命が短いからでしょうか?
前もって作ることが難しいので一気に作って、一番綺麗なときに着てもらうんです。寿命は大きさにもよりますが、普通のゴム風船にガスを入れただけだと半日くらい、フィルムだと一週間前後と言われています。他にもヘリウムが逃げにくい特殊加工がされたものだと30日間は浮いているものもありますね。
以前お誕生日に買ってくださったお客様が、次の年に「ヘリウム足してくれますか?」って持ってきてくださったこともあり、種類にもよりますが、長持ちするものもありますね。
でも寿命があることが、いいなとも思うんですよね。

MINIサイズで何種類ものショップカードに

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―MINIはショップカードとして使っていただきました
たまたまお店を開けた日に、珍しくすごくたくさんの人が来てくださって、いつも渡していたお店のショップカードがなくなってしまったんです。かわいいカードが作りたいと思って、急いで検索をして、たどり着きました。

MINIのカードははクーポン券ショップカードとしてみなさんに配っています。何種類も文字が変えられるというのに感動して、色々な種類が作れてうれしかったです。

日本と海外で異なるバルーンとの距離感

―バルーンとお花は使用用途が似ていますね
日本だとまだお花ほどの価値をいただけないんですよね…。海外だと風船もお花も同じように使われていますが、日本だとお祝いの時はお花、みたいなイメージがありますよね。バルーンって結構広まっているんだなと勝手に思っていたのですが、まだまだだなと感じます。

―海外だともっとメジャーなのでしょうか?
アメリカと日本ではバルーンとの距離感が全然違うと感じますね。アメリカではお祝い事とかパーティーとか、何かイベントがあるとそこには当たり前のようにバルーンがあるんですよね。
バルーンが割れた時も、日本だと「わっ怖い」みたいな感じじゃないですか。でも海外の方って割れるとテンションが上がって盛り上がったりしていました。

―日本だと子どもが持つイメージは強いですね
最近はシンプルな柄や色の種類も増えて大人っぽいデザインもできるようになったので、日本の方にもっとバルーンを知っていただき、需要が増えるといいなと思います。
ローズゴールドとか大人っぽくてステキですよ!

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まとめ

これまでに、お花をプレゼントしたり飾ったりする機会は多々あるものの、代わりにバルーンを使ってみる、という考えがありませんでした。でもバルーンの華やかさや楽しさ、オリジナリティ、そして儚さなどを教えていただいたことで、贈る相手やシーンに合わせて選んでみたいなと思いました。
お話しの最中に、イベントなどで見かけるバルーンのワンちゃんを即興で作っていただきました。クルクルっとひねってささっと作る姿、かっこよかったです!

henolab balloon_ミニオンズバルーン

個人的に気になったミニオンズのバルーン。スターウォーズやディズニーなどもありました。

千利休屋敷

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